忍者ブログ

WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • :2024/09/20/10:36

2010/08/17  ホルモン注射21回目

エナルモンデポー250mgを左ケツに注射。

3度目の250mg。
2週間半のショートスパンで2打目。

これで曜日的には以前の週前半に戻せたから、次回からは3週スパンでしばらく打っていこうと思う。
婦人科の医師的には、2週間半でも、そんなに著しく(有害なほど)量が多いってわけでもないとは言っていたが、やはり元々が125mgを2週間スパンでずっと打ってきたこともあるし、年齢的にも極力身体に負担はかけたくないし、量は減らさないまでもこの辺でせめて3週間スパンにしとこう。

出血は、前回の注射後2週間ほどおさまっていた(微量はあった)。
しかし数日前、再び始まり、一度は少し増えもしたので、さすがに凹んだ。
まぁべっとりと出血したわけじゃないんだが、本来出ないはずの血が出ると、大した量じゃなくてもパニクる。

不安になってその日の夜、思わず婦人科医師にメールで相談した。
彼女はとても親切な先生で、翌日には返信をくれた。
細かな内容は省くが、これ以上ホルモンを増やすよりは、子宮を摘出した方が僕にとって身体や精神的な負担も少なく、そういった選択肢も無いわけではない、というような回答と言うか提案だった。

将来的に戸籍の変更まで考えてる人にとっては、願ったり叶ったりの朗報だと思う。
ただ、僕の場合、僕の周囲の様々な現状も考えると、今現時点でSRS及び戸籍変更までを具体的に考えていたわけではないので、手術ということそのものに、正直、動揺した。
逆に考えれば、そこまでしなければこの出血と縁が切れないのかと思ったら絶望もした。

ホルモンを投与しているのは、何も生理を止めるためだけではない。
だが、そこの部分のウェイトもかなり大きい。
いったい僕は何のために、命を削って、副作用を抱えながら、ホルモンを打っているのだろう。
そんなふうにも考えてしまった。

もちろん、使うことのない子宮を取り去ってしまいたい気持ちはある。
なくなってしまえば、僕を数十年悩ませ続けた不正出血とも縁が切れる。
子宮ガンのリスクもなくなる。
一緒に卵巣ごと摘出してもらえば、ホルモン投与量もぐんと減らせる。
胸オペだって、本当はしたい。
そこまで進んでしまえば、戸籍だって変えられるようになる。

だがしかし、メリットばかりではない。
どんな手術にもリスクは付き物だし、卵巣まで取れば更年期障害の諸症状も増す。
場合によっては(摘出及び胸オペいずれも)手術で後遺症などが残る場合もありうる。

もし僕がGIDでなければ、医師は摘出という提案はしなかっただろうと思う。
普通の女性であれば、手術のリスクを考えた場合、リスクとデメリットの方が圧倒的に勝るはずだ。
要は、(不正出血という)不具合はあるものの、本来摘出するほどのこともない健康な臓器を取る、ということなのだから。

以前、いろんな人のブログを読み歩いていた時、子宮ガンだったか筋腫だったかで子宮を取らざるを得なかった女性のブログを読んだことがあった。
彼女はごく普通の、確か結婚している女性だったと思う。
どんなに子供を望んでも、もうけして作ることができない。
そんな彼女のブログには「私に子宮をください!」という痛々しい悲しみが綴られていた。
GIDとして「子宮を摘出する」という言葉はよく見かけるようになり、自分だって思いがよぎることはあるが、そのたびにあの女性の悲鳴のような文章を思い出してしまう。
かと言って、僕が使いもしない子宮を残してて何ができるわけでもないのだが、思い出すたび躊躇われる。
GIDのクセに、と言われるかもしれないが、GIDである前に、僕がそういう性格、そういう人間なのだから仕方がない。

そういうところで迷いもあり、僕は現時点では具体的に手術を考えていなかったのだ。
そんな僕が手術という提案を聞いてビビった反面、諦めていたものがふと目の前にチラついたような、手を伸ばしてしまいたいような、そんな衝動にも駆られた。
簡単に言えば、複雑な気分だった。

ただ、いずれにしろ、そんなもの衝動や勢いで決めるものではない。
とにかくまずは、手術以外の方法で出血を止める努力をして、それでもダメならその時考えたいと、今日は話してきた。

対策として、とにかくこれ以上はホルモン量を増やしたくない(増やさない方がいい)ので、ホルモンバランスを乱すと思われること全てに改善を試みようと思った。
基本的に、まず、僕はかなり就寝時間や食生活が乱れているので、それを正す。
また、最近四方八方で一気に様々なストレスを溜め込んでいたので、それを取り除く。
ストレスそのものをなくせなくても、ストレスを溜めにくいものの考え方ができるよう努力してみる。
更に、それでも出血があった場合は、以前、医師から対処法として処方してもらった止血剤を飲む(抵抗があって控えていた)。

もうひとつ、可能性として考えたのは・・・こんなとこで書くのもナンなんだけど(汗)、まぁもし同じようなことで悩んでる人がいるなら参考になるかもしれないのであえて赤裸々に書くが・・・自慰行為を控える。

べつにサルのようにしていたわけじゃないが、やはりホルモンを投与すると性欲が増すため、時々はそれを自慰行為で処理していた。
でもって、出血はそのあと(その翌日とか)にあることも多かった。

ネットで調べた結果、女性の身体はイク時に子宮が収縮するらしく、女性ホルモンも活発になるらしい。
男性ホルモンによって性欲が増していても、イク時は女性内性器が反応するわけで・・・女性ホルモンが活発になれば、投与している男性ホルモンで抑えきれなくなり、バランスが崩れ、結果、出血という症状が出るという予想もあながち無関係には思えない気がした。
医師も、断定はしなかったが、確かにオーガズムは関係あるかもしれないという意見だった。
じゃあいつまでガマンすればいいんだよ!出血が嫌なら一生かよ!などとムカつきもするが、とにかく、まずはしばらく控えて様子を見てみることが、原因の究明には一番な気がする。
男性ホルモンがある程度しっかり女性ホルモンの活動を抑え込んでくれた後であれば、問題ないかもしれないし。

まぁとにかく、出血が慢性的にあると、病気の発見も遅れる恐れがある。
(僕の場合さほど抵抗ないので)定期的に内診やガン検査をしてもらい、気をつけていたい。

今日は、ホルモン投与量を2アンプルに増やして1か月ほど経ったので、再び血液検査をしてもらった。
テストステロンとエストラジオルの血中濃度、その他、念のため肝機能や、多血症の悪化がないかなど。
ついでに尿検査もしてもらってみた。
結果は次回。

本日の医療費は、注射代(自費)3200円+検査料(保険適用)2900円で、6100円也。

拍手

PR

+コメントの投稿+

+NAME+
+TITLE+
+FONT+
+MAIL+
+URL+
+COMMENT+
+PASS+
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

+TRACK BACK+

+TRACKBACK URL+