40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌
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え~、今時のアニメというものには特に興味もなく、(けっして否定してるんじゃないんだけど)ほとんど観ない僕ですが、かつて幼少の頃はやっぱりその時代時代のアニメを多少は観てました。
子供心に感銘を受けた作品っていうのは、年を取った今でもやっぱり懐かしい。
で、この折り返しをとっくに過ぎた中年になって(笑)また観たいと思ったりもして、まれ~にレンタルで借りてきたり、Youtubeで観て懐かしんでる。
そんなアニメの中に、年がバレるけど(いや、既にバラしてるけど)『銀河鉄道999』というのがあって。
これは当時、コミックもTVアニメも劇場アニメも全部観たと思う。
ストーリーはあんまり要約したくないのでここでは書かない(興味ある人は年齢問わず観てほしいので・・・ごめん)。
僕は少年:鉄郎に感情移入しつつも、当時からぼんやりと「死にたくねぇ」「女の体は嫌だ」と思っていたので、機械の体が内心うらやましくて、早くここまで科学技術が進歩しないだろうか?などとも思っていた屈折した子供だった(笑)。
だからこそ、それをあえて否定した鉄郎を尊敬もしたのだが。
最近ふと、この劇場アニメの鉄郎のセリフを思い出すことがある。
機械伯爵に母を殺された鉄郎がその復讐を果たした後のセリフで、以下はその抜粋なのだが。
「機械化人を見ていると、永遠に生きることだけが幸せじゃない、
限りある命だから人は精一杯ぱい頑張るし、思いやりや優しさがそこに生まれるんだと、
そう気が付いたんです。
機械の体なんて、宇宙から全部なくなってしまえ、と。
僕たちはこの体を永遠に生きて行けるからという理由だけで、
機械の体になんかしてはいけないんだと、気が付いたんです」
したくないなら自分がしなければいいだけの話で、何も自分が否定するからと言って全宇宙から排除しなくてもいいじゃん?・・・とスレた大人はツッコミたくもなるんだけど、そこはまぁ彼がまだ真っ直ぐで純粋な少年なんだということで流してやってください(笑)。
ただ、ある意味、今僕は現代医学の恩恵を受けて、人工的に体に変化をもたらしている人間の一人なので、機械化人ではないけれど、なんとなく深く考えてみると複雑な思いにも駆られる。
僕は今のところホルだけで、オペという選択肢は考えてないけど(正確に言えば考えたいけど年齢とリスクと経済状況を考えて厳しいと自分で判断した)、もし今、精巧な人体マシンがあって、自分が望む男性の体で、そこに脳だけすげ替えて男として生きられるって言われたら、喜んでその道を選んでしまうかもしれない。
オペだけじゃなく、ホルも含め、カウンセリングの先の治療は体の改造だと僕は思う。
当然のことながら、それ自体は否定しない。
自分もやってることだし、しなくて済むならしたくないけど、しなければ今の落ち着いた精神状態は得られなかっただろうと思うから、やっぱり僕には必要だった。
無論、オペまですればもっと心の平安は得られるかもしれないが、いろいろ抱えている問題や事情は性別のことだけじゃないし、(あくまで僕の力量で、だが)その先の戸籍変更まで突き進んでいくだけのパワーがない。
だけど、それが間違ってるとも思わない。
人それぞれの生き方に正しいも間違いもないからね。
だからもちろん他人の生き方に対しても、仮に僕なりの意見は持ったとしても、否定はしない。
(僕的には)誰かを邪魔したり、巻き込んだり、迷惑をかけたりしない限りは何でもOKなんじゃないかと思ってる。
昨今、ネットを通してすごくたくさんの人を見知りする機会も増えた。
リアルだけではなかなか知ることができなかった同じトランス、FtM、そしてMtFの人のことも知ることができた。
