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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/22  [PR]

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  • :2024/09/22/21:30

2009/12/23  レディースデイ

映画に行って来ました。
観たい映画が溜まっていたのですよ。
 
「2012」
「フォース・カインド」
「アバター」
 
このうち、一番早く公開が終わりそうな、「2012」を観て来ました。
 
僕がいつも行くのはシネコンで、そこは携帯からチケットを取れるシステムがあるので、その手続きをしてたら、うっかり二重送信エラー(汗)。
 
結局、窓口で買わなきゃならないハメに(泣)。
 
僕は「女」を活用出来る場面では目一杯活用します。
FtMの方には賛否両論かもしれないけど、僕なりに悩んだ末、ようやく開き直れた結論です。
 
命がけで男と変わらないほどの容姿を手に入れ、戸籍変更するまでは、僕は性別提示が必要な社会生活場面で、ずっと女として扱われる。
僕が望もうと望むまいと、意思に関係なく強制される。
僕も嫌、周囲も「えっ?」って思っても、変な目で見られつつ、容赦なく女として処理される。
 
だったらさ、「女」である恩恵を少しぐらい受けたっていいじゃんよ?
っつーわけで、映画はもっぱらレディースデイに行きます(笑)。
 
で、いよいよ支払の段階になって・・・「では大人1枚、1800円になります」と、笑顔でキッパリ言われた。
 
エラーのことでそのカウンターの女性とかなり話をしたので、てっきりレディース扱いになると思ってた。
映画館のカウンターって、未だかつてパスしたことなかったんだよ、一度も、どんだけ男の格好してても。
レディースデーは、カウンターの人も男女を注意して見分けてるから、どんなに男っぽい服装で行っても、必ず見抜かれて「女性1枚、1000円になります」って言われてたんだよね。
あれだけ声出して話して、1800円って言われるとは夢にも思ってなかった。
 
しか〜し、嬉しいがやっぱり映画は安く観たい。
というわけで、「あ、すいません、女なんです」と言いました。
 
う〜ん、今後は保険証持ち歩かないと苦しくなってくのかな・・・。
つか、パスしちゃうならレディース料金をあきらめなきゃならんな・・・。
まぁそれはそれでいいんだけど。
 
というわけで、何気に映画カウンターを初パスした日でした(笑)。


関連記事;
『過去の記事を読み返して』
『賛否両論』

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2009/12/22  ホルモン治療9週目

さて、9週目になった(妊娠ではない)。
初めて注射したのが10月20日だから、約2ヶ月目に突入。
 
最近抜け毛がやたら気になる。
いや、多分大丈夫なのだが、神経過敏になってるみたい。
打つ前も同じぐらいは抜けてたと思うけど、ちょっとドキドキ(笑)。
 
モミアゲは、かなりスローペースで濃くなっている気がする。
だけど離れて見てモミアゲと分かるほどではない。
産毛がやや見えるぐらいになった感じの毛が、エラの手前まで、そして光に透かさないと見えない程度の細かい産毛がふわっとエラからアゴの方まできている(以前はツルンとしてた)。
これがもし全部濃くなったらかなりアゴヒゲ濃いんじゃねーの?とか思う。
まぁ実際そこまで行くとは思えないけど。
 
クチヒゲは、また伸びてきた。
一度剃ってしまったから、伸び方に差があるらしくまばらだけど、それでも剃る前よりも明らかに濃く(太く)なったように見える。
剃る前は、顔に張りつくように伸びていた毛が、今度は立つように伸びてきている。伸びもやや早い。
 
アゴヒゲは、クチヒゲより全然目立たないし伸びないが、やはり数ミリ程度の毛が伸びてきている。
毛が生えるところまで至ってないが、黒い点(おそらく毛根)も見える。
まぁ遠目に分かるものでは全くないが。
1cmヒゲも健在だったが、これだけ伸びてるのも変なので、ちょっと残念だけど短く切った(笑)。
 
気のせいでなければ、眉も少々濃くなった気がする。
もともと僕は眉はあまり濃い方ではなかった(むしろ薄かった)。
毛量が増えたと言うよりは、ヒゲと同じで、元来あった毛が太くなったという感じがする。
 
クセ毛になったりもすると言われてる髪質の変化は、今のところ特に感じない。
先日久々に切りに行って、思いの外ばっさり短くされてしまい、短くしたら、直毛が立って、かえってパス度が落ちた気がする。
 
