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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/05:55

2013/01/29  診断書をもらうまで

とあるSNSのトランス系コミュニティ(パブリックにしていいか分からないので一応伏せておきます)に参加させて頂いていて、いろんな意見や疑問などを聞かせて頂く機会に恵まれた。
以前、別のSNSの、非常に偏った考えの人が固まるコミュニティにいた。
そこはあまりにも凝り固まった集団である上、流れている情報がところどころ怪しかった。
また、そこで少しはみ出した意見を言おうものなら叩かれるという経験をして以来、僕はコミュニティ自体が苦手になっていた。
だから今のコミュニティも最初は参加に躊躇ったんだけど、ここでは多くの人が年齢に関係なく大人で、多少相容れない意見に対しても、それはそれで意見としてきちんと聞ける。
素晴らしいと思った。

最初は傍観しているだけだった僕も、たまにではあるがコメントをさせて頂くことが増えた。
意見を交換するという作業は非常に自分のためにもなる。
自分の考えを伝えるために、自分の中で整理して文章にしていく過程で、逆に自分の考えを再発見することができる。
そんなキッカケにもなった自分の『意見』をブログに書き残したいと考えたので、書き下ろし?してみようと思う。

今回は、「診断書をもらうまでどれぐらい病院に通ったか?いくらぐらいかかったか?病院に行く時間や費用があまりない状況でも、やはり1回でも行っておいた方がいいか?」というテーマについて。

僕自身のブログの省略形的な内容にもなっちゃいそうだけど、僕が診断書をもらうまでにかかった期間は約1年だった。
勿論、ファーストでカウンセリングに通っていた先生のもとで、だ。
セカンドの医師の時は非常に早く、それはそれで助かりはしたものの、個人的には正直ベルトコンベアー的な雑さも感じてしまった(勘違いだったらすみません)。
早く診断がほしくて「回数通えばいいのか」って最初は無理して月2で通っていた時もあったから、1年って期間はぶっちゃけ当時はイラついたりもしたけど(笑)、今となってはそれだけの時間が僕にとって必要だったんだと思ってる。

僕は1年間、「診察され診断された」んじゃなく、「自分に向き合わされた」という気がしてる。
僕が僕自身に向き合うためのキッカケを与えてもらい、先生はそういう方向にガイドしてくれた・・・そんな感じ。
自分の嫌な部分や逃げてる部分と向き合わされるのって結構シンドくて、でもそこまで徹底的に自分と向き合った上で治療をどうしたいか答えを出すのには、やはり僕の主治医無しには出来なかっただろうと思う。
医師個々のGIDに対する理解度、洞察力・・・様々なファクターによっても違ってきてしまうから、全ての人が同じカウンセリングを受けられるわけではないし、難しい問題だとは思うけど・・・(僕は医師ではないのであんまり偉そうに言えないけど、やっぱりまだまだ未開拓な診療科だけに医師の実力差は現実にあると思うので・・・)。

肉体的な治療にはどうしてもリスクが付きまとうし、一度始めたら後戻りできない(万一中止したら更なるリスクを背負うことになるし)。
だから独りで悩んでるなら、まずはカウンセリングに行ってみるのもいいと思う。
『カウンセリングに行くこと=肉体的な治療に進むこと』ではないし、GIDだ(と思う)からカウンセリングを受けるってことだけじゃなく、分からないからカウンセリングを受けるというのも全然アリだと思う。
事実、僕も最初はそんなスタンスで通い始めた。

主治医は『答え』をくれるワケではない。
カウンセリングに行って、必ずしも楽になれるワケではない。
『答え』はあくまでも自分で見つけ出すものであって、主治医は『答えを出すまで付き添ってくれる』だけのガイド役だ。
もしカウンセリングを受けて最終的に少しでもラクになれるんだとしたら、それは自分が考えに考え、悩みに悩んだ重さに比例するんだろうという気がする。

心の中の迷路は、自分でしか出られない。
『答えがもらえる』ってスタンスだと、場合によっては「独りで悩んでた方がラクだったかも」って思うぐらい悩むこともあるかもしれない(僕個人の見解だけど)。
最終的に診断書を望むとしても、結果的に診断書が出たとしても、『診断書=答え』でも『診断書=ゴール』でも無いからね。
それは、ただのスタートに過ぎないんじゃないかな。

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