WILD HYBRID
40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌
2024/09/19 | [PR] |
2008/07/30 | Aクリニック カウンセリング vol.2 |
とりあえずどんなペースで通えばいいのかも分からないので、隔週で通うことにした。
数を通えば早く診断ももらえるのではないかと思った。
魔法があってパッと変えられるなら、迷わず今すぐ男の身体にして欲しい。
しかし、実際はそうはいかない。
だったらどこまでの変化を望むのか。
手術までするのか、しないのか。
それは医師の話を聞きながら、時間をかけて決めていくものだと思っていたし、様々な情報を得る中で考えが変化する場合もあると思っていた。
僕の考え違いかもしれないが、そのことが「躊躇」「迷い」と解釈されるとはあまり思っていなかった。
僕は、当初はホルモンのみの希望だった。
外科的なことは、大きな費用もかかるし、その費用は今の自分にとって難しく、また、肉体的な負担も40歳の身体には大きいと思った。
死んでもいいと踏み切る同年代の人もいるのだろうが、僕は身内が何人も倒れたり死んだりしているのを見てきているので、死に対しての恐怖もあり、そこまで命を懸けるのには躊躇がある。
ただ、ホルモンに関しても、やはりリスクは伴う。
そのリスクというものが漠然としてイマイチ分からないのだが、少なくとも肝臓に負担がかかり、血栓が出来やすくなることだけは分かった。
僕の父方の家系は代々続く癌家系、母方は血管疾患の家系だ。
そして父は既に癌で他界し、母も脳出血で半身不随になっている。
どんなに男性化したくても、このことが僕に二の足を踏ませる。
ただ、せめて、自分自身に選択権が欲しかった。
男性化をあきらめるにしても実行するにしても。
例えばもし仮にホルモンを打たないんだとしても、診断が無くて「打てない」んではなく、診断はあるがあえて「打たない」と自分で選びたい。
とにかく自分がFtMであるならFtMだという太鼓判が欲しい。
ホルモンだの手術だの決断するより先に、何よりもまず医師の診断が欲しいのだ。
性格の問題なのかもしれないが、僕は自称という形では他人に自分をどう説明していいのか分からなかった。
医師から「性同一性障害です」という診断をもらえば、人に自分を説明する時、胸を張ってそれなんだと言える。
なんだか分からず言えなかった39年間が終わる。
2回目のカウンセリングには自分史を書いて持って行った。
どう書くかの指示はあまりハッキリなかったので、自分の家庭環境や幼少時代の体験まで書き込んで、相当な長さになってしまった(汗)。
性別のこと以外の内容は不要だったのかもしれないが、自分の中でそれらは少なくとも影響があると感じていた。
医師の診察の後、この日が臨床心理士との最初の心理検査だったような気がする。
心理検査は、主語だけ書かれた文章に、文章を作っていくというもの。
60問あり、自分はとても時間内では終わらず、持ち帰らせてもらった。
また、もうひとつの課題は、画用紙と鉛筆が出され、「何も指定はしないから自由に“人”を書いて欲しい」という内容だった。
これもまた苦手な課題だ。
何とか書いたがシンドかった。
数を通えば早く診断ももらえるのではないかと思った。
魔法があってパッと変えられるなら、迷わず今すぐ男の身体にして欲しい。
しかし、実際はそうはいかない。
だったらどこまでの変化を望むのか。
手術までするのか、しないのか。
それは医師の話を聞きながら、時間をかけて決めていくものだと思っていたし、様々な情報を得る中で考えが変化する場合もあると思っていた。
僕の考え違いかもしれないが、そのことが「躊躇」「迷い」と解釈されるとはあまり思っていなかった。
僕は、当初はホルモンのみの希望だった。
外科的なことは、大きな費用もかかるし、その費用は今の自分にとって難しく、また、肉体的な負担も40歳の身体には大きいと思った。
死んでもいいと踏み切る同年代の人もいるのだろうが、僕は身内が何人も倒れたり死んだりしているのを見てきているので、死に対しての恐怖もあり、そこまで命を懸けるのには躊躇がある。
ただ、ホルモンに関しても、やはりリスクは伴う。
そのリスクというものが漠然としてイマイチ分からないのだが、少なくとも肝臓に負担がかかり、血栓が出来やすくなることだけは分かった。
僕の父方の家系は代々続く癌家系、母方は血管疾患の家系だ。
そして父は既に癌で他界し、母も脳出血で半身不随になっている。
どんなに男性化したくても、このことが僕に二の足を踏ませる。
ただ、せめて、自分自身に選択権が欲しかった。
男性化をあきらめるにしても実行するにしても。
例えばもし仮にホルモンを打たないんだとしても、診断が無くて「打てない」んではなく、診断はあるがあえて「打たない」と自分で選びたい。
とにかく自分がFtMであるならFtMだという太鼓判が欲しい。
ホルモンだの手術だの決断するより先に、何よりもまず医師の診断が欲しいのだ。
性格の問題なのかもしれないが、僕は自称という形では他人に自分をどう説明していいのか分からなかった。
医師から「性同一性障害です」という診断をもらえば、人に自分を説明する時、胸を張ってそれなんだと言える。
なんだか分からず言えなかった39年間が終わる。
2回目のカウンセリングには自分史を書いて持って行った。
どう書くかの指示はあまりハッキリなかったので、自分の家庭環境や幼少時代の体験まで書き込んで、相当な長さになってしまった(汗)。
性別のこと以外の内容は不要だったのかもしれないが、自分の中でそれらは少なくとも影響があると感じていた。
医師の診察の後、この日が臨床心理士との最初の心理検査だったような気がする。
心理検査は、主語だけ書かれた文章に、文章を作っていくというもの。
60問あり、自分はとても時間内では終わらず、持ち帰らせてもらった。
また、もうひとつの課題は、画用紙と鉛筆が出され、「何も指定はしないから自由に“人”を書いて欲しい」という内容だった。
これもまた苦手な課題だ。
何とか書いたがシンドかった。
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