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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/08:59

2009/01/20  C病院 婦人科検査

この検査についてはGID用に曜日が決められていて、時間も人の減った夕方から受けられた。
 
ホルモンについては、「すぐに始めたいですか?」というようなことも聞かれた。
 
僕としては、「薬のことをよく理解した上で、納得出来たらすぐ始めたい」のだが、その辺がどうもうまく伝えられなかった気がする。
 
薬の副作用については一応説明してもらったが、ネットでも知りうるぐらいの説明だったような気がした(先生は非常にいい方です、ケチつけてるわけじゃありません)。
 
僕としては、とりわけリスクについて知りたかった。
それも、ネットで手に入る程度の知識じゃなく、医師からじゃないと聞けないような症例も交えた専門知識を。
 
迷ったり躊躇ってるように思えるのかもしれない。
まぁ実際そうなのかもしれない。
だが、年齢ってそれだけでリスクを倍増させるのも事実だと思う。
僕が知りたかったのは、この年齢で始めることに対してのリスク。
勢いで無知なまま始めてから後悔しても遅いのだ。
身体を壊したり死んでからではなおさら遅い。
 
不正出血についても相談に乗ってもらった。
男性ホルモンを打つ以外の治療方法も提案してもらった。
ただ、それはやはりピルなど女性ホルモンを使用する方法で、僕にとってはあまり解決にはならなかった。
しかし、方法が無いわけではないということだけは分かったから、一生懸命説明してくれた医師には感謝している。
 
その後、内診と血液採取。
血液検査は、染色体検査と、ホルモン検査(らしい)。
肝臓の数値については、去年末に健康保険で受けた定期健診の血液検査結果があると言ったら、次回それを持ってきてくれたらOKということになって省いた。
ついでに子宮ガン検診を受けようかと思ったが、健康保険で検診の通知が来ていた記憶があったのでやめておいた。
 
結果は2週間後以降。
2月13日に予約を取った。
その時は一般外来と同じ診察時間になるらしい。
 
こういったことに保険が利かないのは分かっていたが
それにしても会計はびっくりした。
一応診察時、医師にもいくらぐらいかかるのか確認しといたんだけどね。
手持ちなくてATM行かなきゃならないの分かってたし。
大体35000円ぐらいだったかな。
 
医師は、今後、ホルモンを打つことになったらわざわざここまで来るのは費用も労力も大変だろうから、僕が住んでる地域の先輩(?)の医師に注射だけ頼めないかな・・・とあれこれ思案してくれていた。
その気遣いが非常に嬉しかった。

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2009/01/07  Aクリニック カウンセリング vol.8

12月のクリニックはサボってしまった。
と言うよりも、年末に向けていろいろな用事が重なって行けなかった。
 
年末から年度末にかけて、定期健診も受けなきゃならない。
僕は、事情があって住民票と居住地が一緒ではないので、健康保険で受けられる定期健診は、全て県外になる。
 
その他に、珍しく飲み会(忘年会?)の約束があったり、スノーボードも行ったり、期間限定の仕事もしたりで、バタバタとしたまま、どうしてもクリニックの時間が取れなかった。
 
そして1月。約2ヶ月ぶりのクリニック。
婦人科の方もクリニック同様、時間が無くてまだ行けていなかった。
ただ、既に再来週に予約は入れてある。
 
それとは別に、僕にはそろそろもうひとつ気になることがあった。
 
ガイドラインには「2人の医師の診断が必要」とある。
今、まず1人目の医師の診断をもらうべく通っているわけだが、2人目の医師の診断をもらうとはどういう手順なのか。
今の医師が診察したデータを基に、今の医師が他の医師に診断を仰ぐのか、それともどこか別のクリニックを紹介されるのか、はたまたもうひとつのクリニックはまた自分で探すのか。
2人目の医師とのカウンセリングは、白紙の状態から始めるのか、それとも簡略化されて期間は短く済むのか。
 
ネットで調べたが、どうも釈然としない。
今の医師もこちらから切り出して尋ねない限り教えてくれそうにもない。
以前ほど激しくはないが、自分の心の置き所がハッキリすればしてくるほど、やはりアセりや苛立ちも募る。
この先も含めAクリニックにトータルで1年通ったとして、それが終わったらまた1年どこかに通わなくてはならないのか。
そもそも1年ぐらいで診断されるんだろうか、なんかこの流れだともっとかかりそうな気もするし・・・。
 
クリニックを変えようかな、という考えもよぎった。
 
そんな時、4回のカウンセリングで1人目の診断をもらったと言うFtMの人の話を聞いた。
ホントにもう・・・マジで羨ましかったよ(笑)。
 
そこで、医師に、仮にこのまま診断がもらえた場合、2人目の医師からの診断をもらうにあたってはどうなるのかを聞いてみた。
いずれ行かなければならないのなら、今、平行して通うのはダメかも聞いた。
そして、出来ればもう少し近いクリニックに通いたいとも言った。
もし今の医師から紹介されるのであれば、婦人科の時のように、またこの付近の遠いクリニックになりそうな予感がしたからだ。
 
医師からは、通い始めてもう半年近く経過したので、2つめを平行して通っても構わない、と言う返答をもらった。
場所も、地域的に希望があるならそこでで構わない、行く時は紹介状を書きます、と言ってくれた。
 
この頃になって、やっと何か動き出したという実感が湧いてきた。
 
この日は、珍しく女性の絵を描いた。
早い話、もうネタが完全に尽きていた(笑)。
女性に女の子が二人駆け寄ってる絵。
知り合いをイメージしたものだった。

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2008/11/05  Aクリニック カウンセリング vol.7