まぁそれはいいとして、美容師にも特に何も言われなかった。
一応彼女にはカミングアウトしてあって、ホルモン始めたことも話し、「薄くなってきたって気がついたら早めに言って下さいね、マジで(汗)」とお願いしたのだが、「・・・それはアタシには言えません(汗)」とキッパリ断られてしまいました(泣)。
毛量が多くて、毎回大量にすいてくれている僕の髪を、「すきましょうか?」と言わなくなったら察してくれと言われました。
 
身体に関しては、最近筋トレをサボっているので変化はあまりありません。
ただ、なんとなく筋肉量が増えた気がしないでもない。
まぁ筋トレしてないけど、ノビはしてるからね(違うか)。
 
食欲はさほど増加していないものの、なんとなく贅肉が増えた気もする。
このままだと内臓脂肪が増えそうなので、マジで運動しなけりゃ・・・。
 
また、以前書いたように、僕はパス度を上げるためもあって、たまにタンニングサロンで焼いているんだけど、色素の沈着が以前よりしやすく、長持ちするようになった気がする。
 
体毛に関しては変化があまりない。
腕の毛も、スネ毛も、少なくともヒゲ並みに濃くなったとは思えない。
 
心配していたニキビに関してだが、これも今のところ大差ない。
を始める前にはまず出来なかった場所に出来るのは相変わらずだが、それもポツリポツリと出来る程度で、通院を考えるほどひどくはない。
 
僕の場合、一番よく出てるのは首の付け根、肩周辺だ。
背中に大量に噴き出したという人もいたが、僕は今のところ出てない。
顔も1〜2度出たが、そんな程度で、季節性のものと変わりがない。
ただ、昨日、耳の付け根に1つデカイのが出来た(触ると痛い)。
 
ニキビに関しては、3ヶ月も経ってから、一気に噴き出したという人もいたし、まだまだ予断は許さない。
ジェンダークリニックの医師の話では、本当に個人差あって、ひどい人だとニキビの中に顔がある、というぐらい出来るそうだ。
ただ、ニキビ症状も、身体がホルモンに慣れてくれば徐々におさまる人が多い、と婦人科医は言っていた。
 
尿はやっぱり臭いがきつくなった気がするなぁ。
うまく言えないけど、以前にくらべて濃い臭いがする。
でも、体臭に関しては自分じゃ分からない(元々薄い)。
自覚症状としては、全く変わってない気がする。
 
声は、かなり日によっての変化が激しい。
そして、1日の中でも朝から夜にかけて変化する。
自分的には、低くはなってきてるけど、そんなに男っぽい声にも思えない。
電話で話した友達が言うには、ある時は変声期時期の少年の声、その3日後ぐらいには、青年ぐらいの声に聞こえた、とのことだった。
低音の響き方が、微妙に変化しているらしい。
それはなんとなく分かるのだが、自分的には、男には思えない。
でもまぁそれは別にいいんだけど。
 
僕が好む音楽(歌)は低いキーのものが多く、その辺がラクに出るようになったのは確実だ。
でもって、一応元ボーカルだし、今まで出てたキーが出なくなるのは、仕方ないとは言え残念なので、高い声を出すトレーニングもしている。
まぁもちろん以前よりは出なくなると思うけどね。
 
コンビニで「男」ボタンを押される確率も最近非常に増えた(95%ぐらいの確率かな)。
って言うか、精神が安定してきたのか、どっち押されてもあまり気にならなくなってきた。
 
精神面では、闘争的攻撃的になると言われてるけど、その辺はあまり感じない。
つか、元々気性が荒いので、これ以上荒くなりようがないのかも。
 
あとは性欲に関してだが、これは・・・最近少々感じる。
持続しないんだけど、瞬間的にモーレツに、正気失いそうな感じで、ムラッとくることがある(笑)。
そういう時、ヤバイ状況下にいるとホントにヤバそうなので、出来るだけそういう状況を作らないよう禁欲生活の努力してます。

