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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/15:33

2013/07/21  続・選挙

え~、まただいぶブログの更新をサボってしまいました
忙しかったのと、色々あったのとで3ヶ月近く(これ書いてる時点で既に8月下旬)。
その間、またいくつかのエピソードや考えたことがあったので、少しずつ書き加えて行こうと思います。

まずは、8月の今からさかのぼって7月21日(だったと思う)の出来事。
再び選挙がありました。
前回の『選挙』でも、内心ハラハラドキドキだったワケですが、今回も同じ気持ちを抱えて選挙に向かいました。
ただ、前回書いた「性同一性障害と書いた付箋を投票用紙に貼っておく」といった対策は取らず(っていうかすっかり忘れてた)、時間がなかったのでそのまま慌てて行きました。

さて、投票所での手順は前回書いたのと同じ。
最初に候補者の投票を済ませた後、比例代表制なので、今度は党に投票するため再び用紙を渡される。
その渡す人が心なしか「あれ?」っというようなリアクションをした気はしたが、特に何も聞かれずに用紙を渡されたので、僕は投票を済ませて会場を出ようとした。

いつもと違うことはその時起こった。

体育館を出て行こうとする僕に、係の人が追いかけてきて、
「○○○○○(本名)さん・・・ですか?」
と尋ねてきたのだ。
ここでうろたえると、何も不正なことしてないのに疑われそうなので、僕は
「はい、そうですが?」
と、だから何か?的なきょとんとした態度で答えた。
ただ、内心、絶対に性別に絡んで不審に思われたのは間違いないと思ったので、突っ込まれたら身分証まで出すつもりでいた。
しかし、係は
「そうですか。ですね。分かりました」
と、そのまま引き下がってしまったのだ。
僕もそれ以上弁明するタイミングを失い、なんだかもやもやした気持ちでそのまま会場を後にした。

係の人が追いかけてまで尋ねてきたのは、100%、台帳に書いてある性別と僕の性別が一致しないと思ったからである。
不審な行動はしてないし、当然のことながら不正投票ではないから、他に理由がない。
パス度が上がるということは嬉しいことだが、戸籍上は女である以上、やはりこういう場面では少々面倒である。
聞かれてもいないのにカミングアウトするべきか否か・・・と前回も迷っていたのだが、やはり今後はした方がよさそうだ。
次回は付箋に「性同一性障害。必要であれば身分証の提示をします」とでも書いておこう。

それにしても、選挙管理委員?の取った行動はあまりにも半端で、その人に対して怒ってもいないし恨みもないが、管理が無能としか言いようがない。

選挙には、友人と行った。
友人は一足先に投票を済ませて外で待っていて、僕は少し遅れて投票を済ませて出た。
まぁこんなことでもあるんじゃないかなぁ・・・と予測してのことだったのだが(笑)。
外で友人と落ち合って、僕は
「な~んか気分悪いなぁ。戻って身分証見せてこようか迷ったけど、さすがに戻りずらくてさ」
と、起こった出来事を話した。
「え~、そんなことがあったのか? 戻って見せてくればよかったじゃん」
と、友人。
「いやいや、やっぱ一旦出た選挙会場に戻るのはマズいよ」
「う~ん・・・。それにしても係もさ、わざわざ追っかけてきて声かけるくらいなら、いっそ身分証ぐらい確認するべきだよね。不正投票を疑われたって事実があるんだから、そこまで確認しもらわないと気分悪いじゃん?」
「ホントそうだよ。焦っちゃって見せて来なかった俺も悪いけど、あれじゃ呼びとめて確認する意味無いじゃん。仮に俺が不正投票しに来た張本人だったとして、○○○○○さんですか?って聞かれて、いいえ違いますって馬鹿正直に答えるはずないし」
「だよな。不審に思われた事実だけ確かで、潔白証明してないわけだから、後味悪いよな」

友人との会話はまさにその通りで、疑われた自分が言うのもなんだが、あれじゃ不正投票し放題な気がする。
台帳に生年月日や性別が記載してあるのは(多分してあるんだと思う)、最低限、まずは年齢と性別で本人かどうか判断するためなんじゃないだろうか。
70歳のはずが30代らしき風貌の人が来場してたり、女のはずが男が来場してたり、バレバレな不正投票を防ぐために投票用紙と台帳を照らし合わせてチェックする・・・んだよね?
だからおそらく僕の台帳には『女』と書かれていて、来た本人はどうやら『男』に見えたんで、本人か尋ねられたんだと思う。
年齢も、まぁ確かに僕は同年代ほど落ち着きがないが、かと言って20代に見えるほど若くもないし、50代に見えるほど老けこんでもいない(と思う)ので、引っ掛かったのはやはり性別であろう。