昔は、たとえばFtMの場合、僕のように『女性としての人生が長い(もしくは女性として埋もれている)人』、『男と付き合ったことのある人(当然既婚者や子供がいる人も含む)』、『最終的な治療(オペ)や戸籍変更まで望まない人』なんかは(特に悩んでいる過程では上記いずれかに該当する場合がほとんどだと思うが)、偽者だ的なことを言われ、同じトランスの人間からも差別された。
人間ってのはつくづく差別の好きな生き物だと思う。
セクマイの中でまで差別してりゃ救いようがないよね。
まぁ未だにそういう差別をする人は、以前にも書いたけど『人を偽者と言うことによって自分が本物だと主張したいだけ』の『比較対象がないと自分が保てない人間』だからほっといて・・・今は、以前なかなか表に出て来なかったそういう人(つまり自分に近い考えの人)も案外たくさんいるんだってことを知ることができた。
それはとても嬉しいネットの恩恵の1つだ。
また、昔に比べて、GIDそのものの認知度もポピュラーになりつつあるし、GID医療も随分進歩して門が広くなってきた気がする。
それもまた、素晴らしいことだ。
自分のこれまでの人生を否定も後悔もしてないけど、たとえば10代20代のうちに今のGID環境があって、カウンセリングを受けられ、治療を始められていたら、また違った人生もあったかもしれない。
ただ、いいことがたくさん見える反面、逆に狭い視野のままで安易に引き返すことのできない治療に突き進んでいるような人も多くなった気がして怖い。
どこからどこの人がそれに該当するかって線引きは僕には到底できないが、特に若い人の中には、周囲の勢いに乗っかっちゃって、あまりその後のことを考えもしないで、とにかく治療、とにかくオペ、と先走ってしまっている人もたまにいるように見えるのだ。
GIDのGIDたる生きづらさや苦しみは、もちろん人それぞれストレスの度合いは違えど、僕もGIDのはしくれなのである程度分かる。
当然自分にだってストレスはあるし、かつては半ノイローゼだったから。
その中で自問自答したのは、『誰にだってコンプレックスはある。無い人はいない』ということ。
背が低くて悩む人もいれば、顔のつくりで悩む人もいる。
手脚が短いとか、なで肩だとか、体毛が濃いとか、ハゲだとか。
たとえば努力次第で解決できるコンプレックスもある。
貧弱なら鍛えればいいし、色が白けりゃ焼けばいいし、胸で悩んでる女性には豊胸手術というものもある(個人的には小さくても自然な胸が好きですが(笑))。
ただ、どうにも改善しようのない(特に肉体的な)コンプレックスは多いし、それはどの性別に限った話じゃなく、ひとつ解決すればまた別の粗が気になったり・・・向上心は素晴らしいことでもあるが、人の欲望もまた、果てしがない。
そんな中で、僕らGIDには治療があり、それによって解決はしないまでも多少の改善が可能なのは、むしろ恵まれてるとも言えるのかも。
だから、自分のコンプレックスを延々気に病んでる人よりも、それをものともせず、他のことでカバーしようと頑張ってる人が美しく、カッコよく見えたりもする。
要するに、どこまで自分という現実を受け入れられるか、なのかもしれない。
でないと、どこまで進んでも、常に何かしらの不満を抱えてしまい、いつまでも満足を得られないという結果になる気がする。
実は僕自身、オペをしたいという考えがよぎることも多々あったりするのだ。
不満を言い出したらきりがない。
特にこれからのクソ暑い季節、Tシャツやタンクトップ1枚で外を歩けたらどんなにかいいだろうと思う。
白いシャツを着たくても、ナベシャツ透けるから厚手にしなきゃ着れないし。
それこそ鉄郎じゃないが、「夏なんて宇宙から全部なくなってしまえ」と思うくらい夏が嫌いだ。
それに、トイレだっていちいち個室に入らなきゃならないのは苦痛なのだ。
なにせ男子便所の個室は汚い、そして臭い(女子トイレ経験長いので痛感してる)。
トイレはできるなら立ったままさっと済ませてとっとと出たい。
○○○が流してないなんて事故もたまにあるし。
○○○が飛び散って付着した便座だとか、普通にあるし。
そこに座らねばならないのは、もはやほとんど罰ゲーム。
つか流せ!拭け!野郎ども!!!
