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40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 
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最近あんまりツイートしないため、Twitterの自動まとめ記事機能をOFFってしまったのだが、たま~に残したい内容もあったりするので、その時は手動で(多少加筆修正する場合もありますが)この『Twitter』カテゴリに書こうと思います(笑)。

さて、下記のようなツイートをたまたま見かけたので、なんとなく思ったこと。
VOICE of LGBTさんがどなたかのツイートをリツイートしたものと思われ、発信者は分かりません。
ただ、あくまでもこういった考え方に対して個人的に思ったことを書きたかっただけなので、この発信者の方個人を批判するつもりではないということをどうか予めご理解下さい


ホルモン注射を若くして始めようが、年を取って始めようが、それぞれメリットもあればデメリットもある。
そしてそのメリットとデメリットは、若い人と中年(笑)では必ずしも同じではない。
若くして始められれば効果も顕著に出る可能性が高いが、身体にかかる負担も長期間に及ぶ。

僕は40代でカウンセリングをスタートし、1年後にホルモン治療。
若い人ほどの効果はなくてもそれなりの効果を得られ、元々の目標が高くなかったせいもあるが、今は治療前より確実に安らぎを得られている。
人それぞれに体調、体質、環境と、様々な違いがあるので必ずしもホルモン治療を推奨するわけではないし、リスクが高くなるのは確実だから安易に勧める気も毛頭無いけど、ただ、40代で治療は手遅れって決めつけた考えはどうかと思う。

ぶっちゃけ、自分が「しない」ことに対して正当化するそれらしいこじつけた言い訳が嫌いだ。
いっそそれなら「自分はそこまではしない、出来ない」って胸を張って言えばいい。
(他人に迷惑かけない限り)生き方に間違いはないし、自分の生き方は自分が自由に選べるんだから。

40代からだって、50代からだって、何歳からだって人生は楽しめる。
楽しまないともったいないのだ。
だって、いずれ確実に終わるんだから。
それが明日かもしれないんだから。
年齢は、「時間」という絶対抗えないものを逆手に取った、ただの言い訳だ。

(Twitterには長ったらしくなるので書かなかったけど)言わせてもらえば。
そもそも「GIDかも」なんて診断ないでしょう。
「かも」が付いた時点で、診断じゃないし。
資金難でオペ出来ないって、オペ出来る金を最初から持ってる人なんかほぼいないでしょう。
みんな、無いところから、血を吐く思いで働いて金を貯めてオペするんだから。
そして何が「もちろんホルモン注射なんて手遅れ」なんでしょうか?
「もちろん」って何?何をもって「手遅れ」なの?
「改名って思っても名前の使用実績年数が少なくて無理」って、実績なんか作ったらいいでしょう。
手遅れになる年齢まで嫌でも歳月は流れたんだから、これからだって生きてる限りは名前使ってるうちに勝手に流れて実績出来ますよ。

何かにつけて「何かのせい」にしてるの見るのがいちばん不愉快。
やる人はどんな不利な状況でもおそらく黙って出来ることをあきらめずにやるし、何かのせいにする人はおそらくその「何か」がなかったりしても別の「何か」を見つけてきてそのせいにするんだろう。

最後に、この人の言ってる「最大の後悔」。
こういうのって他でも聞いたり見かけたりすることのある言葉だけど、僕は個人的に大嫌いです。
滅多にこういう私情は書かないけど、自分のブログだし、こればかりは好きに言います。

結婚って、相手のいることでしょう。
1人の人の人生も巻き込んでるわけですよ。
後悔するのはもちろん自由だけど、こういう書き方を公にするのはその相手に対して無礼だと僕は思う。
(今時あるのかって感じだけど)政略結婚とかじゃない限り、結婚は自分の意思でしてるはず。
「性別の分からないまま結婚した」のは、自分。
しないことも出来たのに、何かしらのメリットがあって、することを選んだのは自分。
だったら後悔するにしても、巻き込んだ相手を無にするような言い方は避けるべきじゃないかと。
相手だって、心を持った1人の人間なわけですよ。
これを言う人、そのまま同じセリフを相手に言われても(公に書かれても)平気なんだろうか?

ちなみに僕は、結婚はしたことないけど、「性別の分からないまま」付き合った相手、暮らした相手なら何人かいます。
まぁ結婚っていう紙切れ一枚あるかないかでかなりの差があると思うから比較にならないだろうとは思いますが、結婚に等しいほど年月的には長かったです(気持ち的には子無しのバツ2くらいの気分です)。
入籍に踏み切れなかった理由は、今から思えば、当時女だった僕が、性別の違和感とか本当の自分が分からないとか、そういうことを感じていたことも一つの要因だったと思う(それだけじゃないけど)。
結婚して後悔することはしなくて済んだ代わりに、結婚してないことで相手家族も絡んだ様々なプレッシャーもずっと感じ続けてた。

だけど、後悔はしてないな。
相手と出逢ったこととか、暮らしたこととか。
後悔ではなくて、考えてしまうことならあるけど。
付き合った年月、彼らの貴重な人生の時間を無駄にさせてしまったんじゃないか、誰かと出逢えるチャンスを僕と関わったことで奪ってしまったんじゃないか、と。

僕はFTMゲイではないので、自分の性別を自覚した今、彼らと肉体関係を持つことは不可能だけど、今でも人間として好きだし尊敬もしてる。
今の僕がもし今のまま過去に戻れたら、出来るなら今度は彼らとはずっといい友達でいたいと思う。
だけど、もし記憶も性自認も何もかもが白紙になってあの当時まで戻ったら、僕はやっぱり彼らと暮らし、いずれ別れるこの人生を選んでいると思う。
例え、GIDとしては回り道になっても。
40歳スタートのFTMになったとしても。
性別関係なく、彼らという人間と出逢い、繋がりがあったことは確実に僕を成長させてくれたし、僕の人生を豊かにしてくれたから。
僕は、性別で生きてるんじゃなく、心で生きてる人間だから。

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プロフィール
Name: Jyn@Hybrid
Sex: おねにーさん→
    →オバジサン?→
    →オバジィサン?
Age: ミドルエイジな40代からの
    シニアエイジに片足突っ込んだ50代
About:
TransgenderとかFtMって言葉にほのかな違和感がある。「男になりたい!」とか「男に戻りたい!」っていうよりは、ただ自分らしく自然に生きたいだけ。Sexual-MinorityとかGIDって言葉にはなんとかしっくりくる。確かにマイノリティなんだろうし、社会上ノーマルな価値観から見たらGenderのIdentityに「違和感を感じる」っていうある種の障害があるんだろうから(笑)。
男とか女とかじゃなくて、「見ての通りの自分です」でいいじゃん。どっちかになるためにどっちかを完全否定(排除?)するんじゃなくて、ハイブリッドでいいじゃん。生まれ持った性別は、度合いは違えど死ぬまで背負わなきゃならないんだから、妥協だって大切な選択肢じゃない?妥協点が人それぞれ違うだけで。
現在遂に50代到達( ;∀;)。40歳から第二の人生がスタート。40でジェンダークリニックに通院、41でホルモン治療開始のLate Starter。悩んできた過去は僕の財産。残りの人生は好きに生きたい。
カテゴライズが嫌い。固定観念や価値観の押しつけが嫌い。趣味は身体動かすことと引きこもること。
カカオ、Skype持ってますので、ご連絡の場合は拍手コメント(非公開)かTwitterのDMからIDご連絡ください。
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