もし僕が不正投票を企むなら、その投票用紙の本人と同じ性別、年代の人を行かせるよ。
わざわざ女性の投票用紙に男行かせたりはしないなぁ(まぁその防衛策として投票用紙には名前以外何も書いていないんだと思うが)。
性別が違うって、決定的じゃん?
だったら、それに対して、身分証の提示を求めてもいいと僕は思う。
そこでクレーム付けたり逆ギレするヤツもいるのかもしれない。
それを懸念しての口頭確認のみだったのかもしれない。
けど、それじゃ数人が並んで監視してる意味ってまるで無いじゃん。
人件費の無駄遣いだよ、あれじゃ。
自分自身の証明が出来てないから僕も非常に後味悪く、あれならいっそ身分証求められた方がよっぽどスッキリ出来たな。
というか、不正投票を防ぎたいなら、そもそも投票権は20歳以上からあるんだから、投票用紙と見た目の目視だけでチェックするんじゃなくて、全員何かしらの身分証の提示を義務化、若しくは専用の身分証(性別欄は多様性に対応で)の発行をすればいいって思うのは極論かな。
そういうものがかえって嫌な人がいるのも分かるんだけど、ホルしてパス度上がって、だけど戸籍は元のまま・・・って状況だと、どうしても不便が多いのは確かで、そういう時にいちいちGIDってコトを口頭で説明しなくてもいい身分証が一つあると、個人的には本当に気がラクなんだけどなぁ・・・。

とにもかくにも、次回の選挙では何かしらの自主対策をしてかないとな

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2013/05/26  選挙

週末、市長選挙があった。
政治だなんだ、偉そうにブーブー言うなら投票しなけりゃ言う資格はないと、選挙は必ず行くようにしてる。
そんな習慣もあって、市長選挙へ出かけた。

近年、選挙では、ちょっとドキドキする。
選挙もまた戸籍(住民登録データ)に絡む事柄なので、ひともんちゃくあったら面倒だなぁという理由から。
今のところ何か言われたことはないが、今回は少々考えさせられた。

送られて来る投票用紙には、性別の記載はない。
だからそれはいいのだが、その用紙を持って会場に行くと、まずは台帳との照合が行われる。
そこに何がどう書いてあるのかは知らないが、もし性別が書いてあるのなら、パス度が上がっている場合は何か言われる可能性が無きにしも非ずなのだ。
今回僕は何も言われながったが、問題はその後。

台帳のチェックが終わるとチェックを入れた投票用紙を返され、それを持って次の係りの人に渡す。
その人は用紙を受け取って、機械で記入用紙を発行する。
その記入用紙を発行する際、押すボタンは2つあって、『男女』で振り分けられているのだ。

過去の選挙がどうだったのか、僕はあまりよく見ていなかったので覚えていないのだが、今回その係の人は『男』のボタンを押して用紙を発行した。
その時点で、おそらく台帳と数が合わなくなってるはずだ。
投票所は(夜だったため)あまり人もおらず、係員の人が静かに鎮座している状況だったし、そこでとても「あの・・・それ間違いです」とも言えず、僕はそのまま用紙を受け取り、投票をした。
投票用紙に自分の氏名を書くわけではないから、その票が無効になるということはおそらくないとは思うけど、パス度が上がると病院だけでなくそういう場面でもいろいろ配慮がいるのかもしれないなぁと感じた。

今回はたまたまそれ以外何も起こらなかったが、たとえばもし台帳に性別が記載されているとしたら、(記載の性別と見た目の性別が違うために)他人の投票用紙で投票に来たというあらぬ誤解を受ける可能性もないとは言えない。
その場でそういった面倒くさい問答をしたくなければ、投票用紙に付箋でも貼って、『性同一性障害です』と間接的にカミングアウトした方がいいんだろうか?などとも思った。
(台帳にどんなデータが記載されているかなど、詳しい人がいたらぜひ教えて下さい)

