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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/19:53

2013/04/09  何かのせい

最近あんまりツイートしないため、Twitterの自動まとめ記事機能をOFFってしまったのだが、たま~に残したい内容もあったりするので、その時は手動で(多少加筆修正する場合もありますが)この『Twitter』カテゴリに書こうと思います(笑)。

さて、下記のようなツイートをたまたま見かけたので、なんとなく思ったこと。
VOICE of LGBTさんがどなたかのツイートをリツイートしたものと思われ、発信者は分かりません。
ただ、あくまでもこういった考え方に対して個人的に思ったことを書きたかっただけなので、この発信者の方個人を批判するつもりではないということをどうか予めご理解下さい


ホルモン注射を若くして始めようが、年を取って始めようが、それぞれメリットもあればデメリットもある。
そしてそのメリットとデメリットは、若い人と中年(笑)では必ずしも同じではない。
若くして始められれば効果も顕著に出る可能性が高いが、身体にかかる負担も長期間に及ぶ。

僕は40代でカウンセリングをスタートし、1年後にホルモン治療。
若い人ほどの効果はなくてもそれなりの効果を得られ、元々の目標が高くなかったせいもあるが、今は治療前より確実に安らぎを得られている。
人それぞれに体調、体質、環境と、様々な違いがあるので必ずしもホルモン治療を推奨するわけではないし、リスクが高くなるのは確実だから安易に勧める気も毛頭無いけど、ただ、40代で治療は手遅れって決めつけた考えはどうかと思う。

ぶっちゃけ、自分が「しない」ことに対して正当化するそれらしいこじつけた言い訳が嫌いだ。
いっそそれなら「自分はそこまではしない、出来ない」って胸を張って言えばいい。
(他人に迷惑かけない限り)生き方に間違いはないし、自分の生き方は自分が自由に選べるんだから。

40代からだって、50代からだって、何歳からだって人生は楽しめる。
楽しまないともったいないのだ。
だって、いずれ確実に終わるんだから。
それが明日かもしれないんだから。
年齢は、「時間」という絶対抗えないものを逆手に取った、ただの言い訳だ。

(Twitterには長ったらしくなるので書かなかったけど)言わせてもらえば。
そもそも「GIDかも」なんて診断ないでしょう。
「かも」が付いた時点で、診断じゃないし。
資金難でオペ出来ないって、オペ出来る金を最初から持ってる人なんかほぼいないでしょう。
みんな、無いところから、血を吐く思いで働いて金を貯めてオペするんだから。
そして何が「もちろんホルモン注射なんて手遅れ」なんでしょうか?
「もちろん」って何?何をもって「手遅れ」なの?
「改名って思っても名前の使用実績年数が少なくて無理」って、実績なんか作ったらいいでしょう。
手遅れになる年齢まで嫌でも歳月は流れたんだから、これからだって生きてる限りは名前使ってるうちに勝手に流れて実績出来ますよ。

何かにつけて「何かのせい」にしてるの見るのがいちばん不愉快。
やる人はどんな不利な状況でもおそらく黙って出来ることをあきらめずにやるし、何かのせいにする人はおそらくその「何か」がなかったりしても別の「何か」を見つけてきてそのせいにするんだろう。

最後に、この人の言ってる「最大の後悔」。
こういうのって他でも聞いたり見かけたりすることのある言葉だけど、僕は個人的に大嫌いです。
滅多にこういう私情は書かないけど、自分のブログだし、こればかりは好きに言います。

結婚って、相手のいることでしょう。
1人の人の人生も巻き込んでるわけですよ。
後悔するのはもちろん自由だけど、こういう書き方を公にするのはその相手に対して無礼だと僕は思う。
(今時あるのかって感じだけど)政略結婚とかじゃない限り、結婚は自分の意思でしてるはず。
「性別の分からないまま結婚した」のは、自分。
しないことも出来たのに、何かしらのメリットがあって、することを選んだのは自分。
だったら後悔するにしても、巻き込んだ相手を無にするような言い方は避けるべきじゃないかと。
相手だって、心を持った1人の人間なわけですよ。
これを言う人、そのまま同じセリフを相手に言われても(公に書かれても)平気なんだろうか?