・・・・・・え~、話を戻して。
しかし、果たして僕は、胸オペをして、そこで満足するだろうか?とも考える。
当然、下もオペしたくなるだろうし、戸籍も変えたくなるだろう。
その上、仮にそこまでしたとしても、本当にそれで満足できるだろうか?
あくまで子供の頃だが、「脳移植で、生まれつきの自然で完全な男の体がほしい」と本気で思ってた完璧主義の自分が。
・・・正直、贅沢で我儘な性格は自分で一番よく分かってるから、満足できる自信がなくて怖い。
だからあえて僕は、ホルモン治療、そして『男』ではなく、『治療中のFtM』というライン止まりでいるのかもしれない。
そして、そんな考え事をしていると、ふと、あの『銀河鉄道999』のセリフを思い出すのだ。
(省略すると意味が崩れるから書いただけなので)「なくなってしまえ」の部分は余計だが、闇雲に体に手を加えることだけが幸せじゃない、と僕も思う。
が!それはけしてオペする人を否定しているわけじゃないので、その辺だけはどうかどうか誤解なきように。
僕自身ホルしてるわけだから、「治療している」という点では同じ立場だと思ってる。
そうじゃなくて、あくまでアクセントは『闇雲に』の部分。
GIDだから、ホルする。
GIDだから、オペする。
GIDだから、治療したら幸せになれる。
そう思うのは危険だと言いたい。
金のない人が金を持てば必ずしも幸せになれるのか。
身長の低い人が身長が高くなったらそれで幸せになれるのか。
そうとは限らない。
幸せのあり方は、物でも体でもなく、心の持ちようではないのだろうか。
だから、心の持ちようの手助けとして治療が必要と思ったなら、その変化によって性別のことばかり考えず他の幸せに向ける心のゆとりができると思ったなら、せっかくこれだけ治療が受けやすい時代になっているんだから、悩んでいないでぜひ受けたらいいと思う。
だけど、GIDだから、治療さえすれば幸せになれる、生きやすくなれる・・・逆に言えば、GIDだから、治療しないと幸せになれない、生きやすくない、と全てそのせいに考えて治療に突き進んでくとしたら・・・その視野の狭さのまま治療に踏み切ってしまって本当に大丈夫なのだろうか?と心配になる。
これは、時々ふとオペをしたい衝動に駆られる自分に対しても同じように思う。
だからその時は、ちょっと立ち止まって考えてみる。
あの鉄郎の言葉を思い出しながら。
(ちなみに鉄郎はそのあと続けて
「だから僕は、アンドロメダの機械の体をタダでくれるという星に行って、
その星を破壊してしまいたいのです!」
と宣言するので、スレきった大人の僕は
「オイオイ、そこまでせんでも」とまたツッコミ入れたくなるのですが(笑))
子供心に感銘を受けた作品っていうのは、年を取った今でもやっぱり懐かしい。
で、この折り返しをとっくに過ぎた中年になって(笑)また観たいと思ったりもして、まれ~にレンタルで借りてきたり、Youtubeで観て懐かしんでる。
そんなアニメの中に、年がバレるけど(いや、既にバラしてるけど)『銀河鉄道999』というのがあって。
これは当時、コミックもTVアニメも劇場アニメも全部観たと思う。
ストーリーはあんまり要約したくないのでここでは書かない(興味ある人は年齢問わず観てほしいので・・・ごめん)。
僕は少年:鉄郎に感情移入しつつも、当時からぼんやりと「死にたくねぇ」「女の体は嫌だ」と思っていたので、機械の体が内心うらやましくて、早くここまで科学技術が進歩しないだろうか?などとも思っていた屈折した子供だった(笑)。