本音を言えば、なぜ記入用紙の発行が男女という性別の区別で分けられているのか(用紙に差はないと思うので、向こうのカウントの都合だと思うが)、それ自体が疑問でありナンセンスである。
ただ、それを言っても始まらない。
現時点ではそういった国のシステムなのだから、この国に住んでる以上は仕方がない。
ともかく現状、現実ではそうなっているんだし、規格外である自分がそれに対応していくしかない。

今は徐々に男女以外の性別も認知されてきていて、いずれはやり方そのものが変わっていく可能性もある。
戸籍変更までしていれば特に問題はないのかもしれないが、現在の時点で、治療中(特にパス度が高い場合)だと、思わぬアクシデントに遭う可能性もあるってことを書いておきたい。
だから現場で自分が面倒くさい事態に陥らないよう、少しでもいろいろと自ら防衛策を考えておく必要があるのかもしれない。

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2013/05/25  治療したら幸せになれる?

え~、今時のアニメというものには特に興味もなく、(けっして否定してるんじゃないんだけど)ほとんど観ない僕ですが、かつて幼少の頃はやっぱりその時代時代のアニメを多少は観てました。
子供心に感銘を受けた作品っていうのは、年を取った今でもやっぱり懐かしい。
で、この折り返しをとっくに過ぎた中年になって(笑)また観たいと思ったりもして、まれ~にレンタルで借りてきたり、Youtubeで観て懐かしんでる。

そんなアニメの中に、年がバレるけど(いや、既にバラしてるけど)『銀河鉄道999』というのがあって。
これは当時、コミックもTVアニメも劇場アニメも全部観たと思う。
ストーリーはあんまり要約したくないのでここでは書かない(興味ある人は年齢問わず観てほしいので・・・ごめん)。
僕は少年:鉄郎に感情移入しつつも、当時からぼんやりと「死にたくねぇ」「女の体は嫌だ」と思っていたので、機械の体が内心うらやましくて、早くここまで科学技術が進歩しないだろうか?などとも思っていた屈折した子供だった(笑)。
だからこそ、それをあえて否定した鉄郎を尊敬もしたのだが。

最近ふと、この劇場アニメの鉄郎のセリフを思い出すことがある。
機械伯爵に母を殺された鉄郎がその復讐を果たした後のセリフで、以下はその抜粋なのだが。

「機械化人を見ていると、永遠に生きることだけが幸せじゃない、
 限りある命だから人は精一杯ぱい頑張るし、思いやりや優しさがそこに生まれるんだと、
 そう気が付いたんです。
 機械の体なんて、宇宙から全部なくなってしまえ、と。
 僕たちはこの体を永遠に生きて行けるからという理由だけで、
 機械の体になんかしてはいけないんだと、気が付いたんです」


したくないなら自分がしなければいいだけの話で、何も自分が否定するからと言って全宇宙から排除しなくてもいいじゃん?・・・とスレた大人はツッコミたくもなるんだけど、そこはまぁ彼がまだ真っ直ぐで純粋な少年なんだということで流してやってください(笑)。

ただ、ある意味、今僕は現代医学の恩恵を受けて、人工的に体に変化をもたらしている人間の一人なので、機械化人ではないけれど、なんとなく深く考えてみると複雑な思いにも駆られる。
僕は今のところホルだけで、オペという選択肢は考えてないけど(正確に言えば考えたいけど年齢とリスクと経済状況を考えて厳しいと自分で判断した)、もし今、精巧な人体マシンがあって、自分が望む男性の体で、そこに脳だけすげ替えて男として生きられるって言われたら、喜んでその道を選んでしまうかもしれない。

オペだけじゃなく、ホルも含め、カウンセリングの先の治療は体の改造だと僕は思う。
当然のことながら、それ自体は否定しない。
自分もやってることだし、しなくて済むならしたくないけど、しなければ今の落ち着いた精神状態は得られなかっただろうと思うから、やっぱり僕には必要だった。
無論、オペまですればもっと心の平安は得られるかもしれないが、いろいろ抱えている問題や事情は性別のことだけじゃないし、(あくまで僕の力量で、だが)その先の戸籍変更まで突き進んでいくだけのパワーがない。
だけど、それが間違ってるとも思わない。
人それぞれの生き方に正しいも間違いもないからね。
だからもちろん他人の生き方に対しても、仮に僕なりの意見は持ったとしても、否定はしない。
(僕的には)誰かを邪魔したり、巻き込んだり、迷惑をかけたりしない限りは何でもOKなんじゃないかと思ってる。

