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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/06:17

2012/12/04  マンモグラフィー検査

疲労困憊な1日だった

3ヶ月ほど前、婦人科の診察を受けた際、先生に乳腺症の話をした。
震災までは神奈川の病院までホルを打ちに行っていたのだが、あの緊急時に片道2時間の病院まで行くのはどうしても厳しかったので、前々から紹介状を書いてもらっていた病院に通い始めて早1年半。
今の病院は前と違い注射だけ都度の予約というのは難しいので、3ヶ月に一度先生に診察をしてもらい、そのたびに3ヶ月分の注射の予約を入れてもらっている。
そんなこんなで3ヶ月前に先生と会って、たまたま僕が乳腺症であるという話をしたところ、「一度うちでも検査やってみる?」という話になった。

勿論、乳腺に関しては科が違うので(ホルは婦人科で乳腺は乳腺外科)その先生に診てもらえるわけではないのだが、婦人科からの紹介という形にして診察とマンモグラフィーの予約を入れて下さるという。
普通は初診の場合、午前中から行って順番を待ち、診察してもらう。
乳腺外科は婦人科と違い、時々男性もかかることがあるとは言うが、やはり婦人科同様女性比率の方が圧倒的に高いので、いざ受診しようとなるとなんとなく気後れする。
そのため、予約を入れてもらえるというのは非常にありがたい話だった。

で、その予約日というのが今日だったのだ。
マンモグラフィー検査は(ブログ読み返すと)2年ぶり。
僕は乳腺症があるから、マンモだけでなくエコーも受けた方が安心なので、診察ではそれもお願いした。

最初は放射線室に行き、女性技師さんの前で上半身裸になりマンモグラフィー撮影。
横に縦にと左右の乳房を順番にむぎゅ~~~と機械で押し潰しての撮影(笑)。
2年前に比べて明らかに胸が小さくなって弾力もなくなったから痛いかと思ったけど、僕の場合はなんだか大丈夫だった。
ただ、きちんと撮影するために技師さんがマシンに乗せた乳房を引っ張り上げたり集めたりして整えるのが、やたらと恥ずかしかった

その後、診察室に戻って先生(男性)の前でまた上半身脱いでエコー検査。
幸いそのどちらでも、乳腺症の所見はあるものの、異常は発見されなかった。
先生の話では、ホルモン投与と年齢で乳腺が委縮してきていることから、今後は定期的にどちらかの検査だけすれば大丈夫なのではないか、ということだった。

実は整形外科や内科や耳鼻咽喉科など、普段に縁の多い診療科以外で、男性の医師というのは久しぶり。
特にホルモン治療を始めて以来、乳がん検診的なもので男性の医師に診てもらったというのは20年近くなかったから、汗かくほど緊張した。
婦人科の先生から僕の事情は聞いていたため、乳腺外科の先生も気を遣って下さって非常によくして頂いたが、なんとも言えない複雑な気持ちと戸惑いがあったのは、多分先生も僕も同じだったんじゃないかなぁと思う(なんとなく空気で)。

その後、今度は婦人科で先生(女性)の診察。
まだこの先生になってから一度も検査(内診)をしてもらったことはなかったんだけど、話の流れで「それもしていきますか?」ということになった。
胸も異常なしで安心したんだから、ついでに下の方も・・・っていうのもあり、せっかくだから面倒なことは一度にやってスッキリしてしまおうということで、初の内診。
細胞を採取しての頚がん検査まではしなかったんだけど、内診とエコーの結果、問題なし。
さすがに3年ホルモンを打ったから、卵巣はだいぶ委縮してきていると言われた。

勿論、言うまでもなく僕も内診は(胸の検査も)好きではない。
ただ、異常が出ても仕方のないこと(ホルモン治療)をしているわけだから、機会があれば検査に対しては積極的でいたいと思っている。
嫌だからって避けて、異常に気付かずそこの病気で死んだりする方が、検査よりよっぽど嫌だし悔しいから。
そりゃ避けて通れるならそうしたいのはやまやまだけど、現時点で胸オペも内性器摘出手術も受けていない以上、病気のリスクがある(しかも普通の人より高い)・・・というのが現実だし、だからこそその割り切りった気持ちを原動力にして検査を受けるようにしている。

・・・ま、そうは言っても、やっぱり検査が平気なわけじゃない。
他の診療科の医師や技師の人に接するだけで(病院では戸籍上の性別が知られているから)非常に緊張するし、胸とか下とか診られるとなったら当然憂鬱にもなる。
特に今の病院では、ホル治療をしてもらっているのは僕だけらしいから、病院のスタッフも慣れてるわけじゃなくて尚更緊張する(以前の病院はかなりの数のGIDが通っていたのでスタッフも比較的慣れた人が多かった)。
だけど、僕がGID患者の前例のない病院に通うことによって、今後のGID医療に繋がっていけばいいなと思って通っている。
前例を作っておけば、他の誰かが治療を受けやすい環境ができてくるしね。