ちなみに僕は、結婚はしたことないけど、「性別の分からないまま」付き合った相手、暮らした相手なら何人かいます。
まぁ結婚っていう紙切れ一枚あるかないかでかなりの差があると思うから比較にならないだろうとは思いますが、結婚に等しいほど年月的には長かったです(気持ち的には子無しのバツ2くらいの気分です)。
入籍に踏み切れなかった理由は、今から思えば、当時女だった僕が、性別の違和感とか本当の自分が分からないとか、そういうことを感じていたことも一つの要因だったと思う(それだけじゃないけど)。
結婚して後悔することはしなくて済んだ代わりに、結婚してないことで相手家族も絡んだ様々なプレッシャーもずっと感じ続けてた。

だけど、後悔はしてないな。
相手と出逢ったこととか、暮らしたこととか。
後悔ではなくて、考えてしまうことならあるけど。
付き合った年月、彼らの貴重な人生の時間を無駄にさせてしまったんじゃないか、誰かと出逢えるチャンスを僕と関わったことで奪ってしまったんじゃないか、と。

僕はFTMゲイではないので、自分の性別を自覚した今、彼らと肉体関係を持つことは不可能だけど、今でも人間として好きだし尊敬もしてる。
今の僕がもし今のまま過去に戻れたら、出来るなら今度は彼らとはずっといい友達でいたいと思う。
だけど、もし記憶も性自認も何もかもが白紙になってあの当時まで戻ったら、僕はやっぱり彼らと暮らし、いずれ別れるこの人生を選んでいると思う。
例え、GIDとしては回り道になっても。
40歳スタートのFTMになったとしても。
性別関係なく、彼らという人間と出逢い、繋がりがあったことは確実に僕を成長させてくれたし、僕の人生を豊かにしてくれたから。
僕は、性別で生きてるんじゃなく、心で生きてる人間だから。

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2013/04/02  ジェンダークリニック

去年の12月以来だから、4ヶ月ぶりのジェンダークリニック。
と言っても、最近の様子を話しに行くという感じ。

「最近はどんな感じですか?」と聞かれることに未だに慣れてなく、何話していいから分からずに緊張して汗かいちゃうんだけど、僕はジェンダークリニックの主治医と会うのは結構好きだ。
ふと性別について考える時はあるし、あるからこうしてブログに書いてる。
でも、普段あまり考えることは少なくなってきているので、改めて聞かれると話すことが思いつかなくて困る。
だから本当はこのブログでも見てもらった方がいいのかもしれない。
しかし、過去のカウンセリングについての記事内容が(医師に対しての苛立ちとかが)赤裸々過ぎて、とてもじゃないけど見せられない

医師に聞きたいことがない、訴えたいことがない、というのは、ある意味、自分で解決できてるんだろうし、満足もしているんだと思う。
(自虐ネタじゃないけど)性別ネタ的なエピソードで、真面目そうな先生を笑わせるのも結構楽しい。
今回でいけば・・・物件探しの時、行く先々の不動産屋にいちいちカミングアウトするのが面倒なので、戸籍に合わせて女性に見られようと奮闘したのだが、もうかなり無理があって、やればやるほど不審に見えたこと、とか。
バカウケしてくれると、こっちも俄然、次回更に面白いネタを持って行きたくなる(笑)。
何しに行ってんだろ?って感じだけど・・・

今回、人間ドックの結果を持って行き、血液検査結果の数値の話もしてきた。
血液検査の数値って、病院(正確には病院が検査を依頼する検査機関)によって、若干変わってくる。
だから病院によって高めに出たり低めに出たりすることもある。
今回、前々から問題になってる僕のヘマトクリット等の数値が高めに出ていた。
元々多血症で高めなのだが、それが更に高めに出たので、先生に「少しホルモンを減らした方がいいかもしれないですね~・・・」と言われた。
とりあえず、いつもの病院でもう一度検査し、結果を見てから・・・という話になったのだが、減らすといわれてもどれぐらい減らせばいいのだろうか?と悩んだ。

