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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/10:45

2010/01/20  ジェンダー・フリー

先日、医師に近況を報告した際、最近徐々にジェンダーに縛られなくなってきてるということを素直に伝えた。
ホルモンを打っているということは、もちろん多少なりとも縛られているということになるのだが、思った以上に男性化してる部分、期待したほどしない部分が両方あり、そのいずれもが以前ほど気にならなくなった。
以前は何より気にしていた、人が自分をどう見るかということも、少しずつ気にならなくなってきた。

もちろん、全く気にならないと言えば嘘になる。
もしかしたら本当は気にしている自分を、強制的に騙しているのかもしれない。
それが証拠に、男っぽいと言われても傷つかないが、女っぽいと言われればマトモにダメージを食らう。
ホルモン治療のお陰で、以前に比べて「女」として認識される回数が減り、落ち込む数が減っただけだ。

しかし、どう頑張っても男になれることは死ぬまで無い。
そこのとこだけは、ツライが認めなきゃならない。
整形と同じで、こだわればこだわるほど、追及すれば追求するほど、どこまで何を施しても納得がいかなくなるだけなのだ。
この先もこの身体で生きていく上で、そういう精神状態で生き続けるのはあまりにも苦しいし不幸だ。
最終的には、生きること自体を投げ出したくなってくる。

だから、人とちょっと違うこの人生や身体で、楽しむぐらいの余裕が持てれば理想だと思う。
故に「こうあるべきだ」「こうあらねばならない」と制限をつけて、ガチガチに凝り固まって生きるのは息苦しいし、周りにも不必要に気を遣わせる。

カテゴライズや偏ったこだわりは、自分たちがされてツライ差別を、結局は自分も他人にすることになる。
差別は差別を呼ぶ。
それこそ本末転倒、バカバカしいセクシャルの分類化だ。

GIDとそうでない人の分類は、医師にとっては必要だろう。
投薬や手術などの治療を施すか否かを判断する基準になるから。
しかし、ソレ以外の人間に、ドコまで分類が必要だと言うのか。
GID、ビアン、ゲイ、バイ、ノンケ。
その中も更に専門用語で細分化されている。
そして、なんでもかんでもその中のどれかの属性にムリヤリ当てはめようとする。
条件にハマらなければ、またムリヤリ別の属性に押し込もうとする。

条件にハマらないといけないの?
でなきゃその条件に自分の在り方を合わせなきゃならないの?
人を、人として見てるの?セクで見てるの?どっち?
それって、一般社会が男女のどっちかに分類しようとすることと同じなんじゃないの?

誰一人、悩まず現時点に至った人なんかいない。
気安くとやかく言う前に、どこまでその苦しみを理解しようとしたか。

まぁ、結果的には僕もジェンダーに縛られている。
ホルモン治療をしているし、女の部分や男でない部分を指摘されれば今でも多少は傷つく。
これはおそらく一生消ることは無いのかもしれない。
だから一生闘うしかないんだろう。

だけど少しずつでも、自分の中の固執が取っ払えればいい。
フリーになりたい。
そうすればきっと、人の見る目や言うことなど気にせず、ラクになれるはず。

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