昨今、ネットを通してすごくたくさんの人を見知りする機会も増えた。
リアルだけではなかなか知ることができなかった同じトランス、FtM、そしてMtFの人のことも知ることができた。
昔は、たとえばFtMの場合、僕のように『女性としての人生が長い(もしくは女性として埋もれている)人』、『男と付き合ったことのある人(当然既婚者や子供がいる人も含む)』、『最終的な治療(オペ)や戸籍変更まで望まない人』なんかは(特に悩んでいる過程では上記いずれかに該当する場合がほとんどだと思うが)、偽者だ的なことを言われ、同じトランスの人間からも差別された。
人間ってのはつくづく差別の好きな生き物だと思う。
セクマイの中でまで差別してりゃ救いようがないよね。
まぁ未だにそういう差別をする人は、以前にも書いたけど『人を偽者と言うことによって自分が本物だと主張したいだけ』の『比較対象がないと自分が保てない人間』だからほっといて・・・今は、以前なかなか表に出て来なかったそういう人(つまり自分に近い考えの人)も案外たくさんいるんだってことを知ることができた。
それはとても嬉しいネットの恩恵の1つだ。

また、昔に比べて、GIDそのものの認知度もポピュラーになりつつあるし、GID医療も随分進歩して門が広くなってきた気がする。
それもまた、素晴らしいことだ。
自分のこれまでの人生を否定も後悔もしてないけど、たとえば10代20代のうちに今のGID環境があって、カウンセリングを受けられ、治療を始められていたら、また違った人生もあったかもしれない。

ただ、いいことがたくさん見える反面、逆に狭い視野のままで安易に引き返すことのできない治療に突き進んでいるような人も多くなった気がして怖い。
どこからどこの人がそれに該当するかって線引きは僕には到底できないが、特に若い人の中には、周囲の勢いに乗っかっちゃって、あまりその後のことを考えもしないで、とにかく治療、とにかくオペ、と先走ってしまっている人もたまにいるように見えるのだ。

GIDのGIDたる生きづらさや苦しみは、もちろん人それぞれストレスの度合いは違えど、僕もGIDのはしくれなのである程度分かる。
当然自分にだってストレスはあるし、かつては半ノイローゼだったから。
その中で自問自答したのは、『誰にだってコンプレックスはある。無い人はいない』ということ。
背が低くて悩む人もいれば、顔のつくりで悩む人もいる。
手脚が短いとか、なで肩だとか、体毛が濃いとか、ハゲだとか。
たとえば努力次第で解決できるコンプレックスもある。
貧弱なら鍛えればいいし、色が白けりゃ焼けばいいし、胸で悩んでる女性には豊胸手術というものもある(個人的には小さくても自然な胸が好きですが(笑))。
ただ、どうにも改善しようのない(特に肉体的な)コンプレックスは多いし、それはどの性別に限った話じゃなく、ひとつ解決すればまた別の粗が気になったり・・・向上心は素晴らしいことでもあるが、人の欲望もまた、果てしがない。
そんな中で、僕らGIDには治療があり、それによって解決はしないまでも多少の改善が可能なのは、むしろ恵まれてるとも言えるのかも。

だから、自分のコンプレックスを延々気に病んでる人よりも、それをものともせず、他のことでカバーしようと頑張ってる人が美しく、カッコよく見えたりもする。
要するに、どこまで自分という現実を受け入れられるか、なのかもしれない。
でないと、どこまで進んでも、常に何かしらの不満を抱えてしまい、いつまでも満足を得られないという結果になる気がする。
実は僕自身、オペをしたいという考えがよぎることも多々あったりするのだ。
不満を言い出したらきりがない。

特にこれからのクソ暑い季節、Tシャツやタンクトップ1枚で外を歩けたらどんなにかいいだろうと思う。
白いシャツを着たくても、ナベシャツ透けるから厚手にしなきゃ着れないし
それこそ鉄郎じゃないが、「夏なんて宇宙から全部なくなってしまえ」と思うくらい夏が嫌いだ
それに、トイレだっていちいち個室に入らなきゃならないのは苦痛なのだ。
なにせ男子便所の個室は汚い、そして臭い(女子トイレ経験長いので痛感してる)。
トイレはできるなら立ったままさっと済ませてとっとと出たい。
○○○が流してないなんて事故もたまにあるし
○○○が飛び散って付着した便座だとか、普通にあるし
そこに座らねばならないのは、もはやほとんど罰ゲーム。
つか流せ!拭け!野郎ども!!!