だからこそ、それをあえて否定した鉄郎を尊敬もしたのだが。
最近ふと、この劇場アニメの鉄郎のセリフを思い出すことがある。
機械伯爵に母を殺された鉄郎がその復讐を果たした後のセリフで、以下はその抜粋なのだが。
「機械化人を見ていると、永遠に生きることだけが幸せじゃない、
限りある命だから人は精一杯ぱい頑張るし、思いやりや優しさがそこに生まれるんだと、
そう気が付いたんです。
機械の体なんて、宇宙から全部なくなってしまえ、と。
僕たちはこの体を永遠に生きて行けるからという理由だけで、
機械の体になんかしてはいけないんだと、気が付いたんです」
したくないなら自分がしなければいいだけの話で、何も自分が否定するからと言って全宇宙から排除しなくてもいいじゃん?・・・とスレた大人はツッコミたくもなるんだけど、そこはまぁ彼がまだ真っ直ぐで純粋な少年なんだということで流してやってください(笑)。
ただ、ある意味、今僕は現代医学の恩恵を受けて、人工的に体に変化をもたらしている人間の一人なので、機械化人ではないけれど、なんとなく深く考えてみると複雑な思いにも駆られる。
僕は今のところホルだけで、オペという選択肢は考えてないけど(正確に言えば考えたいけど年齢とリスクと経済状況を考えて厳しいと自分で判断した)、もし今、精巧な人体マシンがあって、自分が望む男性の体で、そこに脳だけすげ替えて男として生きられるって言われたら、喜んでその道を選んでしまうかもしれない。
オペだけじゃなく、ホルも含め、カウンセリングの先の治療は体の改造だと僕は思う。
当然のことながら、それ自体は否定しない。
自分もやってることだし、しなくて済むならしたくないけど、しなければ今の落ち着いた精神状態は得られなかっただろうと思うから、やっぱり僕には必要だった。
無論、オペまですればもっと心の平安は得られるかもしれないが、いろいろ抱えている問題や事情は性別のことだけじゃないし、(あくまで僕の力量で、だが)その先の戸籍変更まで突き進んでいくだけのパワーがない。
だけど、それが間違ってるとも思わない。
人それぞれの生き方に正しいも間違いもないからね。
だからもちろん他人の生き方に対しても、仮に僕なりの意見は持ったとしても、否定はしない。
(僕的には)誰かを邪魔したり、巻き込んだり、迷惑をかけたりしない限りは何でもOKなんじゃないかと思ってる。
昨今、ネットを通してすごくたくさんの人を見知りする機会も増えた。
リアルだけではなかなか知ることができなかった同じトランス、FtM、そしてMtFの人のことも知ることができた。
昔は、たとえばFtMの場合、僕のように『女性としての人生が長い(もしくは女性として埋もれている)人』、『男と付き合ったことのある人(当然既婚者や子供がいる人も含む)』、『最終的な治療(オペ)や戸籍変更まで望まない人』なんかは(特に悩んでいる過程では上記いずれかに該当する場合がほとんどだと思うが)、偽者だ的なことを言われ、同じトランスの人間からも差別された。
人間ってのはつくづく差別の好きな生き物だと思う。
セクマイの中でまで差別してりゃ救いようがないよね。
まぁ未だにそういう差別をする人は、以前にも書いたけど『人を偽者と言うことによって自分が本物だと主張したいだけ』の『比較対象がないと自分が保てない人間』だからほっといて・・・今は、以前なかなか表に出て来なかったそういう人(つまり自分に近い考えの人)も案外たくさんいるんだってことを知ることができた。
それはとても嬉しいネットの恩恵の1つだ。
