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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/15:47

2010/07/20  ホルモン治療9ヶ月目

さすがに倍量打っただけあって、しばらくおさまってた副作用が出た。
動悸、そして頭の鬱血感。
もともとが多血症のケのある僕なので、特に水分が不足がちなこの夏の時期は、水分摂取に気をつけないと怖い。
とりわけホルモンを始めてからというもの、汗をよくかくようになったから余計に怖い。
新陳代謝がよくなったのはいいんだが、脱水も起こしやすくなり、熱中症や血栓にも気をつけなきゃらない。

まだ増量の影響がそれほど出てるとは思えないし、倍量にしたからなのか、徐々に来ていた変化なのかは分からないが、声は以前より安定して低くなった気がする。
低い高いと言うよりも、声(音)のレンジが変わった感じだ。
どんなに低い声の女性でも、どんなに高い声の男性でも、そうそう異性の声に聞こえないのは、根本的に声の高さではなくレンジが決定的に違うからなんだと思う。
逆に言えば、そこが変われば、あまり高低は関係なく、その性別の声に聞こえる。
ホルモンが効いてくると声帯が形を変え、どうやらそのレンジそのものが変わってくるみたいだ。

体毛は、スネだけじゃなく、腿の毛も徐々に濃くなってきた。
知らぬ間に足首の裏にも毛が生えてきている。
ヒゲも少しずつ濃くなってきているようだし、顎ヒゲは相変わらず伸びるのがやたら早い。

そして何よりも嬉しいのは、あれほど渇望していたモミアゲが、ようやく徐々に濃くなり始めたことだ、
耳の横から、下は顎のエラの辺りまで、以前はなかった産毛がもそっと濃くなってきている。
短く切ればツンツンと針のように広がっていたモミアゲの上の髪の毛も、直毛がクセ毛に変化して、あまり立たなくなり、モミアゲっぽく見えるようになってきた。
それに伴い、髪全体も直毛から緩いクセ毛に変わり、今はミディアムぐらいに伸ばしている全体にウェーブがかかっている。
面白かったのは、クセがつく際、最初は右、徐々に左も・・・という感じで、ニキビの増殖と同じく片側から広がっていったことだ、

肌質というか、肌の感じもだいぶ変わった。
手の甲などは、毛穴がプツプツと目立つようになった。
今月の上旬に久しぶりに会った友人と飲んだ際、手を見せたら驚いてたな。
(形じゃなく肌質という意味で)「これは男の手だわ」と言われた。

周囲の友人達曰く、パッと見で身体(とりわけ肩など上半身)もひと回りデカくなった感じがするんだそうだ。
確かに、以前ジャストサイズだったシャツが、今は肩幅などがきつく感じる。
かと言って、そんなに筋トレをしているのかと言えばしていないから、体質なのか、ホルモン注射による自然現象なのか、それともデブっただけなのか・・・(汗)。

僕は昔から四肢に関しては筋肉質で締まっている。
それが、より筋肉質になって皮下脂肪が減った感じはする。
そして、僕は四肢に比較すると、どうしても胴回りに脂肪がついている。
しかし、最近はその脂肪の位置が変わった気がするのだ。
以前はヘソから下の下腹や尻に多くついていた脂肪が、(けしてそこが締まったというわけではないのだが)もうちょい上、まさにメタボ測定ラインに移動したっぽい。
要するに、男性的な脂肪のつき方だ。

脂肪はともかく、筋肉がつくのはいいのだが、気をつけなきゃならないのは関節だ。
いくら筋肉がついても、骨格と関節の細さは女性のままだ。
筋力がついた分、その負担は関節に行くので、馬鹿力を出すと関節を傷めかける。
体重も、量ってはいないが、確実に増えている。
重さの増えた負担は膝を直撃するので、筋肉は仕方ないとしても、せめて脂肪を減らしてやらないといけない。

ちなみに、身体はだいぶ硬くなってしまった気がする。
日々のストレッチを心がけないとヤバイな・・・。
ジッとしていると筋肉が固まることも多々ある(ので、やたらと伸びが出る)。
今までだったら考えられないようなところの筋肉が攣りかけたりもした(背中とかわき腹とか)。

