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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/09:12

2012/04/12  ホルモン治療2年6ヶ月目

振り返れば、ホル注を始めて約2年半が過ぎていた。
ブログを書かなかった間、3週250mg(2アンプル)のペースをしばらく続けていたが、一時期若干の不正出血があり(もともとホル前からホルモンバランスは悪く、不正出血はよくあった)、2週半で250mgと一時的に量を増やしたりもした。
お陰様で出血は止まり、その後は出てきてない。

ホルモンを増やしていた間は男性化に若干加速がかかったが、それは大して著しいものじゃなかったので、早く男性化したいからと言ってバカ打ちするのはやめた方がいいと思う。
効果より、身体の負担や不快感の方が強く出る。
僕の場合は、頭の鬱血感がひどかった。
僕はホルモン注射を始める前から血が濃く、多血症の傾向があったので、ホル注を始めてその数値はなおさら上がった。
ただでさえ男性の正常値上限ギリギリだったもんだから、2週半250mgスパンの時はオーバーしてしまった(汗)。

不正出血が止まってからは3週250mgペースに戻し、その後は更に2週125mgにまで落とし、今に至っている。
テストステロンのデポー剤は、成分はほぼ油で、注射で筋肉の中に入れられると、しばらくはそこに貯まった状態になる。
注射をした後に人によって痛みが出るのは、そんな風に筋肉の中に異物が溜まった状態になっているためだ(だから量が多いほど痛みが出やすい)。
それが、日数をかけてゆっくり身体に吸収されていくから、効き目はゆるやかな曲線を描く。
打った直後は前回のホルモンの効き目が切れてきているから血中濃度は低く、注入されてゆっくりと血中に取り込まれていき、MAXを超えると、今度は緩やかに濃度が下がっていく。
身体にできるだけ負担をかけないためには、その曲線をできるだけ緩やかにしてやった方がいい。
つまり、多めの量を離れた間隔で入れるよりは、少量をこまめに補充するのが、血中濃度も安定しやすく、面倒だが最も身体に優しいらしい。

そんなわけで、今は2週125mgにしている。

本当はもっと少量をこまめに入れた方が更に身体に優しいのかもしれないが、大体どのデポー剤も125mgが1A(1アンプル)単位で、料金は全量使っても使わなくても支払わなければならないため(残った分は廃棄されてしまう)、費用的にはかさんでしまう。
だから、1回に打つ量は125mg以下にはなかなかできないんだよね・・・。
ただ、FTMの友人がいて一緒に注射に行けば、病院によっては1Aを2人で使わせてくれる・・・かも?しれない。

さて、気になるホルモン治療の経過だが、あれから約1年半の間に、見違えて・・・というのは自分的には感じない。
打ち始めの頃の、あの著しい変化に比べたら、今はかなりゆっくりとした変化なので、なかなか自覚ができないんだと思う。
ただ、友人曰く、かなり変わったらしい。
今はあまり女性の名残りがないと言われる(顔つきは元のままだが)。

確かに、もう第三者(コンビニの店員など)に、男か女か迷われることはなくなった。
自分では未だに内心少しドキドキしてしまうのだが(女性人生長かったもんで・・・)、あれっ?どっち?って感じの視線を感じることはない。

どうやら、身体つきも体系も、顔の肉づきも変化したみたいだ。

身体つきは、もともとが筋肉つきやすかったこともあって、トレーニングをすると顕著に成果が出た。
特に、ホル前にはどんなに筋トレしてもほとんどつかなかった三角筋がついた。
この筋肉はほぼ男性特有のもので、女性は相当トレーニングを積んで鍛えたアスリートじゃないと目に見えるほど育てるのは難しい。
上半身が直線的な逆三角形になり、皮下脂肪が減って丸みが消え、尻が小さくなった。
過去のブログ記事でも分かるように、僕自身、相当骨盤がデカイことをコンプレックスにしていたが、それもあまり気にならなくなるぐらい尻はしぼんだ。
それと、これは全く予想外だったが、皮下脂肪が落ちることで、胸も若干だが小さくなった。
もちろんナベシャツは今でも必須ではあるけど、シャツを着さえすれば前ほど胸のラインも気にならなくなった(ただし薄着の場合はやっぱり気になる)。
顔の肉づきは、これもまた同じように丸みが消え、顎が多少シャープになり、頬骨の上に付いていた肉が落ち、顔全体がすっきりした・・・らしい。
そこに、以前薄めだった眉がやや濃くなり、ヒゲやもみあげも濃くはないが生えてきている。