また、昔に比べて、GIDそのものの認知度もポピュラーになりつつあるし、GID医療も随分進歩して門が広くなってきた気がする。
それもまた、素晴らしいことだ。
自分のこれまでの人生を否定も後悔もしてないけど、たとえば10代20代のうちに今のGID環境があって、カウンセリングを受けられ、治療を始められていたら、また違った人生もあったかもしれない。
ただ、いいことがたくさん見える反面、逆に狭い視野のままで安易に引き返すことのできない治療に突き進んでいるような人も多くなった気がして怖い。
どこからどこの人がそれに該当するかって線引きは僕には到底できないが、特に若い人の中には、周囲の勢いに乗っかっちゃって、あまりその後のことを考えもしないで、とにかく治療、とにかくオペ、と先走ってしまっている人もたまにいるように見えるのだ。
GIDのGIDたる生きづらさや苦しみは、もちろん人それぞれストレスの度合いは違えど、僕もGIDのはしくれなのである程度分かる。
当然自分にだってストレスはあるし、かつては半ノイローゼだったから。
その中で自問自答したのは、『誰にだってコンプレックスはある。無い人はいない』ということ。
背が低くて悩む人もいれば、顔のつくりで悩む人もいる。
手脚が短いとか、なで肩だとか、体毛が濃いとか、ハゲだとか。
たとえば努力次第で解決できるコンプレックスもある。
貧弱なら鍛えればいいし、色が白けりゃ焼けばいいし、胸で悩んでる女性には豊胸手術というものもある(個人的には小さくても自然な胸が好きですが(笑))。
ただ、どうにも改善しようのない(特に肉体的な)コンプレックスは多いし、それはどの性別に限った話じゃなく、ひとつ解決すればまた別の粗が気になったり・・・向上心は素晴らしいことでもあるが、人の欲望もまた、果てしがない。
そんな中で、僕らGIDには治療があり、それによって解決はしないまでも多少の改善が可能なのは、むしろ恵まれてるとも言えるのかも。
だから、自分のコンプレックスを延々気に病んでる人よりも、それをものともせず、他のことでカバーしようと頑張ってる人が美しく、カッコよく見えたりもする。
要するに、どこまで自分という現実を受け入れられるか、なのかもしれない。
でないと、どこまで進んでも、常に何かしらの不満を抱えてしまい、いつまでも満足を得られないという結果になる気がする。
実は僕自身、オペをしたいという考えがよぎることも多々あったりするのだ。
不満を言い出したらきりがない。
特にこれからのクソ暑い季節、Tシャツやタンクトップ1枚で外を歩けたらどんなにかいいだろうと思う。
白いシャツを着たくても、ナベシャツ透けるから厚手にしなきゃ着れないし。
それこそ鉄郎じゃないが、「夏なんて宇宙から全部なくなってしまえ」と思うくらい夏が嫌いだ。
それに、トイレだっていちいち個室に入らなきゃならないのは苦痛なのだ。
なにせ男子便所の個室は汚い、そして臭い(女子トイレ経験長いので痛感してる)。
トイレはできるなら立ったままさっと済ませてとっとと出たい。
○○○が流してないなんて事故もたまにあるし。
○○○が飛び散って付着した便座だとか、普通にあるし。
そこに座らねばならないのは、もはやほとんど罰ゲーム。
つか流せ!拭け!野郎ども!!!
・・・・・・え~、話を戻して。
しかし、果たして僕は、胸オペをして、そこで満足するだろうか?とも考える。
当然、下もオペしたくなるだろうし、戸籍も変えたくなるだろう。
その上、仮にそこまでしたとしても、本当にそれで満足できるだろうか?