いろんな量、サイクルで打っている人がいるけど、大抵は3週250mgか、2週125mgがスタンダードだろう。
125mgで1アンプルだから、例えば100mgとか、200mgとか、半端にすると残りは棄てることになってもったいないので、ほとんどの人が1アンプルか2アンプルで打ち、あとは打つ間隔で調整していると思う。
僕の場合、125mgを2週間隔で打っているので、けして量としては多くない。
おまけに、血は濃くなっても、血中のテストステロン数値はどちらかというと低い方だ。
そのため、減らしてしまったらどうなるのかなぁってちょっと不安。
例えば生理(若しくは生理に似た出血)が始まったりしたら嫌だなぁ・・・とか。
それに、減らす方法にも悩む。
2週に1度の間隔は変えずに注射する量を減らして余りを破棄するのか、1アンプルという量は変えずに打つ間隔を変えるのか・・・。
前者は(破棄しても1アンプル開ければ薬代は同じだけかかるので)お金がもったいないし、後者だと曜日が不定期になって間違えそうで心配だ
とはいえ、血の濃さは自分の意思じゃどうにもならないので、困ったもんだ。

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2013/04/01  引っ越し

5月1日に4月1日の記事を書くのもどうかと思いますが・・・(笑)。
書きたいことが溜まっていて、基本、思った(感じた)日付で書かないと記録にならないので、日をさかのぼって書いちゃいますが、お許しを。

さて、しばらくブログを書くゆとりがありませんでした。
今年に入って引っ越し計画が発動し、毎週物件探し。
エリアはそのまま住んでる辺りで探してたから、すぐに見つかると思いきや・・・なっかなか思う物件が見つからず、妥協もし切れず、あっという間に2月が終わり。
3月に入って、ようやく物件が決まったのが中旬で、引っ越しは下旬。

僕は友人とルームシェアしてるんだけど、引っ越しは業者頼まず40代2人で自力というムチャっぷり
ワタクシ、坐骨神経痛なのに
で、2tロングのトラックをリースして、引っ越しました。

引っ越しの際、大型の家財道具を搬出した段階で搬入を挫折し、トラックでそのままリサイクル屋に売り飛ばしに行くという計算外の状況が勃発したため、引越した後もしばらくダンボールが開けられず、ベッドもマットレスも売り払っちゃったから寝袋で寝ていた(枕はデイパック)という、家に居ながらにしてサバイバルな日々でして・・・(爆)。
ちなみに、マットレスは1週間後、枕は2週間後になんとか調達したけど、未だにベッドは買えてません(5月1日現在)。

4月は散髪、歯医者(隔週)、整骨院(週2~3日)、総合病院(ホル注と人間ドックの追加精密検査でほぼ毎週)と、かなりバタバタなまま終わってしまったんだけど、そのバタバタな合間に思ったことなんかをメモとか見ながら書き起こしていきたいと思ってます。

ほんとに毎度、不定期なブログで申し訳ない

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2013/02/27  人間ドック

なんだか最近病院尽くし。
今度は人間ドックです。
いろいろ慌ただしくて、すっかり忘れてました。
期限土壇場になって気づいた次第です
慌てて電話を入れて、なんとか受け付けてくれる病院を探しまくり、行って参りました。

僕の場合、声のパス度もある程度あるので、まずは予約入れる際にカミングアウト。
とにかく初めて行く病院は、内心面倒。
だから普段はホル注してもらってる病院にかかるようにしてる。
幸い大きな病院なので大抵の診療科があるし、診察する時、医師は既往歴チェックするためにもカルテに目を通すから、その際にホル注を定期的にしているのを見みれば性別欄見落としてもおおよそ気付いてくれる。
しかし今回、行政から助成金の出る人間ドックを受けるにあたり、残念ながら僕の病院は指定病院に入っていなかった。
で、仕方なしに初病院・・・という次第で。