パス度も意識しないうちにだいぶ上がったようだ。
コンビニで女性のボタンを押されることはほとんどなくなった。
この異常なほど暑い夏、ちょっと近所のコンビニに買い物に出るのにナベシャツを着る気になれず、胸を潰さずに重ね着だけで出ることもあったのだが、それでも男女共の店員に女性のボタンを押されることはなかった。

だからと言って、フルタイム男として生活出来るかと言われたら微妙なラインではあるが、逆に言えば、フルタイム女性として生活しようと思っても厳しい状況にはなってきたわけだ。
予想していたことだが、こうなったらなったで生きにくい。

かつて、治療を始める前は、見てくれの面での生きにくさは(女性としてのパス度があったので)今ほどではなかった。
ただ、心の面では、苦しくなるほど生きにくかった。
そしてジェンダー外来に行き、治療を進めた結果、今度は心の面で生きやすくなった代わりに、見てくれの面で多少生きにくくもなった。
どのみち生きにくいなら、どちらの方なら耐えられるか、である。

僕の場合、今の生きにくさの方が、以前の生きにくさよりずっと耐えられる。
まるっきり生きやすくなることはないとしても、ずっと気持ちを楽にして生きられている。
むしろこの生きにくさを楽しめる瞬間さえある。

何もかも生きやすくなることなんて、ジェンダーに限らず誰であっても、ないんだと思う。
だったら、どの生きにくさが一番自分にとって耐えられ、時に楽しめるか、なんじゃないだろうか。
ホルモン治療も胸オペもSRSも、けっして性別を完璧に入れ替えられる魔法ではないんだから。

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2010/07/13  ホルモン注射19回目

エナルモンデポー250mgを左ケツに注射。

前回から2週間。
実はあれからも極々ではあるが微量な出血が何日も続いてしまった。
病理検査の結果も、特に異常なし。
そうなるとやはりホルモンバランスの問題であろうということになって、医師と相談した結果、ホルモンを増量することになった。

身体の負担を考えると、倍量を打つよりも、スパンを短くして125mgで打ちたいところだ。
が、なんせ1回病院に来るだけで片道約2時間という時間と、交通費往復3000円という出費になる。
2週に1回を10日に1回とかにすると、スケジュール的にも金銭的にも苦しい。
そのため、やむを得ず増量に踏み切った。

医師の意見的には、さほど心配する必要もなさそうな感じだったが(おそらく3週250mgという人に慣れているんだと思う)、僕的には年齢のこともあって少々不安はぬぐえなかった。

ホルモンは打ってもすぐには血中濃度は上がらない。
何日もかけてジワジワと効いてくる。
つまり、今日注射を打ったからと言ってすぐ血中濃度が変化するわけではないから、出血のある今現在のホルモン数値を知るために、せっかくだから血液検査をしてもらうことにした。

僕としては、出来ればこの先ずっと250mgを打つということは避けたい。
それが普通の人もたくさんいるが、別に、だからと言って僕もそうしなければならないことはないわけだし、いくらリスクがあるとは言っても、みすみす身体を壊しては意味が無いと思うからだ。
何もしなくたって、40も超えれば肝臓をはじめとする臓器も若いころのように打たれ強くはなくなっている(無論個人差はあると思うが)。
あとは如何に長く持たせるように使うか。
そのためには、出来るだけ臓器に負担を強いたくない。

微量の出血が月に1〜2日程度ならまだ我慢出来たのだが、ダラダラといつまでも続くのはさすがに折り合いがつけられない。
とにかく一度それをホルモンの増量で抑えて、落ち着いたらまた量を減らして様子を見たい。
そのためにも、出血のある状態でのホルモン数値を出しておいて、次は増量した状態での数値も出して、血中濃度の状態を把握しておくことが必要に思えた。

それにしても・・・。
250mgという量を打つのはこれで2度目なのだが、やはりこれだけ打つと、打ったところが後々痛む。
よくよく揉まないと数日は痛い(泣)。
おまけに打った部位が少々熱を持つ。
熱を持ってるんだから冷やした方がいいだろうと帰ってから冷やしたのだが、あとから看護士の友人に聞いたところ、デポー剤注射後の場合は暖めた方が(早く薬剤が吸収されて行くので)いいとのことだった。
試しに湯たぽんで暖めてみたら、確かにたいぶ楽になった気がする。