・・・・・・え~、話を戻して。

しかし、果たして僕は、胸オペをして、そこで満足するだろうか?とも考える。
当然、下もオペしたくなるだろうし、戸籍も変えたくなるだろう。
その上、仮にそこまでしたとしても、本当にそれで満足できるだろうか?
あくまで子供の頃だが、「脳移植で、生まれつきの自然で完全な男の体がほしい」と本気で思ってた完璧主義の自分が。
・・・正直、贅沢で我儘な性格は自分で一番よく分かってるから、満足できる自信がなくて怖い。
だからあえて僕は、ホルモン治療、そして『男』ではなく、『治療中のFtM』というライン止まりでいるのかもしれない。

そして、そんな考え事をしていると、ふと、あの『銀河鉄道999』のセリフを思い出すのだ。
(省略すると意味が崩れるから書いただけなので)「なくなってしまえ」の部分は余計だが、闇雲に体に手を加えることだけが幸せじゃない、と僕も思う。
が!それはけしてオペする人を否定しているわけじゃないので、その辺だけはどうかどうか誤解なきように
僕自身ホルしてるわけだから、「治療している」という点では同じ立場だと思ってる。

そうじゃなくて、あくまでアクセントは『闇雲に』の部分。
GIDだから、ホルする。
GIDだから、オペする。
GIDだから、治療したら幸せになれる。
そう思うのは危険だと言いたい。
金のない人が金を持てば必ずしも幸せになれるのか。
身長の低い人が身長が高くなったらそれで幸せになれるのか。
そうとは限らない。
幸せのあり方は、物でも体でもなく、心の持ちようではないのだろうか。

だから、心の持ちようの手助けとして治療が必要と思ったなら、その変化によって性別のことばかり考えず他の幸せに向ける心のゆとりができると思ったなら、せっかくこれだけ治療が受けやすい時代になっているんだから、悩んでいないでぜひ受けたらいいと思う。
だけど、GIDだから、治療さえすれば幸せになれる、生きやすくなれる・・・逆に言えば、GIDだから、治療しないと幸せになれない、生きやすくない、と全てそのせいに考えて治療に突き進んでくとしたら・・・その視野の狭さのまま治療に踏み切ってしまって本当に大丈夫なのだろうか?と心配になる。
これは、時々ふとオペをしたい衝動に駆られる自分に対しても同じように思う。
だからその時は、ちょっと立ち止まって考えてみる。
あの鉄郎の言葉を思い出しながら。





(ちなみに鉄郎はそのあと続けて
 「だから僕は、アンドロメダの機械の体をタダでくれるという星に行って、
 その星を破壊してしまいたいのです!」
 と宣言するので、スレきった大人の僕は
 「オイオイ、そこまでせんでも」とまたツッコミ入れたくなるのですが(笑))

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2013/05/16  ラッシュガード

夏が来ますね、もうすぐ。
基本的に僕は夏は大嫌い。
嫌いな理由にFTM独特の理由もあるけど(ナベシャツが暑い、薄着になるとナベシャツがバレやすい等)、それを除いても僕は夏は嫌い。
単に、暑がり&虫嫌いなので(笑)。
ホル注始めて、暑がりに拍車がかかり、おまけにかなりの汗っかきになり、尚更嫌いになりました。
更に付け足せば、僕はあまり泳ぎが得意ではないので、海にも行かないし、夏になんのメリットも感じないのですよ。
だけど、勿論FTMだからと言ってみんながみんな夏嫌いではないだろうし、海に行きたい、泳ぎたい!という人もいるんじゃないかと思う。
既に胸オペをしてる人ならともかく、してない人、もしくはする予定のない人にとって、海、プール、そして水着、というのは悩みの種。
行きたいと思わない僕でさえ、考えただけで憂鬱になる。
だから胸オペをするって人も結構多いんじゃないだろうか。
でも、しない、できない事情の人もたくさんいるわけで・・・。

そこで、こんなのもありますよ~ってコトで、今回はラッシュガードをご紹介してみます。
本当はこの『FtMアイテム』ってカテゴリでは先にナベシャツを紹介したかったんだけど、更新が追いつかなかったため、まさに今、これからシーズンっていうこのアイテムを先に紹介しちゃうことにしました。

