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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/05:52

2013/05/10  転居手続きの追記(保険証)

実は、住所変更したあの日、保険証の性別記載について聞こうと思い、国民保険課にも行った。
以前にも書いた『厚生労働省は9月21日、戸籍上の性別が確認できることを条件に、性別の表記方法は市町村の判断で工夫できるとした通知を出した』というニュースを受けて、僕の管轄の自治体ではどのような対応が受けられるのかなぁ~?と聞いてみたくなったのだ。

窓口に行って、今更気負いは大してないので、たまたま出てきた男性の担当者に事情を話して聞いてみた。
「保険証の性別記載について、各自治体で工夫して頂けるというお話を聞いたんですが・・・XXX区ではどう対応して頂けるんでしょうか?」
最初は「???」という顔をした受付男性だったが、僕が『性同一性障害なんです』と告げて、今さっき発行してもらった保険証を提示したら、言っている意図を理解してくれたようだった。
彼は特に迷惑そうな顔をするでもなく、ごく自然に(むしろ親切に)「少しお待ちくださいね」と言って、別の部署(おそらく健康保険証のレイアウト?印刷?を担当している部署)に問い合わせの電話しに行ってくれた。
数分間の電話ののち、彼はすまなさそうに戻ってきた。
「今、問い合わせてみたんですが、実は・・・」
なんでも、我が管轄の自治体での保険証は予算の都合上、かなりカツカツの(余白の少ない)レイアウトになっているということで、裏面に別途記載の内容を印刷するスペースが無い、ということだった(笑)。
ちなみに、裏面は臓器提供の意思表示カードになっている。
今回の僕の申し出を参考に今後改善も検討する、ということではあったが、残念ながら現状『別途記載』は難しいとの回答だった。

受付の男性の丁寧な対応と、今年度台紙の印刷の落札をした業者の事情ということ、そして来年度また別の業者が落札する際に改善される可能性もなくはない、という回答から、納得して僕は帰って来たのだが、結論として、やはり『性別の表記方法』については各自治体によっていろいろな事情があるらしい。

僕個人は、性別欄を『無記載』にしてほしいとは思わない。
何故なら、医療機関では意外に性別欄を見られていない場合も多いというのを肌身で感じているので、『無記載』だとかえって気づかれずに男性として処理されてしまい、裏面まで確かめてもらえずに後々問題が起きるケースがあるんじゃないかと懸念しているからだ。
それなら表面に戸籍上の性別(つまり『女性』)と表記されていた方が、面倒くさくない。
それを見て「あれ?」と思ったり、「他人の保険証を使用しているのではないか?」というあらぬ疑いをかけられた時、裏面を見てもらえれば『性同一性障害』と記載されていることで話が早くなり、余計なカミングアウトも直接せずに済んで一石二鳥になるのではないか、と僕は思ったのだ。
ついでに言えば、多数の科にかかる可能性のある総合病院や人間ドック、健康診断では、(僕の場合は)カルテの目立つ場所に分かりやすく『性同一性障害』の旨を記載してほしいと切に願う。

この問題は非常にデリケートで、その人それぞれ、パス度によってもどういった形がベターか変わってくるから、末端の各自治体も非常に手間だとは思うが臨機応変に対応してもらえたら嬉しいな・・・と僕は思っている。
GIDはわりと自治体や行政機関が嫌いな人が多い(気がする)。
だから、こういったことでいい対応をしてもらえれば、少しは信頼関係が築けるのではないだろうか。

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