最後に、声。
声は、性器と共に真っ先に変化が出た部位だが、ホルモンの血中濃度の影響を受けるのか、最初の頃はなかなか安定しなかった。
まぁ変声期と思えば安定しないのも当たり前か。
それが、最近はほぼ安定してきて、日による差がほとんどなくなった。
声で女性と思われることはほぼない。
むしろ、女性として通さなきゃならない電話などで(女性っぽい高い声を出してるつもりなのに)男性と認識されて困惑するくらいだ。
この年齢で始めたわりには、期待以上の効果だった。
声帯の変化のせいか、以前は強かった喉が、簡単に声枯れを起こしてしまうほど弱くなったのは残念だが、それでもこの声のおかげで軽減した精神的な負担は計り知れない。

・・・と、ここら辺まではいいこと尽くめだが、まぁもちろんそればっかりではない。

体調の不調(頭の鬱血感、多血症、手首の痺れ等)は置いといて。
それ以外には、やはり体重の増加だ。
まぁ筋肉がついたんだから体重が増えるのは構わないんだけども、皮下脂肪が減った代わりに内臓脂肪が増えたのだ(汗)。
食欲が著しく増えるということは僕に限ってはなかった。
しかし、相変わらず少々の不摂はあったから、それがモロにそっちに出てしまった。
皮下脂肪太りのように柔らかくなく、固いんだけど腹が出てるという、いわゆるオヤジ腹。
気のせいだ、気のせいだと思うようにしてたけど、いい加減自分を騙せなくなり、認めざるを得なくなった時にはアセった。
ホル前に比べて、体重は6kgくらい増えてたしね。

そこで、大嫌いな、まさか自分がやるとは・・・ってくらい大の苦手なランニングを始めることにした。
もう、この脂肪落とすには有酸素運動しかないと思ったんだよね。
無理して嫌にならないよう、短距離短時間から根気よく始めて、1年かけてなんとか8kgの減量に成功。
嬉しいことにジーンズのサイズは2インチ小さくなった。

ホルモン治療の効果に関して、約1年半の間の報告はこれくらいだろうか。

・・・あぁ、あと、毛関係があった(笑)。

ヒゲは、やっぱりホル開始が(年齢的に)遅かったせいか、今でもそんなに濃くはなってない。
特に口ヒゲは、1週間くらい放置すると、遠目で見た時にうっすら黒っぽくなってるかな〜・・・って程度で、ゾリゾリと太い毛は生えてきていない。
むしろ顎ヒゲの方がしっかりした太くて硬い毛が生えてきている(密度が薄いのでとても伸ばせないが)。
顎ヒゲは顎の下、喉の方まで薄っすら生えてるかな(ちなみに、喉にところどころピヨンと単独でも毛が生えている)。
口ヒゲと顎ヒゲ、そしてもみあげは繋がってないし、おそらくこの先も繋がるほど濃くなるとは思い難いので、無念だがワイルド路線はあきらめた(笑)。

念願だったもみあげは、男のそれほどに濃くはないが、薄いながらもエラ(顎の付け根)のあたりまでは生えてきた。
何年かホル注を続けるうち、もう少し濃くなってくれるかもしれない。

その他だと、スネ毛や腿毛が濃くなった(男性ほどの濃さはない)、腹に薄いながらも毛が生えた、肩や二の腕にまで毛が生えた(目立たないが、目立たないのは僕が色黒なせいで、色白ならそこそこ目立つと思われる)、髪の毛の生え際ラインが変わった(角ばった)、額が広くなった(ハゲの前兆?)といったところだろうか。
欲しくないところにまで生えてきたり、必要なところがなくなってしまうのも困りもんだが、そうそう都合のいいことばかりとはいかないので仕方がない(笑)。
余談だが、僕の場合、不思議と左右で毛の生え方に共通の差があるのが謎だ(脳の関係?)。

かな〜り長くなってしまったが(汗)、この1年半のホルモン治療とその変化をまとめてみた。
今度はそのうち、変化して体験した面白いエピソードなんかを書いてみたいな。

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