本日の医療費は、倍量になった注射代3200円と、血液検査料3090円で、合計6290円也。

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2010/06/29  ホルモン注射18回目

エナルモンデポー125mgを右ケツに注射。

さて、実は先月から少々困ったことが起きていた。
ホンの微量で短期間だが、出血があったのだ。
下着にもつかないほどの量なのと、もともと不正出欠慣れしてる自分なので、さほど落ち込まず先月は様子見にしたのだが、今月もまたもや同じぐらい微量の出血があった。

前回の出血から今回の出血までの期間は、約4週間。
ってことは、不正出血でなく微量の生理?
しかしホルモン治療を始めて半年以上経った今更?

いろいろ悩んではみたが、自分で結論を出せるはずもないので、本日婦人科の医師に相談してみた。
去年の暮れに子宮ガンの検査はしてもらったし、おそらく大丈夫だろうということではあったが、万が一でもそうであったら怖いと思ったので、今回もまた検査をしてもらうことにした。
内診、エコーでは共に異常なし。
病理検査の結果は次回来るまで分からないが、おそらく心配はないだろうということだった。

それはそれでホッとしたが、だったらなんで出血したのだろう。
医師の意見としては、おそらくホルモンバランスの問題ではないか、ということだった。
つまり、男性ホルモンが女性ホルモンを抑え切れてない、ということらしい。

微量に生理があるのなら、多少なりとも浄化作用が残っているということで、子宮ガンの確率が減ったりしないかな・・・とか、女性ホルモンの力が多少なりとも強ければ、ハゲるのを抑制してくれるんじゃないか・・・とか、いろいろ素人考えで楽観的に思案してみたりもしたが、ホルモンを注射しているのに出血があるということは、やはり不愉快を通り越して切ない。

医師と相談した結果、対処法としては、注射するホルモンの量を増やすか、スパンを短くして打つのがベストではないか、ということに。
ただ、ホルモンの分量を増やすということは、身体の負担やリスクも増えるということになる。

で、とりあえずの結論として、月1に1〜2日の微量な出血であれば、様子見で我慢して、ひどくなるようなら増量を検討する、という方向性になった。

本日の医療費はいつもの注射代1640円と、内診及び病理検査料で1020円の、合計2660円也。

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2010/06/20  ホルモン治療8ヶ月目

変化と言えば、相変わらず体毛関係かな。
特にスネ毛なんかが徐々に、でも確実に濃くなってきている。
まぁ相変わらず遠目に見たら分からない程度だが、それでも女性の毛深さとはまた違った濃さになってきた。
毛の長さが長く、産毛と違ってちょっとチリチリしてると言うか・・・。
上腕の裏側も、なんだがちょっと産毛の濃いの生えてきていて、へそ周りの毛も増えてきた。

ヒゲに関しては、また微妙に濃くなったのかな。
鼻の下のヒゲは、毛の1本1本は男のものほどしっかりと太い毛ではない。
どちらかと言うと産毛に近いのだが、産毛より硬さがあって、触ると分かる。
顎の下にもヒゲが生えてきているのだが、こちらはポツリポツリと数えられる程度で貧相だ。
だが、毛の質は口周りのものよりしっかり太くて、大して生えてないのに触るとゾリゾリする。
不思議と、口周りのヒゲは一度剃ってしまうと元の濃さに戻るまで1〜2週間かかるのに対し、顎のヒゲは1〜2日単位で伸びてくる。

声の低さはやや安定してきた感じだが、それでもまだ多少の波はある。
実はまだ安定してないせいなのか、それとも声変わりをして声帯が弱くなったのか、あまり大きい声が出ない。
出すとすぐ声枯れする。
以前は何時間カラオケで熱唱しても全く平気だったので、少々戸惑っている。

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2010/06/15  ホルモン注射17回目

エナルモンデポー125mgを左ケツに注射。

本日の医療費も注射のみで1640円也。

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