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40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 
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正式には20日だったが、ホル注を始めて3年目になった。
本日、68打目の注射を125mg(1A)打ってもらってきた。

始める前には随分悩んだのに、始めてしまうとあっという間だったような気がする。
・・・とはいっても、今の分量とペースになるまでは、不正出血があったり、副作用と思われる不快感があったり、多血症になりかけるなどしてそれなりの試行錯誤はあったけど(笑)。

先日も書いたけど、恐る恐る始めたホル注ももうさほど特別なことでなく、今は僕の日常で、例えば当り前に週1でスーパーへ買い出しに行くように、当り前に隔週で病院に行っている。
あまりに日常すぎて、また、多少の不快な副作用にも慣れてしまって、自分が怖いくらいだ。

今は環境的にも体調的にも普通に注射が打てるからいいが、ある日突然何かしらの事情で打てなくなったら・・・。
怖い、というよりも、どう感じるか、まだ想像もつかない。
依存はしていないつもりだけど、アセりまくるのか、それとも案外平然としてるのか。
始めた頃は、「いつか(自主的に)やめる日が来るかもしれない」とか思ってたのに(笑)。

非常事態に打てなくなる可能性は高く、また、非常事態はそんなに遠い未来のことのようにも思えない。
仮にそんな目に遭わずに済んでも、体を壊せば続けることは難しくなる。
年齢も年齢だし、遅かれ早かれいずれはそんな日が来るだろう。
打てなくなった時、単に男性化が止まる、もしくは退行するだけならまだいいけど、反動でホルモンバランスが崩れまくる可能性もないとは言えない。
閉経前なら不正出血や生理不順、鬱状態、閉経後なら更に極度な更年期障害の症状とか。

まぁ考えたってなるようにしかならないけどさ(笑)。

そんな不安は、この先もずっと付きまとうだろう。
勿論それはそれで仕方ないし、初めから覚悟の上でスタートしている。
今さら後戻りはできないし、したいとも思わない。
メリットにはデメリットというリスクが必ずあるということだ。

・・・なんて書くと、なんだか深刻な雰囲気になっちゃうんだけど、実際はそんなこともなく、こうしてホル注を続けて、(スタート年齢考慮した上で僕が思っていたよりは)多少なりとも効果が出てることは嬉しいのですよ(笑)。
治療前に比べたらパス度も上がったし、コンプレックスも薄れたし、服選びも楽しいし、何より、外に出ることが憂鬱じゃなくなったし。

そりゃ今でも悩んだり落ち込んだりする場面や瞬間はあるけどね。
例えば、どうしても戸籍上の性別を明かさなきゃならない、戸籍上の性別で通さなきゃならない場面に出くわした時とか。
例えば、男性が苦手というビアンさんと話してて「Jynさんはそんなに男っぽくないから大丈夫?」なんてカウンター食らった時とか(気を遣ってくれてるのかもしれないけど凹む?・・・そしてまだそんなことでいちいち凹んでる自分自身に更に凹む?)。

それでも、3年前に比べて随分気楽に生きられてる今。
もう女ではなく、だけど男ってわけでもない、『どっちでもない自分』を半ば楽しむようにしてる。
「おれは男だ!」って肩肘張る生き方を否定するわけじゃないけど(そんなふうに思う瞬間もないわけじゃないけど)、普段はもうちょっとリラックスして、もうちょっとフラットに生きてもいいと思う。

何として生きるかとか、何で在りたいか、何で在るか、とかじゃなく、ナチュラルな自分でいたい。
他人がそれを受け入れようと拒否ろうと。

それならホルも打たなければ?って思われることもあるのかもしれない。
何も治療しないナチュラルなあなたでいれば?って。
確かにそういう見方もあるだろうな(そう言われたことがあるので)。
その辺はとりわけGIDでない人には理解できない心理なのかもしれない。

自分勝手かもしれないけど、悩んだ結果、ホルは最低限、自分の中でバランスをとるために必要な治療だった。
ただ、自分のためと僕が思ってても、社会のジェンダー概念に合わせたんでは?と思う人もいるかもしれないけどね。
見方は人それぞれによるから、押し付け合わないことがベターだ。

