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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/23  [PR]

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  • :2024/09/23/09:20

2009/02/15  とりあえず

一気にここまで、今までのカウンセリングやら婦人科での検査やら、自分の気持ちの経緯を書いてみた。
 
思い出しながら、当時の心情も交えて書いたんで長くて読みにくいと思うけど、知りたいと思った時にだけ読んでもらえれば充分かも。
基本的には、自分が忘れないうちに、記録用として残しておきたかった。
 
自分の考え方が、必ずしも他のGIDの方と同じとは思っていません。
なので、もし気分を害するような考え方があってもご容赦ください。
特定のタイプの人をイメージして差別や中傷をする気は全くないので、どうかあまり深く気にせずスルーしてやってください。
 
さて、ここから先の通院記録については、回想じゃなくリアルタイムになります。
 
内容もそんな長ったらしくはならない・・・と思う(多分)。
 
もしここまでちゃんと読んでくれた方がいたら・・・心から、労います。
お疲れ様でした(汗)。

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2009/02/13  C病院 婦人科検査結果

先日35000円かけてしてもらった検査の結果を(笑)、今日医師に聞きに行った。
 
今日の予約は一般外来と一緒だから、混んでる中、産婦人科の前で女性に混じって待たなければならない。
しかも、今日知ったのだが、かなり待たされるのね、ここって(泣)。
 
ママさんや妊婦さんを始めとした、女性たちの視線が痛い。
こんなことなら女装して来ればよかった(違うだろ)。
一度、受付の看護士さんにあとどれぐらいかと聞いた時、離れた場所で待ってていいかと懇願した。
そして予約時間を2時間近く過ぎて呼ばれた頃には、精神的にヨレヨレになっていた。
 
染色体の検査結果は、正常。
要するに、あなたは紛う方なき女性です、と。
ホルモン検査の結果も、異常なし。
早い話、しっかり女性ホルモン出てますよ、と。
GIDの診断もらうためにはこれでいいんだろうが、改めてそう言われるとなんだか複雑な心境になった。
僕が用意した健康診断の血液検査結果も、肝機能には全く異常なし。
 
婦人科の医師は、僕に前回「すぐ始めたいですか?」というようなことを聞いた。
その意味がよく分からず、今日改めて、「それは、もし今すぐ始めたいと言ったら、打ってもらえるということなんでしょうか?」と単刀直入に聞いてみた。

回答は、YESだった。

治療を始めても問題ないという身体の状態が確認出来れば(つまり今回の検査結果で異常がなかったと分かったので)、本人が望めば今日にでも打つことは出来る、という答えだった。
 
何の知識も無いままホルモンを打ち、身体を壊したり、最悪は死に至ったり、後から気が変わって後悔したり、思うようにならなかったと言って自殺したり、そういうことのないようにガイドラインが出来た。
僕の場合、そのガイドラインに沿ってある一定期間カウンセリングを受けており、ある程度の知識も持ったし、2人目の医師のクリニックにも通い出したから、必ずしも診断が出るまで絶対にホルモンが打てないわけではないらしいのだ。
まぁ厳密に言えばそれもフライングにはなってしまうのだが。
 
「じゃあ早速打ってください」と、さすがに即答はしなかったが(笑)、これで、僕の当初の目的である『選択権』が手に入ったことは嬉しかった。
 
一度始めれば基本的に後戻りは出来ないから、安易には決められない。
僕の中の問題もまだ解決出来ていない。
解決出来て覚悟が決まれば診断前にお願いするかもしれないが、ここまで来てホンの少しの期間をアセる必要もない気がするし、逆に診断が出ても解決出来ていなければ保留にするかもしれない。
それはまだ分からない。
 
せっかく多くの症例を見てきているBクリニックに通い始めたのだから、あの医師にホルモンのリスクについてもっと話を聞いてからでも遅くない。
また、ホルモンは打ち続けるものなので、遠い病院は通うのがつらい。
Bクリニックでホルモン治療をしてくれる近間の婦人科を紹介してもらい、そこの医師に更に話を聞いてからでもいいのかもしれない。
 
