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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/13:00

2010/09/20  ホルモン治療11ヶ月目

ホルモン投与を始めて11ヶ月目。
最近変化の自覚がないので、だんだん報告することも少なくなってきたなぁ・・・(汗)。

おおよそ現状維持期に入ってきたかな?

もちろん、微妙に変化し続けてはいるんだと思う。
ヒゲやモミアゲ、体毛の本数とか濃さとか。
ただ、その微妙な変化を文字で表現するのはちょっとムリだ(笑)。

とりあえず言えることは、自分では(特に顔が女顔なので)それほど見た目男っぽいとは思えないわりに、パス度がかなり高くなったこと。
人が内心どう見てるのか分からないので完パスとまでは言っていいのか分からないが、コンビニのレジではほぼ90%、迷わず男性ボタンを押されるようになった(残り10%は若干迷ってから男性ボタン)。
この流れで、トイレももう女性用には入れる気がしないし、女湯も厳しいかも(オペしてないので脱げばなんとかなるか?)。

余談だが、この間なんか、メンドくさかったので近所のコンビニまでTシャツにノーナベシャツ(いわゆるノーブラ)の状態で買い物に行ったら、胸のラインがバレバレだったにも関わらず、迷った後に男ボタンを押された(笑)。
店員さん、紛らわしくてすいません。

そんな感じで、ほぼパスが嬉しくもあるが、困ることもある。
女として存在しなければならない場面、戸籍上の男女が問われる場面では、周囲に困惑されることだ。

例えば、僕は母が施設にいて、母の役所の手続きなどは全て僕が管理している。
施設や役所の人は僕が母の「娘」だと(書面上で)認識している。
だから、電話をかけたり、出向かなきゃならない時には困る。
まだ少し前は「男っぽい娘さん」「男か女か分からん人」でなんとかしのいできたが、さすがにここまでパス度が上がるといちいちカミングアウトしないと話が先に進まないのかなぁ、などとも思う。

また、例えば、病院など、戸籍上の性別が(保険証などで)明らかにされる場所では、本人と認識されないこともあり、やはりいちいちカミングアウトしなければならない。
銀行で身分証出して何か手続きする時とか、加入中の保険の問い合わせで電話した際とか、レンタルショップで会員証作る時とか・・・意外とそういう場面はあったりする(性別を見落とされてノーリアクションで済む場合もあるが)。

僕の場合、別にカミングアウトすることに抵抗はないのだが、その都度驚かれたり気を遣われたりするのが面倒というのは正直ある。
世のGIDが戸籍を変更したくなる気持ちも、だんだん分かってきた(ソレだけが理由ではないだろうが)。

それでもまぁ、もちろん気が楽になったことは多々ある。
声のパス度が結構上がったので、話すのが苦ではなくなったこと。
コンビニや店で何かを注文する時も、苦痛に感じなくて済むようになった。
ネットで買い物をすることが多く、通称名で男の名前を使っても声とのギャップがあるので問い合わせの電話がイヤだったりしたのだが、そういったこともなくなった。

困ること、だけど便利なことは、ホルモンを打つ前にも後にもそれぞれあった。
男の心のパーセンテージが多いのに、身体と戸籍は女性であること。
男の心のパーセンテージが多く、そこそこ男に見えるのに、戸籍上は女性であること。
ただ、どちらが、より生きやすいのかと言われたら、僕の場合は迷わず後者だ。

生きやすく、ストレスも減ったから、付随する不便や困ることもさほど苦痛に感じない。
社会的には、おそらく前者でいた方が生きやすいんだろうと思う。
心の内のストレスや葛藤を抜いて考えれば、「普通」に紛れ込める。
後者になると、ある意味カミングアウトして歩いてるのと近い状態になるから、周囲に驚かれたり困惑されたり、場合によっては差別されたりもする。
しかし、それでも、自分の心が楽になれるなら、それを撥ねつけるだけの気力を持つこともできる。
その差はでかいんじゃないかな。

但し、逆に、その気力が持てないような気がするのであれば、前者のまま生きた方が後悔をしないんじゃないかと、僕は思う。

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