ホルを打って、生きやすくなったこともあるけど、生きにくくなったこともある。
オペしてない、戸籍変えてない、だとなおさらだ。
それでも、僕にとっては必要なプロセスだった。
ホル治療を選んだ自分も、そこから先を(今のところ)選択しない自分も、ナチュラルな僕なのだ。

この世の全ての人に受け入れられることなんて不可能だし、それはジェンダーに限った話じゃない。
拒否る人は、こっちが相手にどう合わせても、結局は拒否るだろう。
受け入れてくれる人は、何もしなくても受け入れてくれるだろう。

まぁ、社会という視点で見るとまだまだ厳しいのかもしれないけど、社会だって結局はひとりひとりの人間から成ってる。
社会に受け入れられたって、人に拒否られる人はたくさんいる。
社会に拒否られても、人が受け入れてくれることもたくさんある。
どっちがいいかって言われたら、後者の方がいいなぁ。
その方が、人の気持ちのあったかさ、たくさん知ることができるから。

なんだか支離滅裂ですが・・・そんなことを思った、ホル注3年目の秋でした(笑)。

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ホルモン治療
いきなりコメントすいません。
42歳
僕は、身体が女で心が男です。
1番辛いのが生理でそれを止めたいと思っています。
家族にはカミングアウトしてなく
他の勉強しに行ってるとこでは男として
扱ってもらいすごく嬉しく、僕は男だと
実感わきます。
カウンセリングとか受けたことがなく
どうしたらいいのかアドバイスお願いいたします。
慎吾 2015/03/20(Fri)04:24:44 編集
慎吾さんへ
ブログ活動が滞っていたので返信がとてつもなく遅くなってしまい、大変失礼致しましたm(__)m。
初めまして。コメントありがとうございます。
40代前半は僕が治療を始めた年代でもあるので、お気持ち少しは分かります。
慎吾さんがお住まいのエリアは分かりませんが、今はネットで調べるとカウンセリングを受けてくれる医療機関も全国的に増えてきているので、一度カウンセリングに行ってみると気持ち的に楽かもしれません。
「カウンセリングに行くこと=後戻り出来ない治療」ではないので、カウンセリングを受けながら自分自身について考えてみて、いろんなことはそれからでも遅くないかと思います。
ただ、診断書をもらった後のホルモン注射などは不可逆の治療になりますので、そこまでに自分がどうしたいのか、社会の中でどのように生きていきたいのか、また、全部が全部理想通りにはいかなかった場合に(デメリットは必ずあると思うので)どう生きていくのかなどもよく想像し、専門家(医師)の話もよく検討した上で、慎吾さんが少しでも生活しやすい方向に持って行くのがいいかと思います。
そのための第一歩としてカウンセリングがあるので、ぜひ検討してみてください。
Jyn@Hybrid  【2017/04/04 17:06】
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プロフィール
Name: Jyn@Hybrid
Sex: おねにーさん→
    →オバジサン?→
    →オバジィサン?
Age: ミドルエイジな40代からの
    シニアエイジに片足突っ込んだ50代
About:
TransgenderとかFtMって言葉にほのかな違和感がある。「男になりたい!」とか「男に戻りたい!」っていうよりは、ただ自分らしく自然に生きたいだけ。Sexual-MinorityとかGIDって言葉にはなんとかしっくりくる。確かにマイノリティなんだろうし、社会上ノーマルな価値観から見たらGenderのIdentityに「違和感を感じる」っていうある種の障害があるんだろうから(笑)。
男とか女とかじゃなくて、「見ての通りの自分です」でいいじゃん。どっちかになるためにどっちかを完全否定(排除?)するんじゃなくて、ハイブリッドでいいじゃん。生まれ持った性別は、度合いは違えど死ぬまで背負わなきゃならないんだから、妥協だって大切な選択肢じゃない?妥協点が人それぞれ違うだけで。
現在遂に50代到達( ;∀;)。40歳から第二の人生がスタート。40でジェンダークリニックに通院、41でホルモン治療開始のLate Starter。悩んできた過去は僕の財産。残りの人生は好きに生きたい。
カテゴライズが嫌い。固定観念や価値観の押しつけが嫌い。趣味は身体動かすことと引きこもること。
カカオ、Skype持ってますので、ご連絡の場合は拍手コメント(非公開)かTwitterのDMからIDご連絡ください。
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