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40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 
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ホルモン治療変化の中で、おそらく最も関心度が高く、求められているのは『ヒゲ』なんじゃないかと思う。
なぜなら、最もパス度に影響すると、多くの人が思ってるから。
僕なんかみたいに『執着No.1はモミアゲ』っていうのは珍しい方かも(笑)。

パス度って、すごく複合的な要素で上がるものだと僕は考えている。
例えば体ががっしりしてるだけ、とか、髪が短いだけ、っていう単体では、そういう人は女性にも男性にもいるわけで(体型などはアスリートとか、スポーツの種別によってはかなり男性っぽいし)。
だからいろんな要素を増やしていって(僕の場合は肌の色とか)、で、更に必要と思えばホルモン注射をして、肌質が変わり、声が変わり・・・って要素が増えていけばパス度は多少なりとも確実に上がっていく。

だけど、そこをある程度一足飛びに上げてくれるのが『ヒゲ』だと思われてる。
だって、こればっかりは女性にはまずないから。
「ヒゲが生えてる」=「男性」という風に判断される場合がほとんどでしょう。

ただ、このヒゲというのが曲者で、ホルモン注射による効果のほどは非常に個人差がある。
若いうちに始めれば(僕のような中年よりも新陳代謝が高いので)生える可能性は僕ほど低くないのかもしれないが、そもそも毛穴や毛根の有無など、持って生まれた体質や、遺伝的に濃い薄いなどの要因も加わるので、ホルモン注射をしたからといって必ずしも渋くカッコイイX-MENのウルヴァリンみたいな(笑)ヒゲが生えてくるという保証はない(っていうかそこまではいらんな・・・)。

hige_x-men.jpg

ちなみに、ウルヴァリンヅラもいらない(ウルヴァリンで画像検索してて、これ出てきて吹いた)。

hige_zura.jpg

話を戻して・・・

しかし、忘れないでほしいのは、そういった悩みは何もFtMに限った話ではないということだ。
男性が、思いのままのヒゲを持って生まれているかといえば、必ずしもそうじゃない。
濃いヒゲにあこがれてるのに薄い人、濃すぎて汚らしく見えて嫌な人、モミアゲからアゴヒゲとか口ヒゲからアゴヒゲにかけてヒゲが繋がってなくてワイルドスタイルをしたくても出来ない人、まばらなので見栄えが悪くて伸ばせない人などなど・・・ヒゲにコンプレックスを持った男性は少なからずいる。
もっと言うなら、ヒゲだけじゃなく、なで肩だとか、背が低いとか、鍛えても筋肉がつかない体質だとか、手足が小さいとか、色が白いとか・・・男性だっていろいろとコンプレックスを持っている。
勿論、これはMtFさんにも言えることで、胸の大きさだとか体型(肥満は別としても)だとか、努力だけじゃそうそう変えられないことでコンプレックスに悩んでいる生まれつきの女性もたくさんいる。

要するに、性別関係なく、自分の理想通りの肉体を持ってる人なんてそうはいないし、コンプレックスは誰でも持ってるわけです。
GIDに限った話じゃないということ(性別の違和感はGIDに限った話だとしても)。

FtMは「まったくないヒゲが生えるかもしれない」というチャンスをホルモン治療によって得られるが、男性に生まれていたらそうもいかない(男性が男性ホルモンを注射で投与なんかしたら前立腺肥大などのリスクが大)。
だから、ヒゲにこだわるあまり、ホルモン量を無茶に増やしたりするのは思いとどまってほしいし(ホルモンの効果はある程度の量超えると頭打ちになるから害あって利なしです)、限度に納得してその上で前向きに生活することも考えてほしい。
『男性化』したからといって『理想のヒゲが生えてくる』とは限らないので、そこのところはホルモンを打ち始める前に認識しておこう。

そこまで言うってことは、当然僕も大したヒゲを持ってません(笑)。
まぁ年齢が年齢な上に、もともとが見えるような体毛ほとんどない毛無し人間だったので、予めそれは覚悟してました。
僕の場合、ヒゲはホル注変化の中で、最も変化が遅かったといっても過言ではない部位です。
例えば大腿部の体毛やすね毛などに比べても、ヒゲが濃くなっていく変化は格段に遅かった(というか、要らんとこの毛の方がすくすく育った)。
そして、今後これからどうなっていくかは分からないけども、3年かけた現段階でもけっして濃いわけではない。
あくまでも「女性にはない程度にある」ってレベルです。

