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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/06:07

2010/02/18  賛否両論

先日触れた、「また批判されちゃうかも」の話の続きをちょろっと。

ハゲの話とは全く関係ないが(笑)、要するに、マイノリティの中でもマジョリティとマイノリティがいて、マジョリティと異なる考えを言ったりすると批判されたり叩かれたりするって話。

以前ブログで、「賛否両論あるかもしれないけど、レディースデーに女性料金で映画を観た」と書いたら、案の定批判を食らった。
「自分は否定派だし、それはやらないな。周りを混乱させたり、周りに迷惑かけてもいいなら、好きにすれば?」みたいな嫌味っぽいことを言われたんだっけかな。

忍者ブログに引っ越す前の出来事だったので、ここにそのコメントは残ってないが、それも含めてちょっと感じてることがあるので書こうと思う。

はっきり言って、必死に他人を批判する人間の気が知れない。
いや、批判的な意見を持つこと自体は自由だし、いいのだ。
人それぞれ考え方は違うから、賛同者もいれば反対者もいるだろう。
議論の場では、それを用いて意見を闘わせることも必要だし、それによって新しい考え方が生まれたり、人と人とが分かりあえたりすることもある。

ただ、それを他人のブログで言い逃げみたいに主張する必要はあるのだろうか、と甚だ疑問である。
その人はその人の考えと信念があるのだろう。
しかし、僕にも僕の考えと信念がある。
互いに、そこに辿り着くまでには、全く違った人生で様々な経験をし、様々に痛い思いもし、様々に悩み苦しんで至ったはずだ。
だったらそれでいいではないか。
最終的に至った結論が違ってたって、真逆であったって、そんなもんどうだっていいじゃん。

そこまでの経緯、思いを知らず、知ろうとも思わないで、ブログ上の材料だけを見て、感情的に他人を批判するのは安易過ぎやしないだろうか。
曲がりなりにも男だと主張するなら、感情論じゃなく、男らしく冷静且つ理論的になったらどうだろう。

僕のブログで言えばGIDに関してだが、ここに書いていることなど僕の人生のごく一部にしか過ぎない。
その一部を見て、他人なら別にどうでもいいであろうことを、わざわざ批判してくる。
批判というのは一種の主張であって、主張には理解させよう、通そう、同意させようという意図がある。

何故、そこまで必死になって自分の意見に従わせたいのだろう。
何故、別の考え方というものがあることを受け入れることが出来ないのだろう。
自分と違う意見に、何をそんなに怯えているのだろう。
僕には、それが自信の無さに見えてならない。

自分が常に揺らぎ、ブレ、否定されることを恐れているから、自分の考えを脅かすような他人の考えが許せないんじゃないだろうか。
だからそれを必死になって否定し、潰しにかかる。
確固たる自分の考え方が在れば他人の考え方などあまり気にならないはずだし、異なる考え方があっても「そういう考え方もあるのか」と、賛同は出来なくともそれはそれで受け流すことは出来るだろう。

また批判を食らうかもしれないが、言わせてもらえば・・・。
レディースデイにパスすると思ってなかったのにパスしてしまい、うっかり訂正して女性料金で映画を観たFtMと、自分が見られたい性別をあからさまに服装や素振りで大袈裟に主張・誇示して結果的に周囲に気を遣わせ、完パスしてると思い込んでるFtMと、どちらが周りにハタ迷惑なのか、と思う。

行きずりの他人ならともかく、周囲の好意的な人間は、やはり当事者を傷つけまいとして気を遣う。
どんなに不自然であっても、当人が男として見て(扱って)欲しいならと、出来る限りの配慮をする。
出会った時から分かってたならともかく、途中で性別が変わるなんてこと普通はないから周りも戸惑うし、気苦労もかける。

それ自体は仕方がないからとやかく言うつもりはない。
GIDとは、そういうものだから。
まさかGIDと分かった時点で、今まで築き上げた人間関係や環境を自ら全て捨てろとは言えない。
捨てられないのなら、理解してもらうか、自分が折り合いをつけていくしかない。

ただ、そうやって、周囲に迷惑をかけざるを得ないのはみんな同じなのだ。
中には折り合いつけることを拒否して、自分の願望だけを強行に態度で主張する人もいる。
そういった人が、その分の負担を、どれだけ周囲に負わせてるのか。
そっちの方がよっぽど迷惑なんじゃないのか?
にも関わらず、自分の価値観を押し付け、さも自分は誰にも迷惑をかけてないと言わんばかりに、他人を批判するのはいかがなものか、と、僕個人は思う。


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