まだガイドラインに沿った正式な『選択権』ではないが、それでもそれに近い権利を獲得したことで、憑き物が落ちたようにアセりや苛立ちが消えた。
 
次回はこの検査結果を持って、AクリニックにもBクリニックにも行くことになる。
 
ちなみに、余談だが、前回受けなかった子宮ガン検診は僕の記憶違いで、今年は健康保険から通知が来てなかったので、今日この病院で受けてくことにした(来てたのは子宮ガンじゃなく乳ガン検診のマンモグラフィー申込書だった)。
その検査結果を聞きに、またそのうち来なければならない。
今度こそ女装して来ようかな・・・(泣)。

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2009/02/10  Bクリニック カウンセリング vol.1

紹介状を持って、家から車で30分も走れば着く、今後セカンドとなるクリニックを尋ねた。
 
このBクリニックは、実はAクリニックに通う前から知っていた。
何軒かネットでジェンダー外来を探した時に、見つけていたのだ。
近いし、ここにしようかなと思ったりもしたのだが、結局当時は友人が薦めてくれたAクリニックを選んだ。
 
医師は初老の男性なので、最初話す時には少々緊張したが、話してみると意外と気さくで、それほど話しづらい人でもなかった。
年齢のことも、僕が気にしていることを話すと、「まぁ80歳の人だっているからね」と言いつつも、確かに僕ぐらいの年齢になってから行動をし始める人は少数派ではあるということで、気持ちは分かってくれたようだった。
それが何よりも嬉しかった。
 
医師は僕に質問を投げかけ、ひと通り僕の話を聞いたあとに、「4回、来て下さい」とあっさりキッパリ言った。
まぁ必ずしも診断が出るとは限らないのかもしれないが、とにかく4回で白黒ハッキリするらしいことだけは分かった。
今まで気持ちだけが空回りしていた僕は、喜ぶというよりも信じられない気持ちでポカンとそれを聞いていた(笑)。
 
最後に次回持参する自分史の書き方が説明されているプリントを渡され、会計で次回(来月)の予約をした。
 
話の中で、僕が年齢のことを言った時に、医師は「もったいないことしちゃったよね」と言った。
もっと若い頃にクリニックに通っていればもっと早くホルモンが打てて、悩む時間も少なくて済んだのにね、というような意味で言ってくれたんだと思う。
僕も確かにそう思う。
もっと早いうちなら、ホルモンのリスクのこともここまで神経質に心配しなくて済んだかもしれないし、もしかしたら胸オペや性転換手術に対してももっと積極的に考えることが出来たかもしれない。
 
だけど、僕はやっぱりこれでよかったと思う。
「もったいなかったな」という気持ちは確かにあるけども。
今までの人生が無ければ、今の自分はおそらくいない。
考え方ももっと違う人間になっていたかもしれない。
今出逢ってる人にも、もしかしたら出逢えてないかもしれない。

自分に都合のいいものばかり手に入れることはきっと出来ないから、それと引き換えにするぐらいなら、これでよかったと僕は思う。
時間というものを失くしてきた代わり、今手に持っているものはそれ以上に価値のあるものだと思うから。

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2009/02/04  Aクリニック カウンセリング vol.9

実は密かに、前回医師に相談する前に、セカンドのクリニックの予約を入れていた(黙っててスンマセン・・・)。
 
とにかく最近どんどん患者が増えてるらしく予約が取りにくい状況らしいので、まずはとっとと動いちゃわないと時間かかってしょうがないから、ダメって言われたらクリニック変えるぐらいの覚悟で予約を入れていた。
 
結果、前回OKが出たから、1週間ほど前にこのクリニックへ電話を入れ、予約が取れたので紹介状をお願いしますと医師に伝えてもらった。
今の医師もそのクリニックはよく知っているようで、この間行った婦人科の医師も同じくそのクリニックを知っていた。
どうも話によるとこの業界の大御所らしい(笑)。
 
ようやくアセりが少しずつ取れてきて、落ち着いてものを考えられるようになってきた気がする。
自分の心の在り方についてはもうある程度の答えが出ているが、今後のこと、治療や男性化をどこまでやるかについてはまだ確定した答えは出ていない。
突っ走れるほど若くもないんで(涙)。
 