あくまで子供の頃だが、「脳移植で、生まれつきの自然で完全な男の体がほしい」と本気で思ってた完璧主義の自分が。
・・・正直、贅沢で我儘な性格は自分で一番よく分かってるから、満足できる自信がなくて怖い。
だからあえて僕は、ホルモン治療、そして『男』ではなく、『治療中のFtM』というライン止まりでいるのかもしれない。
そして、そんな考え事をしていると、ふと、あの『銀河鉄道999』のセリフを思い出すのだ。
(省略すると意味が崩れるから書いただけなので)「なくなってしまえ」の部分は余計だが、闇雲に体に手を加えることだけが幸せじゃない、と僕も思う。
が!それはけしてオペする人を否定しているわけじゃないので、その辺だけはどうかどうか誤解なきように。
僕自身ホルしてるわけだから、「治療している」という点では同じ立場だと思ってる。
そうじゃなくて、あくまでアクセントは『闇雲に』の部分。
GIDだから、ホルする。
GIDだから、オペする。
GIDだから、治療したら幸せになれる。
そう思うのは危険だと言いたい。
金のない人が金を持てば必ずしも幸せになれるのか。
身長の低い人が身長が高くなったらそれで幸せになれるのか。
そうとは限らない。
幸せのあり方は、物でも体でもなく、心の持ちようではないのだろうか。
だから、心の持ちようの手助けとして治療が必要と思ったなら、その変化によって性別のことばかり考えず他の幸せに向ける心のゆとりができると思ったなら、せっかくこれだけ治療が受けやすい時代になっているんだから、悩んでいないでぜひ受けたらいいと思う。
だけど、GIDだから、治療さえすれば幸せになれる、生きやすくなれる・・・逆に言えば、GIDだから、治療しないと幸せになれない、生きやすくない、と全てそのせいに考えて治療に突き進んでくとしたら・・・その視野の狭さのまま治療に踏み切ってしまって本当に大丈夫なのだろうか?と心配になる。
これは、時々ふとオペをしたい衝動に駆られる自分に対しても同じように思う。
だからその時は、ちょっと立ち止まって考えてみる。
あの鉄郎の言葉を思い出しながら。
(ちなみに鉄郎はそのあと続けて
「だから僕は、アンドロメダの機械の体をタダでくれるという星に行って、
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プロフィール
Name: Jyn@Hybrid
Sex: おねにーさん→
→オバジサン?→
→オバジィサン?
→オバジサン?→
→オバジィサン?
Age: ミドルエイジな40代からの
シニアエイジに片足突っ込んだ50代
シニアエイジに片足突っ込んだ50代
WEB: wild_hybrid@Twitter
About:
TransgenderとかFtMって言葉にほのかな違和感がある。「男になりたい!」とか「男に戻りたい!」っていうよりは、ただ自分らしく自然に生きたいだけ。Sexual-MinorityとかGIDって言葉にはなんとかしっくりくる。確かにマイノリティなんだろうし、社会上ノーマルな価値観から見たらGenderのIdentityに「違和感を感じる」っていうある種の障害があるんだろうから(笑)。
男とか女とかじゃなくて、「見ての通りの自分です」でいいじゃん。どっちかになるためにどっちかを完全否定(排除?)するんじゃなくて、ハイブリッドでいいじゃん。生まれ持った性別は、度合いは違えど死ぬまで背負わなきゃならないんだから、妥協だって大切な選択肢じゃない?妥協点が人それぞれ違うだけで。
現在遂に50代到達( ;∀;)。40歳から第二の人生がスタート。40でジェンダークリニックに通院、41でホルモン治療開始のLate Starter。悩んできた過去は僕の財産。残りの人生は好きに生きたい。
カテゴライズが嫌い。固定観念や価値観の押しつけが嫌い。趣味は身体動かすことと引きこもること。
カカオ、Skype持ってますので、ご連絡の場合は拍手コメント(非公開)かTwitterのDMからIDご連絡ください。
男とか女とかじゃなくて、「見ての通りの自分です」でいいじゃん。どっちかになるためにどっちかを完全否定(排除?)するんじゃなくて、ハイブリッドでいいじゃん。生まれ持った性別は、度合いは違えど死ぬまで背負わなきゃならないんだから、妥協だって大切な選択肢じゃない?妥協点が人それぞれ違うだけで。
現在遂に50代到達( ;∀;)。40歳から第二の人生がスタート。40でジェンダークリニックに通院、41でホルモン治療開始のLate Starter。悩んできた過去は僕の財産。残りの人生は好きに生きたい。
カテゴライズが嫌い。固定観念や価値観の押しつけが嫌い。趣味は身体動かすことと引きこもること。
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