これはただのラッシュガードではなく、SLGストアから発売されているFTM用ラッシュガードです。
つまり、胸部が二重の作りになっていて、胸を潰してくれるのです。
SLGストアは、以前名前がPAINNだった頃からお世話になってるんだけど、僕の記憶に間違いがなければ、確か以前もラッシュガードを販売していて、当時の値段は7000~8000円ぐらいだった気がする。
必ずしも年間通して販売しているわけではないみたいなので、在庫が終わったらどうなってしまうか分からないんだけど、さっき楽天見たらまだ在庫があるようなのでご紹介することにしました。
ちなみに僕も(海行かないくせに)もしもの時のために去年1枚買ったという・・・(笑)。

素材はそこそこしっかりした伸縮素材で、スポーツはもちろん、海やプールなど濡れるようなシーンでの使用も耐えうるのではないかな?と感じました(泳いでないので感想は書けませんが)。
内側のゴム素材も結構しっかりしてて、胸は思っていたよりもしっかり潰れた。
ただ、やはり外側も体にフィットするシェイプなので、(体型にもよるだろうけど)真っ平らになる、というところまで期待してしまうと少々厳しいかもしれないかな。
胸のあまりない人、細身の人なら充分潰れる(写真のモデルさんもわりと細身だし)。
で、体格のいい人、胸の大きい人は、胸の位置を少々調整して胸筋に見えるようにアレンジしてみるといいかも?
だけど、けして潰れないってことじゃなく、僕個人としては、意外にもしっかり潰れたと感じました。

また、ナベシャツにありがちな、脇の肉がはみ出して目立つっていうのも、ナベシャツほどはなく、思ったより自然なラッシュガードを着ているように見えた。
これも、やはり着る方の体型によるところもあるのかもしれないけど・・・。
ただ、僕は肥満体型ではないものの少なくとも細身でもなく、脇には多少脂肪も付いてて、ナベシャツ着てるとタイトなTシャツとかはあまり着れないレベルの体型です(脇から背中にかけて肉が盛り上がってしまうので)。
その僕でも(多少はあった気がしたけど)そんなに目立たず着ることができたのは事実。
機会がないから出かけたことはないけど、着て出かけろって言われたら全然出られるレベルです。

惜しむらくは、内側の胸を潰すゴム生地が胸の下の辺りまでしかないため、ジッパーを上げた時、みぞおち下の辺りにやや不自然なヨレができることが残念かな。
まぁ表で遊んだりスポーツしたりと動いていればさほど気にならないとは思うものの、家で試着した際には少々気になった。
裾まで生地を使えばこういうヨレはできないんだろうけど・・・でも、それだとさすがに暑いか

とはいえ、こういったFTM向け製品は僕が知ってる限りでは今のところはこれだけなので、夏を前にして遊びたいFTMにとっては嬉しいアイテムでは?
価格も以前よりはるかに安く税込送料込で4980円なので、試してみてもいいくらいの値段だと思って僕は買いました。
少なくともこの格好であれば、海、川、プールに居てもごく自然な感じだし。
実際濡れた時にどうなるかは僕もまだやってなくて分からないから(スミマセン)、海やプール行く前に、家の風呂場で実験してみてもいいかもしれません。


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2013/05/13  危機感

ガーーーン!!!
昨年夏から膝の故障など諸々の事情でランニングが途切れ途切れになり、セットでやってた筋トレもサボり気味になり・・・。
今年に入ったら腰だの首だのの故障で引き続きあんまり運動できずで・・・。
しかしそれでも体重増えないのは変だなー・・・と思っていたら、やっぱり脂肪増えて筋肉減ってただけだった

自分でも最近なんだか体が貧相になってきたような気はしてたんだよね・・・。
ヒサビサに会った友人に「なんとなくほっそりした」と言われ、マジで不安になりつつ帰宅。
懸垂してみたら・・・。
なんとか15回できてた懸垂が5回に激減してるよ

余りの衰えに、「マジでなんか病気なんじゃない?」ってビビってしまった。
なので、本日から筋トレ再会します(細~く長~く路線で)。
年だとか老化だとかって、年齢言い訳にするの嫌いだし。
・・・あ、でも首腰を再故障しない程度に(最近頸椎が大故障、手まで痺れて大変だったのです)。

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