医師とは毎回同じような話をよくする。
何を不自由に感じているのか、自分はどういうスタンスでありたいのか。
最初の頃、揺らいでいた自分の考えも、ここに通い、考えさせられることによって固まってきたから、大体一貫して同じような答えしか出てこない。
決まってないのは、診断をもらった後、物理的な治療をどこまでするかだが、それが決まらないと診断が出来ないなんてことだとそれは本末転倒のような気がするので、あえてアセって決めるつもりもない。
 
心の問題で躊躇っている部分も無いと言えば嘘になる。
僕をほぼ男だと認識してる女性の友達ならいいが、僕が普段付き合いがあるのは、僕の女時代も知ってる男友達だ。
彼らにとって、僕が女かどうかは分からないが(笑)、少なくとも決して“同性”ではない。
付き合いも長く、もう15〜20年近くになる。
その僕がホルモン打って男性化して、トイレも一緒に行くようになったら戸惑わないはずがない。
人のために生きてるわけじゃないからそのためだけに自分の生き方を決められないとしても、大事な友達だから、やっぱり心労をかけたり気遣わせたりするのは極力イヤなのだ。
 
僕が迷うのは、心理面ではそのこと、そして、肉体面では年齢も考慮したリスク、大雑把に言えばこの2つだ。
 
それが納得のいく形で解決するかは分からないが、仮に解決したとして、スノーボードの後に風呂が入れるのであれば(やっぱそれはムリか?(笑))、僕にもう迷う理由は無い。
 
今日は、もうホントにいい加減ネタ切れなんで、人物画はスノーボード持って空見上げてる自分(のつもり)を描いた。
それがキッカケで、しばらく臨床心理士とゲレンデの話に花が咲いた。

彼女は少しだけスキーをやるらしい。
誘えばよかった(違うだろ)。

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2009/01/20  C病院 婦人科検査

この検査についてはGID用に曜日が決められていて、時間も人の減った夕方から受けられた。
 
ホルモンについては、「すぐに始めたいですか?」というようなことも聞かれた。
 
僕としては、「薬のことをよく理解した上で、納得出来たらすぐ始めたい」のだが、その辺がどうもうまく伝えられなかった気がする。
 
薬の副作用については一応説明してもらったが、ネットでも知りうるぐらいの説明だったような気がした(先生は非常にいい方です、ケチつけてるわけじゃありません)。
 
僕としては、とりわけリスクについて知りたかった。
それも、ネットで手に入る程度の知識じゃなく、医師からじゃないと聞けないような症例も交えた専門知識を。
 
迷ったり躊躇ってるように思えるのかもしれない。
まぁ実際そうなのかもしれない。
だが、年齢ってそれだけでリスクを倍増させるのも事実だと思う。
僕が知りたかったのは、この年齢で始めることに対してのリスク。
勢いで無知なまま始めてから後悔しても遅いのだ。
身体を壊したり死んでからではなおさら遅い。
 
不正出血についても相談に乗ってもらった。
男性ホルモンを打つ以外の治療方法も提案してもらった。
ただ、それはやはりピルなど女性ホルモンを使用する方法で、僕にとってはあまり解決にはならなかった。
しかし、方法が無いわけではないということだけは分かったから、一生懸命説明してくれた医師には感謝している。
 
その後、内診と血液採取。
血液検査は、染色体検査と、ホルモン検査(らしい)。
肝臓の数値については、去年末に健康保険で受けた定期健診の血液検査結果があると言ったら、次回それを持ってきてくれたらOKということになって省いた。
ついでに子宮ガン検診を受けようかと思ったが、健康保険で検診の通知が来ていた記憶があったのでやめておいた。
 
結果は2週間後以降。
2月13日に予約を取った。
その時は一般外来と同じ診察時間になるらしい。
 
こういったことに保険が利かないのは分かっていたが
それにしても会計はびっくりした。
一応診察時、医師にもいくらぐらいかかるのか確認しといたんだけどね。
手持ちなくてATM行かなきゃならないの分かってたし。
大体35000円ぐらいだったかな。
 
医師は、今後、ホルモンを打つことになったらわざわざここまで来るのは費用も労力も大変だろうから、僕が住んでる地域の先輩(?)の医師に注射だけ頼めないかな・・・とあれこれ思案してくれていた。
その気遣いが非常に嬉しかった。

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