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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/20  [PR]

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  • :2024/09/20/08:55

2009/02/10  Bクリニック カウンセリング vol.1

紹介状を持って、家から車で30分も走れば着く、今後セカンドとなるクリニックを尋ねた。
 
このBクリニックは、実はAクリニックに通う前から知っていた。
何軒かネットでジェンダー外来を探した時に、見つけていたのだ。
近いし、ここにしようかなと思ったりもしたのだが、結局当時は友人が薦めてくれたAクリニックを選んだ。
 
医師は初老の男性なので、最初話す時には少々緊張したが、話してみると意外と気さくで、それほど話しづらい人でもなかった。
年齢のことも、僕が気にしていることを話すと、「まぁ80歳の人だっているからね」と言いつつも、確かに僕ぐらいの年齢になってから行動をし始める人は少数派ではあるということで、気持ちは分かってくれたようだった。
それが何よりも嬉しかった。
 
医師は僕に質問を投げかけ、ひと通り僕の話を聞いたあとに、「4回、来て下さい」とあっさりキッパリ言った。
まぁ必ずしも診断が出るとは限らないのかもしれないが、とにかく4回で白黒ハッキリするらしいことだけは分かった。
今まで気持ちだけが空回りしていた僕は、喜ぶというよりも信じられない気持ちでポカンとそれを聞いていた(笑)。
 
最後に次回持参する自分史の書き方が説明されているプリントを渡され、会計で次回(来月)の予約をした。
 
話の中で、僕が年齢のことを言った時に、医師は「もったいないことしちゃったよね」と言った。
もっと若い頃にクリニックに通っていればもっと早くホルモンが打てて、悩む時間も少なくて済んだのにね、というような意味で言ってくれたんだと思う。
僕も確かにそう思う。
もっと早いうちなら、ホルモンのリスクのこともここまで神経質に心配しなくて済んだかもしれないし、もしかしたら胸オペや性転換手術に対してももっと積極的に考えることが出来たかもしれない。
 
だけど、僕はやっぱりこれでよかったと思う。
「もったいなかったな」という気持ちは確かにあるけども。
今までの人生が無ければ、今の自分はおそらくいない。
考え方ももっと違う人間になっていたかもしれない。
今出逢ってる人にも、もしかしたら出逢えてないかもしれない。

自分に都合のいいものばかり手に入れることはきっと出来ないから、それと引き換えにするぐらいなら、これでよかったと僕は思う。
時間というものを失くしてきた代わり、今手に持っているものはそれ以上に価値のあるものだと思うから。

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