運がいいのか、僕はまだ病院で性同一性所外を理由に嫌な思いをしたことがほとんど無い。
困った場面は何度かあったけどね(問診票に書いてるのに見落とされて、完パスしてしまったような時に)。
今回も幸い、ごく普通に、採血、検尿、レントゲン、エコー、胃カメラ、乳房の触診まで受けさせてもらった。
僕的に一番つらかったのは、胃カメラより乳房の触診より、直腸の触診でした

で、結果ですが(この記事は、後々になって書いてるんで、もう結果出てるんだけど)。
いやはや、少々引っ掛かりました
重大な疾患ってわけでもないんだけど、問題無しではありませんでした。
現在、ホル注してる病院に検査結果を持って行き、そちらで念のため精密検査をしてる最中でございます。
ちなみに、問題はホルとは全く関係ございません。
私の年齢と不摂生が祟った結果でございます(笑)。

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2013/02/26  おばちゃん鋭い

ランニングをほぼ終えたあとで、ベンチのあるとこでストレッチをしていた。
僕はジャージ姿。
ベンチにつま先を引っ掛けて中腰になり、黙々と大腿部の筋肉伸ばしていたら、ウォーキングルックのおばちゃん(推定50代後半)がやってきて、目の前の花壇の石垣に足をかけ、軽いストレッチを始めた。
そんなに運動し慣れてる感じでもない、本当に軽~いストレッチ。
他に誰もおらず、距離感が微妙なので、なんとなく見て見ぬふりをして、途中から目を閉じ、集中してストレッチをしていた。

1~2分後。
「おにーちゃん、それはどこに効くの?」
なんとなく来る気がしていたのだが、おばちゃんが話しかけてきた。
おにーちゃんって年ではないのは明白だが、気を遣ってくださったらしい。
「これは腿の前の筋肉に効くんですよ」
聞かれたので、説明する。「本当はこうやって、横になって膝曲げて仰向けになるのがいいんだけど、外だと汚れちゃうからここでやってるんです」
丁寧にデモンストレーションまでしてしまった
「はぁ~、そうなん?」
関西弁の朗らかなおばちゃんだ。
「若いからいいねぇ。たまに運動せな思ってここまで歩いてきたんだけど、もう膝が痛くてかなわんわ、あはは」
そう言って、曲げながら膝をさする。
「ほな、頑張ってね~。おにーちゃん」
そういった後、僕の顔をよく見て。
「おにーちゃん?あれ、おねーちゃん?」
と言わはった(思わず関西弁(爆))。
久々に性別確認されてギクッ(グサッ?)として、思わず自分を指さして答える。
「あ・・・にーちゃんです(笑)」
「あ~、おにーちゃんか。やっぱりおにーちゃんやな」
うんうんと笑ってうなずいて、ウォーキングしながら去っていくおばちゃん。

・・・あ~、びっくりした。
髪がかなり伸びてきたせいかな?
それともやっぱりおばちゃんが鋭いのかな?
もしくはジャージ着てると僕のパス度がイマイチなのかな?
ともかく、最近ほぼ完パスだったから、久々にビビったし、ちょっとグサッときた(笑)。
でもまぁ「グサッ」が「ムカッ」にはならない(昔はなってた)。
なぜなら、おばちゃんにとって僕はそう見えるんだろうし、そう見えるものを「こう見ろ!」と無理強いしたくもないし。
正直な見解言われた方が、それが現実なんだから、たとえグサッときたとしても、気を遣われるよりはスッキリする。

今、不精してかなり髪長くなってきてるので、やっぱ切らないとマズイかなぁ(既に束ねられる)。
って言うか、そもそも性別どう見えるか以前に、人としてむさ苦しいし

ともかく、久しぶりに露骨に性別で戸惑われました(笑)。
それに対して動揺する自分がいるということも、改めて認識しました。
まだ結構気にしてるんだなぁ・・・パス度
なかなか悟りは開けないね(笑)。

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