クリニックに通い始めて約4ヶ月目。
 
40歳も超えて、僕がこのところ年齢のことをよく言い、自分にはあまり時間がないとか口にしたからなのか、医師は、そろそろ産婦人科を受けてみて欲しいと言った。
GIDの判定に、必要な検査があると言う。
 
僕もその辺りはガイドラインを読んで知っていた。
内診と血液検査で、早い話、確かに女性であるという婦人科医の診断書が必要らしい。
 
抵抗があるだろうけど・・・というニュアンスで医師は気を遣ってくれたが、かなり若い頃から産婦人科に行かざるを得ない体質だった僕には、医師が心配するほどの抵抗はなかった。
と言うよりもむしろ、自分の性自認を理解してくれる婦人科医なら、まったく気楽に行ける。
 
ホルモンを打つとしたらその病院のその婦人科医師になるから、僕がいろいろ心配している副作用のことについても話を聞けるし、婦人科だから、以前から悩んでる不正出血のことについても相談に乗ってもらったらいいと言って、紹介状を書いてくれた。
 
場所は、Aクリニックとさほど離れていないところ。
ただ、診察曜日がAクリニックと重ならないので、別々に通わなくてはならない。
とにかく、僕の都合がついたら、電話で予約を入れ、紹介状を持って行くことになった。
 
この日も描いた絵は憶えてない。
初回からずーっと通して、男の絵しか書いてないのは憶えてる。
ボーッと立ってる男の絵だったり、座ってる男の絵だったり。
一度だけ子供(少年)の絵を描いたかな。
8月の終わりは、確かソファでくつろぐ男の絵だったような気がする。

いずれも、描いた後、その絵についていろいろ質問をされる。
誰をイメージしたのかとか、この人の気分や体調はとか。
文章作成の方は・・・60問の答えなど憶えてるはずもない(笑)。

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2008/10/08  Aクリニック カウンセリング vol.6

1ヶ月ぶりのクリニック。
医師に相談をした。
回数来れば診断が早くなるのか、それとも期間的なものなのか。
医師は回数ではなく期間的なものだと答えた。
 
それならば、と、次回から隔週ではなく月1で通うことにした。
それぐらいだと僕もいろんな意味で大分ラクになる。
 
ネットの友達と会ったことを医師に話した。
僕が元々人間不信で人とほとんど接触を持たないという話もしてあったから、医師は、僕がどんな風に友達と交流しているのか、久しぶりに人と電話で話したり会ったりしてどう感じたかを、出来れば書き留めて見せて欲しいと言った。
 
僕も、まぁしょっちゅう話したり会ったりしてるわけじゃないんで、その機会があったら書いておきますと約束したのだが、結局書いてもいないし、見せてもいない。
 
口頭で話題に触れるのは抵抗ないんだが、それを報告書のように提出することで、彼女たちまで実験体のように晒すのがイヤだった。
医師はそんなつもりないんだろうけどね。
まぁいつもの悪いクセで、僕が考え過ぎなだけなんだろう。
 
この日は確か絵は描かずにロールシャッハをやったかな。
文章作成はもう毎回宿題になっている(その場だと時間足らないから)。

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2008/09/10  Aクリニック カウンセリング vol.5

クリニックに通い始めて約2ヶ月が過ぎた。
先は長いんだろうけど、どこまで長いのか分からず、この頃、なんか疲れてきてたような気がする。
 
医師は、「半年の人もいるし、1年の人もいるし、2年かかる人もいるし・・・」と言っていた。
まぁ半年ってのは、既にフルタイム男で生活しているような人のことで、自分がそんなに早く診断がもらえるとは思えない。
 
一刻も早く!とまでアセってはいないが、年齢を考えるとあまりノンビリ考えてもいられなかった。
40歳にもなってくると、残りの時間や死を意識する。
老いや、身体のガタも確実に感じてくる。
特に僕のように近親者が亡くなっていたり病気で倒れていたりすれば、それは当然のことのような気がする。
僕のお袋が倒れたのは、50代になったばかりの頃だった。
 
少しでも早く診断が欲しくて、ムリして隔週で通っていたが、クリニックは2県先で片道2時間前後かかり、今、まだ社会適応もちゃんとは出来ずにまともな収入のない自分にとっては(バイト的なことはしてます)、労力もさることながら、毎回の交通費も正直キツかった。
そんな中で、おおよそどれぐらい通えば・・・という目標のない通院は、まだアセるには早いのだが、勝手ながらやはり苛立ちが募った。
 
医師は、「どこまで男としての生活を望むのか」という話をよくしていた。
診断をする上で重要な話なのは今(2009年現在)になればよく分かる。
だが、僕としては、その線引きをするような表現が受け入れられなかった。
よく分からなかったのだ。混乱していたのかもしれない。

ここは男の生活、ここは女の生活、っていう生活をするって意味?
それってどういうもの?
だけど100%男の生活って、手術まで行かなきゃムリだろ?
だからっつって100%女の生活は苦しいからここに来てるんじゃん?
 
「出来れば診断までに、ちゃんとした職に就いてください。あなたがいたい性でいられる職場を見つけてください」とも言われた。
それも、当然の話だとは思う。
性別関係なく、とにかく定収入を得ろってのは社会人として当たり前だ。
でも、この就職難のご時世に、しかも性別抜きで社会が怖い自分が、年齢も39歳で、「男として働きたいんです」と言う勇気はなかなか持てない。
働かない言い訳をしてるわけじゃなくて、気持ちの話。
仕事はしなきゃならない。でなきゃいつか飢え死にする。
分かってるから葛藤する。
 
その前に、自分の考え方がハッキリせず、だから医師に自分の考えも伝わってない気がした。
 
この日も文章作成と人物画の心理検査をやった。
何を書いたか、コピーもらっとけばよかったなぁ。

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