マンモと内診の後は、ホルモン注射とインフルエンザの予防接種。
インフルも予定になかったんだけど、先生が快くオーダー出してくれたので急遽受けることになった。
左腕に予防接種、右ケツにホル注(笑)。
なんだか非常にハードな1日だったのでした・・・。

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2010/08/18  マンモグラフィー検査

2008年度に受けてから早2年経ったようで、またもお声がかかりました、マンモの検査。

僕の場合、「どうせGIDなんだし、そんなんならとっととオペしちまえよ」ってぐらい、女性器関係には多少の問題を抱えている。
若い頃からずっとホルモンバランスが悪く(つまりは卵巣と子宮の不具合で)、不正出血。
おまけに胸は乳腺症。

まぁ乳腺症と言っても、30代後半で初めてエコー検査で言われるまで全く無自覚。
胸が張る、痛いなどの症状もないから、さほど問題はないんだけども、コイツがあると多少は乳癌のリスクが上がるので、定期的に検査は受けてくださいね、とは言われている。
乳腺がしこりのように触ることもあるので、いちいちビビるか、でなきゃしこりに気づきにくいという難点もある。

数か月前も、胸にしこりがあるような気がして、注射してもらっている病院でエコー検査を受けた。
結果、なんでもなかったからよかったが、気が休まらない。

そんな事情もあって、健康保険の乳がん検診(触診とマンモグラフィー)は必ず行くようにしている。
年に一度でも、触診とマンモとエコーやってれば、とりあえずマシだろう。

前回はまだホル注前だったので、病院は普通に行った。
更衣室などで多少他の女性の視線(パス度が微妙だったのでチラチラ見られる)は気になったが、それでもなんとか受けられた。
だがしかし、最近はパス度も随分上がってきたし、部分的に毛深くもなったので、少々不安だ。
なので、予約する際、病院にカミングアウトして、「他の女性受診者を驚かせたくないし、極力人の少ない日に入れてもらえないだろうか」と相談してみた。

結論から言うと、病院の対応は想像以上に有り難かった。
検診担当の看護師に電話を代わったあと、その看護師がとても親身になって日取りを決めてくれたのだ。
その日は男の定期健診受診者のいない日だからと、男性用更衣室を使わせてくれることにもなった。
「他にも何かお困りのことがあったらなんでも言ってください」とまで言って頂き、なんだかかえって気を遣われ過ぎて、迷惑をかけてしまってるような申し訳ない気分になったぐらいだ(汗)。

そして当日の今日。
どこまでその件が伝達事項になっていたのかは分からないが、受付でこの成りで「マンモを受けに来ました」と言っても、首を傾げられることはなかった。
検査のフロアに行くと、電話で話した看護師がすぐに気づいてくれて、僕は男性更衣室に案内された。
もちろん更衣室には誰もおらず、僕はささっと着替え、まずは触診で診察室に。
問診表にGIDであることとホルモン投与のことを書いたためか、医師もごく普通に診察してくれたし、その後のマンモ撮影技師も同様だった。
しかも、僕以外、受診者が誰もいなかったのには驚いた(さすがに意図的にそうしてくれたわけではないと思うが助かった)。

撮影後、技師の女性に乳腺症のエコーやマンモについて質問したら、とにかく一生懸命詳しく説明してくれたのも有り難かった。
30分ぐらいだろうか、随分時間をかけていろいろと話してくれた。
ちなみにかなり可愛かった(爆)。

彼女によると、僕の胸(乳房)は、乳腺症のせいなのか何なのか、とにかくやたらと弾力があるらしい。
既定の圧力で潰してもなかなか潰れず、戻る(はね返ってくる)力がかなりあるんだそうだ。
そのため、もししこりができたとしても分かりにくく、気づいた時には相当進行してる・・・なんてこともあるかもしれないので、定期的な検査は受けておいた方がいい、というのが彼女の意見だった。

ビビる以前に、「潰れにくい」という表現でまず凹んだが、事実なんだからしょうがない
(しかしそれを言う前に「こんなこと言ってごめんなさいね」と
 ひと言付け加えてくれたその心遣いは嬉しかった)。
まぁ多分そのせいもあって、多くの女性が「かなり痛い」と言うマンモが、僕は全然痛くないのだろう。
それにしても・・・乳腺症ってこと考えると、ホントにマジで胸オペしたくなるよなぁ・・・。
俺にとって胸オペってメリットの方が明らかに多いじゃん。