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2009/12/15  ホルモン注射4回目

エナルモンデポー125mgを右ケツに注射。

どうやら、婦人科医が言っていたように、2週125mgだと次の注射の2〜3日前、4週250mgだと次の注射の1週間弱前から、なんとな〜くホルモンが切れた感がある。
 
これはなんとも言葉で説明し難い感覚だが、ほんとになんとな〜くだけど分かるのだ(笑)。
 
今回も、2〜3日前からその感覚があった。
なんとなく身体の変化も感じず、声も不安定。

ただ、先日鏡見てたら、アゴに細い毛が、1本だけ1cm近く伸びてたのにはビビった。
よく見りゃ3mmぐらいの毛も数本育ってる。
まぁまだヒゲってホド濃くもないから遠目だと見えないけど。
 
いや、嬉しいは嬉しいんだけどさ、それよりもモミアゲをプリーズってばよ(号泣)。
 
そうそう、ノビがやたら出ることも聞いてみた。
医師は今までに聞いたことなさそうな反応だったけど、興味深そうに話を聞いていた。
 
ノビは声の変化のように日にもよるのだが、やたらと出る。
特にパソコンに向かってたりすると。
上半身を伸ばすだけでなく、下半身もせずにはいられない。
朝起きた時なんかも、ベッドの中でつりそうになるぐらいする。
明らかにホルモンを打ってからだ。以前は無かった。
 
医師の推測によると、やはりホルモンの影響だろうということだった。
身体の筋肉が増え、その萎縮の反動で出るのではないか、と。
なるほど、男は女に比べて、こんなに身体が凝ってたのか。
 
ふと思い起こせば、知ってる男どもは皆、長時間お茶したり同じ店にいるのが嫌いだった。
コーヒーを飲む、飯を食う、終わったらすぐに店を出たがる。
こっちはもっとゆっくりしたいのに・・・と言うと、とにかくひとところにジッとしてるのが嫌なんだと言う。
そのわりには、動いたら動いたですぐ疲れるんだけども(笑)。
 
その理由がなんとなく分かった気がした。
今の僕も多分そんな感じだ。
 
それと、本日は初めての血液検査をしてもらうことにした。
肝機能に関しては、1〜2ヶ月以内に健康診断があり、その時に数値を測ってもらえるので、今回はホルモン値のみ。
 
結果は次回・・・なのだが、次回は年末。
本来であれば病院は休み。
しかし急患用の入り口から入って、注射をしてもらえるとのこと。
こういう点、融通を利かせてくれて本当に助かる。
医師もかなり砕けた人で、その医師の来ている日に行けば、検査結果も聞かせてもらえるとのことだった。
 
会計は診察代+注射代で2480円。
それと、血液検査代を保険適用にしてもらって1820円。
 
次回は2週間と1日後の、12月30日。
今年の打ち納めだ(笑)。

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2009/12/13  なんちゃってGID?

最近、ある場所で、「最近なんちゃってGIDが急増してて、本当のGIDが病院の予約を取れなくなってきてる」というような書き込みを見た。
 
なんちゃってGIDとは、つまり、思い込みであったり、一時的なミーハーであったり、とか、その辺のことを指すんだろうと思う(ウマく言えないのでニュアンスで理解して下さい)。
 
その人の言いたいことは、分からないでもない。
このところGIDがある程度認知されてきて、確かにそういう実害も、どこかであるのかもしれない。
実際、僕の行ってる病院でも、行き始めた頃に比べて、人は確実に増えているし、予約も取りにくくなってる。
でもしかし、である。
 
そういう増えた人たちの大部分がなんちゃってGIDであると、その人は何を根拠に言っているのだろう。
そうなのか、そうでないのか、判断するのは医師のはずだし、本当のところ、医師でも判断出来ないのではないかと思う。
人の心の奥底の部分、本音など、他人に分かるものじゃない。
なのにどうしてその人は、増えた人の大部分が、なんちゃってGIDであると言い切れるんだろう。
 
そもそも、なんちゃってGIDでもいいではないか。
みんな最初はそうじゃないのか?
それが一時的な思い込みなのか、障害と呼ばれるものなのか、そこを判断してもらうためにクリニックに行くんだろうし、ガイドラインもその判定のためにあるんだろう?
だとしたら、なんちゃってGIDが行ったとしても間違いじゃない。
最初から「僕は(私は)真性のGIDだ」と分かってる人間しか、クリニックに行っちゃいけないってのか?
その判定っていったい誰が何を根拠にするんだ?
仮になんちゃってだとしても、「それはGIDとは違う」と言ってもらうために、クリニックに行く必要はあるんじゃないのか?
あれはダメ、コレはいいなんてカテゴライズするなら、それこそマイノリティの中の差別じゃないのか?
自分らだけは本物だ、お前らとは違うんだという自己顕示からくる陶酔か?
 