そこで、(モミアゲほどのこだわりがヒゲにはなかったため)あまり写真が残ってなくて恐縮なんだけど、僕のヒゲ変化の写真を載せてみます。
ただ、いずれの写真もクリックして拡大しないと分かりにくいです。

拍手


まずはホル注前の2007年8月写真。
直前の写真がなく、しかも若干ピンボケなので分かりにくいかとは思いますが、「ある」か「ない」かくらいは判断つくかと(笑)。
産毛のレベルは、顔剃り一切しなくても産毛の「う」の字も見えないレベルだと思って下さい。
若干ヒゲっぽいものが見えるとしたら、いずれも陰影です。

hige_20070811.jpg

次は2009年11月、ホル注1ヶ月後くらいの写真。
若干、鼻の下、口ヒゲ部分が薄っすらと濃くなってきているように見えます。
・・・が、この時もピンボケで詳細はほとんど見えません、すみません。
この時のはヒゲというよりも「見えなかった産毛が少~しだけ太くなってきた・・・かな?」というレベル。
しかもこの前後にミクロゲンパスタ塗付もがんばってたから、どっちの効果なんだか分からない(多分それでもホル注だとは思うんだけど)。
普段、顔の産毛処理をしてる女性よりごく若干目立つ程度のレベルかな(剃って伸びてきた場合は斜めの断面から毛が多少濃くなったように見えるが、僕の場合は剃ってないのにソレと同等くらいに見える濃さ)。
ただ、この頃ヒゲ剃りなどはまだまったくしてない。
せっかく薄っすら生えてきたものを剃ってしまうのは(次にまたどれくらいのペースで伸びてくるか分からないし)もったいないので、とても剃れなかった。
まだまだヒゲ剃りなんて一切必要なく、何週間放置しても産毛同様大して伸びもしなかった時期。

hige_20091127.jpg

続いて2010年06月、ホル注8ヶ月後くらいの写真。
これは結構分かりやすい写真が残ってた。
ホル注直後に比べて、ささやかにヒゲが濃くなってるのが分かるかと。
まだ濃い産毛レベルだけど、それでも何も生えてなかった頃より指先で触ってちょっとだけ引っかかる程度に毛が太くなってきている。
この頃になると、ポツポツ薄っすらとアゴにもヒゲが生え始めました。
最初はほんとに1~2本だけピヨ~ンって生えてたものが、いつの間にか2本が3本になり、3本が4本になり・・・という非常に亀な速度でこれくらいに(笑)。
まぁ「生えた」・・・と言っても、正確には産毛が濃くなっていったんだと思いますが。
口ヒゲは、少し離れて見ても、口の上が黒っぽく見えてヒゲを想像させる雰囲気に。
しかし、毛質はまだまだ非常に弱々しく、しかも一度剃ってしまうと2~3週間は元に戻らないような伸びの遅さ。
対してアゴヒゲは、離れて見てみたらほとんど分からないくらい少ないくせに、口ヒゲよりも毛質が硬くしっかりしていて、剃っても1~2週間程度で戻る伸びの早さでした。

hige_20100604.jpg

さて、お次は2012年11月、つまり最近撮ったホル注3年目の写真。
本当は間の過程として2011年を入れたかったんだけど、非常に粗い画像しかなく、ほとんど参考にならないので断念。
あくまでも2010年に比べれば、ですが、ヒゲは確実に濃くなりました。
しかし未だにアゴヒゲに比べると口ヒゲの毛質は細く、伸びるのも遅い。
それでも、剃らないままにしておけば、ごく間近で見なくても「あ、ヒゲあるんだ?」って分かるレベルにはなったかな。
指先で触った感じも以前よりしっかりしてきて、口ヒゲはキウイの表面触ってる感触に近い(笑)。
アゴヒゲの範囲は広がって喉の方まで、モミアゲと繋がってるえらの部分は首の方まで多少侵食して生えるように。
また、アゴヒゲの毛質は随分と硬くなり(男性のヒゲに比べれば細いですが)、触るとジョリジョリ。
伸びるのは随分と早くなり、剃ってツルツルにしてから指で撫でてブツブツ感を感じるまでに、2010年の時点では5~6日、2011年の時点では2~3日、今の時点では1日。
一度剃って2~3ミリ伸びるまでに、アゴヒゲだったら2~3日あれば充分、口ヒゲは未だ1週間弱はかかるという感じ。
ちなみに、剃る時、口周りは濡らしてそのままでもまだいけるんだけど、アゴは洗顔フォームやシェービングフォームをつけてからでないと少々痛い。

