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40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 
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さすがに倍量打っただけあって、しばらくおさまってた副作用が出た。
動悸、そして頭の鬱血感。
もともとが多血症のケのある僕なので、特に水分が不足がちなこの夏の時期は、水分摂取に気をつけないと怖い。
とりわけホルモンを始めてからというもの、汗をよくかくようになったから余計に怖い。
新陳代謝がよくなったのはいいんだが、脱水も起こしやすくなり、熱中症や血栓にも気をつけなきゃらない。

まだ増量の影響がそれほど出てるとは思えないし、倍量にしたからなのか、徐々に来ていた変化なのかは分からないが、声は以前より安定して低くなった気がする。
低い高いと言うよりも、声(音)のレンジが変わった感じだ。
どんなに低い声の女性でも、どんなに高い声の男性でも、そうそう異性の声に聞こえないのは、根本的に声の高さではなくレンジが決定的に違うからなんだと思う。
逆に言えば、そこが変われば、あまり高低は関係なく、その性別の声に聞こえる。
ホルモンが効いてくると声帯が形を変え、どうやらそのレンジそのものが変わってくるみたいだ。

体毛は、スネだけじゃなく、腿の毛も徐々に濃くなってきた。
知らぬ間に足首の裏にも毛が生えてきている。
ヒゲも少しずつ濃くなってきているようだし、顎ヒゲは相変わらず伸びるのがやたら早い。

そして何よりも嬉しいのは、あれほど渇望していたモミアゲが、ようやく徐々に濃くなり始めたことだ、
耳の横から、下は顎のエラの辺りまで、以前はなかった産毛がもそっと濃くなってきている。
短く切ればツンツンと針のように広がっていたモミアゲの上の髪の毛も、直毛がクセ毛に変化して、あまり立たなくなり、モミアゲっぽく見えるようになってきた。
それに伴い、髪全体も直毛から緩いクセ毛に変わり、今はミディアムぐらいに伸ばしている全体にウェーブがかかっている。
面白かったのは、クセがつく際、最初は右、徐々に左も・・・という感じで、ニキビの増殖と同じく片側から広がっていったことだ、

肌質というか、肌の感じもだいぶ変わった。
手の甲などは、毛穴がプツプツと目立つようになった。
今月の上旬に久しぶりに会った友人と飲んだ際、手を見せたら驚いてたな。
(形じゃなく肌質という意味で)「これは男の手だわ」と言われた。

周囲の友人達曰く、パッと見で身体(とりわけ肩など上半身)もひと回りデカくなった感じがするんだそうだ。
確かに、以前ジャストサイズだったシャツが、今は肩幅などがきつく感じる。
かと言って、そんなに筋トレをしているのかと言えばしていないから、体質なのか、ホルモン注射による自然現象なのか、それともデブっただけなのか・・・(汗)。

僕は昔から四肢に関しては筋肉質で締まっている。
それが、より筋肉質になって皮下脂肪が減った感じはする。
そして、僕は四肢に比較すると、どうしても胴回りに脂肪がついている。
しかし、最近はその脂肪の位置が変わった気がするのだ。
以前はヘソから下の下腹や尻に多くついていた脂肪が、(けしてそこが締まったというわけではないのだが)もうちょい上、まさにメタボ測定ラインに移動したっぽい。
要するに、男性的な脂肪のつき方だ。

脂肪はともかく、筋肉がつくのはいいのだが、気をつけなきゃならないのは関節だ。
いくら筋肉がついても、骨格と関節の細さは女性のままだ。
筋力がついた分、その負担は関節に行くので、馬鹿力を出すと関節を傷めかける。
体重も、量ってはいないが、確実に増えている。
重さの増えた負担は膝を直撃するので、筋肉は仕方ないとしても、せめて脂肪を減らしてやらないといけない。

ちなみに、身体はだいぶ硬くなってしまった気がする。
日々のストレッチを心がけないとヤバイな・・・。
ジッとしていると筋肉が固まることも多々ある(ので、やたらと伸びが出る)。
今までだったら考えられないようなところの筋肉が攣りかけたりもした(背中とかわき腹とか)。

パス度も意識しないうちにだいぶ上がったようだ。
コンビニで女性のボタンを押されることはほとんどなくなった。
この異常なほど暑い夏、ちょっと近所のコンビニに買い物に出るのにナベシャツを着る気になれず、胸を潰さずに重ね着だけで出ることもあったのだが、それでも男女共の店員に女性のボタンを押されることはなかった。

だからと言って、フルタイム男として生活出来るかと言われたら微妙なラインではあるが、逆に言えば、フルタイム女性として生活しようと思っても厳しい状況にはなってきたわけだ。
予想していたことだが、こうなったらなったで生きにくい。

かつて、治療を始める前は、見てくれの面での生きにくさは(女性としてのパス度があったので)今ほどではなかった。
ただ、心の面では、苦しくなるほど生きにくかった。
そしてジェンダー外来に行き、治療を進めた結果、今度は心の面で生きやすくなった代わりに、見てくれの面で多少生きにくくもなった。
どのみち生きにくいなら、どちらの方なら耐えられるか、である。

僕の場合、今の生きにくさの方が、以前の生きにくさよりずっと耐えられる。
まるっきり生きやすくなることはないとしても、ずっと気持ちを楽にして生きられている。
むしろこの生きにくさを楽しめる瞬間さえある。

何もかも生きやすくなることなんて、ジェンダーに限らず誰であっても、ないんだと思う。
だったら、どの生きにくさが一番自分にとって耐えられ、時に楽しめるか、なんじゃないだろうか。
ホルモン治療も胸オペもSRSも、けっして性別を完璧に入れ替えられる魔法ではないんだから。

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プロフィール
Name: Jyn@Hybrid
Sex: おねにーさん→
    →オバジサン?→
    →オバジィサン?
Age: ミドルエイジな40代からの
    シニアエイジに片足突っ込んだ50代
About:
TransgenderとかFtMって言葉にほのかな違和感がある。「男になりたい!」とか「男に戻りたい!」っていうよりは、ただ自分らしく自然に生きたいだけ。Sexual-MinorityとかGIDって言葉にはなんとかしっくりくる。確かにマイノリティなんだろうし、社会上ノーマルな価値観から見たらGenderのIdentityに「違和感を感じる」っていうある種の障害があるんだろうから(笑)。
男とか女とかじゃなくて、「見ての通りの自分です」でいいじゃん。どっちかになるためにどっちかを完全否定(排除?)するんじゃなくて、ハイブリッドでいいじゃん。生まれ持った性別は、度合いは違えど死ぬまで背負わなきゃならないんだから、妥協だって大切な選択肢じゃない?妥協点が人それぞれ違うだけで。
現在遂に50代到達( ;∀;)。40歳から第二の人生がスタート。40でジェンダークリニックに通院、41でホルモン治療開始のLate Starter。悩んできた過去は僕の財産。残りの人生は好きに生きたい。
カテゴライズが嫌い。固定観念や価値観の押しつけが嫌い。趣味は身体動かすことと引きこもること。
カカオ、Skype持ってますので、ご連絡の場合は拍手コメント(非公開)かTwitterのDMからIDご連絡ください。
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