差別や批判をされるつらさは、僕らが一番よく知ってるはずだ。
なのに、なぜその中から更なるマイノリティを差別しようとするのか。
それじゃ弱い者が更なる弱い者をイジメるというイジメの構造と同じじゃないか。
 
迷ってる、悩んでる、自分じゃ分からない、そうかもと思いながら違うかもしれない、違うかもと思いながらそうかもしれない、それをある程度明確にするためにクリニックに行くんだろう?
なのに、まだGIDと判定されてない人を大雑把になんちゃってGIDと呼び、GIDが差別してどうするよ?
 
僕は多くのGIDと同じく、子供の頃から性別に違和感を持ってた。
異常なのかな、と迷いながら思春期を過ごした。
それがつらくなった頃、かなりの勇気を振り絞ってセクマイの世界に片足突っ込んでみた。
ところがそこで、差別を垣間見た。
それは、こうだから違う、こうだから仲間じゃない、という一方的なカテゴライズだった。
だからその後、10年以上、再び自分が何者であるか、分からないまま、悩み続けて生きるハメになった。
その時間が無駄だったとは思ってない。
その時間があったからこそ、学べたことも多い。
だけど、もしあの出来事がなかったら、もう少し早く自分の心を自由にしてやれていたような気がする。
GID治療も、もっと少し若いうちから始められていたかもしれないし、そのために余計な人間まで傷つけずに済んだかもしれない。
 
GIDの多くは、そんな思いの一度や二度は味わってきているはずなのだ。
なのにどうして、同じ思いを、あの頃の自分と同じように今悩んでる人たちに、させて平気なのか。
 
そんなこと言ってるお前の方がなんちゃってGIDなんじゃないのか?、なんて思ったりもする。
だって、つらい思いしてきたGIDなら、同じような苦しみや迷いは分かってやれるはずだろう?
初めから答えなんて見えてないことも、分かるはずじゃないのか?
 
なんちゃってGIDも確かにいるのかもしれない。
だけど、直接一人一人を見た医師でもないクセに、そんな風に決め付けた発言をするのは、自分らだけ特別と思いたい、醜い自己顕示欲に他ならない。
 
これからカウンセリングを考えている、性別の違和感を感じている人へ。
こういうくだらない偏見に負けず、クリニックに行って欲しい。
1人で悩んだり苦しんだりせずに、少しでも生きやすい道を見つけて欲しい。
最初は自分が何者かなんて分からなくて当たり前なんだから、ありのままの自分を医師に見せて、判断をしてもらって欲しい。
GIDであるかどうかなんて関係ない。
違和感を感じている時点で、なんであれ、つらいのは確かなんだから。
それだけで君らは充分、クリニックの扉を叩く資格があるんだ。

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2009/12/10  女性の目

これは僕個人の感想なんだけど・・・女性の目は侮れない。
カンも含めて。
僕らを見抜く目は、間違いなく男より女性の方が鋭い。
 
特にある程度の年齢の女性の目は、ホーク・アイだ(笑)。
多分男は相手の肌質まで見ちゃいないけど、女性は相手が同性じゃなくてもシッカリ見てるんじゃないかな。
 
だから僕は、とりわけ女性の前ではパス度が下がる。
コンビニで、僕に対して男の店員は9割方「男性」のボタンを押す。
しかし女性の店員は5割ぐらいが「女性」のボタンを押す。
しかもオバチャンほど確率が高い。
(まぁホル打ち始めてその辺も少しは変わってきたけど)
 
男は基本的に男をジロジロ見ないし(場合によってはケンカになるからね)、ボタンに関してはアバウトな気もするからそうなるのかもしれないが、それにしても女性は相手が異性だろうが同性だろうが、瞬時によく見てる。
そして、「あれっ?」と思ったら更によく見ることが多い(男はその場合、出来るだけ関わらないよう見ないフリでスルーする人が多い)。
だからやむを得ず入らなきゃならない時でも、女性トイレは入りにくいのよ。
 
とは言っても、そんな年季の入ったオバチャンの厳しい目が、HYBRIDな僕の中にもいくらかはあるワケで、だから僕は僕(のパス度)に対して厳しくなっちゃうんだろうなぁ・・・(笑)。

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