94800960.jpeg


2010年と2012年を見比べてもらうと、肌質が変わってるのも分かるでしょうか?
けしてきれいになってるわけじゃなく、むしろ粗くなってオヤジっぽくなってるんだけど、男性っぽい肌質に変わっています(年齢が年齢だけに老化もあるので、もっと若い人だと違うかもしれないけど)。
どの年の写真もあまりにも画質や色合いや光彩が違いすぎて、比較するのも難しいとは思いますが・・・。

でもまぁそんなにがっつり生えてるわけではなく、無精ひげ風に伸ばしても全体的にはこの程度。
ついでに言えば、分かりにくいけど、下唇のすぐ下にチョロっとと、口の両脇に1cm四方くらいのヒゲエリアが出現・・・(笑)。
この口の両脇のヒゲエリアは2011年くらいから生え始めて、最初数本生えてきた時は「ねずみ男かよ!!!」って思った(爆)。

hige_20121104_03.jpg

この写真は逆光で撮ったから余計に薄く見えちゃってますが、いずれにしてもオシャレヒゲが楽しめるレベルではまったくありません。
徐々に濃くなってはきてるので、もしかするとこの先も濃くなり続けて、いつかもう少し見られるようになる・・・のかも?しれないけど、ぶっちゃけ年齢的なものを考えるとそこまでは(望みはしても)期待はしてません。
僕自身は、これで充分パス度は増したから、さほど不満はないし(満足度80%くらいかな)。
っていうよりも、開始年齢が遅くてヒゲはあきらめてたから、逆に思ってたより効果あったくらいかも。
ただ、「これくらいだとホル打っても何の満足も得られない」と思ってしまう人は、こういう可能性があることも多少は心の片隅に覚悟しておいてください。

ちなみに、アゴの下部分はこんな感じに生えています。
ポツポツなんで大してありがたくはないけど、首にも。

hige_20121104_04.jpg hige_20121104_05.jpg

こうして時系列の写真で追って見てみると、ヒゲの変化がどうこうよりも、2007年から現在までの5年間での老けようの方が嫌になりますなぁ・・・(笑)。
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Name: Jyn@Hybrid
Sex: おねにーさん→
    →オバジサン?→
    →オバジィサン?
Age: ミドルエイジな40代からの
    シニアエイジに片足突っ込んだ50代
About:
TransgenderとかFtMって言葉にほのかな違和感がある。「男になりたい!」とか「男に戻りたい!」っていうよりは、ただ自分らしく自然に生きたいだけ。Sexual-MinorityとかGIDって言葉にはなんとかしっくりくる。確かにマイノリティなんだろうし、社会上ノーマルな価値観から見たらGenderのIdentityに「違和感を感じる」っていうある種の障害があるんだろうから(笑)。
男とか女とかじゃなくて、「見ての通りの自分です」でいいじゃん。どっちかになるためにどっちかを完全否定(排除?)するんじゃなくて、ハイブリッドでいいじゃん。生まれ持った性別は、度合いは違えど死ぬまで背負わなきゃならないんだから、妥協だって大切な選択肢じゃない?妥協点が人それぞれ違うだけで。
現在遂に50代到達( ;∀;)。40歳から第二の人生がスタート。40でジェンダークリニックに通院、41でホルモン治療開始のLate Starter。悩んできた過去は僕の財産。残りの人生は好きに生きたい。
カテゴライズが嫌い。固定観念や価値観の押しつけが嫌い。趣味は身体動かすことと引きこもること。
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