再び男性更衣室で着替え、検査料を払って、無事、乳がん検診は終了した。
今までは検査そのものよりも周囲の環境が苦痛だったので、今回はそれが全くなく済み、病院側の寛大な配慮に心から感謝している。
かえって申し訳ない気持ちにもなったので、帰り際、手配してくれた看護師には重ね重ねお礼を言った。

気を遣われ過ぎるのも少々落ち着かないが、とにかくカミングアウトしてみるものである。
ワキ毛も剃らずに済んだ(どうでもいいようなことだが結構剃る時に情けない気分を味わう)。
結果は後日郵送で送られてくる。

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2009/12/23  レディースデイ

映画に行って来ました。
観たい映画が溜まっていたのですよ。
 
「2012」
「フォース・カインド」
「アバター」
 
このうち、一番早く公開が終わりそうな、「2012」を観て来ました。
 
僕がいつも行くのはシネコンで、そこは携帯からチケットを取れるシステムがあるので、その手続きをしてたら、うっかり二重送信エラー(汗)。
 
結局、窓口で買わなきゃならないハメに(泣)。
 
僕は「女」を活用出来る場面では目一杯活用します。
FtMの方には賛否両論かもしれないけど、僕なりに悩んだ末、ようやく開き直れた結論です。
 
命がけで男と変わらないほどの容姿を手に入れ、戸籍変更するまでは、僕は性別提示が必要な社会生活場面で、ずっと女として扱われる。
僕が望もうと望むまいと、意思に関係なく強制される。
僕も嫌、周囲も「えっ?」って思っても、変な目で見られつつ、容赦なく女として処理される。
 
だったらさ、「女」である恩恵を少しぐらい受けたっていいじゃんよ?
っつーわけで、映画はもっぱらレディースデイに行きます(笑)。
 
で、いよいよ支払の段階になって・・・「では大人1枚、1800円になります」と、笑顔でキッパリ言われた。
 
エラーのことでそのカウンターの女性とかなり話をしたので、てっきりレディース扱いになると思ってた。
映画館のカウンターって、未だかつてパスしたことなかったんだよ、一度も、どんだけ男の格好してても。
レディースデーは、カウンターの人も男女を注意して見分けてるから、どんなに男っぽい服装で行っても、必ず見抜かれて「女性1枚、1000円になります」って言われてたんだよね。
あれだけ声出して話して、1800円って言われるとは夢にも思ってなかった。
 
しか〜し、嬉しいがやっぱり映画は安く観たい。
というわけで、「あ、すいません、女なんです」と言いました。
 
う〜ん、今後は保険証持ち歩かないと苦しくなってくのかな・・・。
つか、パスしちゃうならレディース料金をあきらめなきゃならんな・・・。
まぁそれはそれでいいんだけど。
 
というわけで、何気に映画カウンターを初パスした日でした(笑)。


関連記事;
『過去の記事を読み返して』
『賛否両論』

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2009/02/17  マンモグラフィー検査

やっぱ(胸が)ある以上は病気になる可能性もあるわけで・・・しかももういい年ですし(泣)、低料金で受けられる検査なら受けておかなきゃ損、っつうワケで健康保険の定期健診行ってきました。
 
「痛い」とよく聞く検査だから、多少ビビり入りつつ(笑)、どうなんだろうとドキドキしてた。
当然のことながら、婦人科の検診なんで、相変わらず待ってるのは女性ばっか。
僕としてはヒジョーに居場所のない思いで少しキツかった。
病院スタッフは普通に対応してくれたけど、患者(検査待ちの女性)からは時々チラチラジロジロ見られるし。
 
多少待って、僕の番。
腕を上げ、機械の一部につかまるような体勢で、片方ずつ胸を縦に横にムギュ〜とめいっぱい潰れされて、計4回の撮影(笑)。
 
終わって帰り際、「痛かったですか?」と、撮影技師さんが心配してくれた。
僕の顔が少々苦痛に歪んでいたからだと思う。
 
「全然大丈夫です」と返したものの、いや〜、痛かったです。
でも、痛かったのは胸じゃなくて、実は寝違えてた首(笑)。
撮影中、首を捻る形で横を向かされたから、そのたびに激痛が・・・。
胸自体は、まぁ痛かったけど、全く問題なく耐えられる程度。
 
そんな感じで検診終了。
結果はありがたいことに後日郵送。
 
 
 
追記、
お陰様で検診の結果は「所見なし」、つまり問題無しでした。

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