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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/22  [PR]

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  • :2024/09/22/19:20

2010/01/20  ジェンダー・フリー

先日、医師に近況を報告した際、最近徐々にジェンダーに縛られなくなってきてるということを素直に伝えた。
ホルモンを打っているということは、もちろん多少なりとも縛られているということになるのだが、思った以上に男性化してる部分、期待したほどしない部分が両方あり、そのいずれもが以前ほど気にならなくなった。
以前は何より気にしていた、人が自分をどう見るかということも、少しずつ気にならなくなってきた。

もちろん、全く気にならないと言えば嘘になる。
もしかしたら本当は気にしている自分を、強制的に騙しているのかもしれない。
それが証拠に、男っぽいと言われても傷つかないが、女っぽいと言われればマトモにダメージを食らう。
ホルモン治療のお陰で、以前に比べて「女」として認識される回数が減り、落ち込む数が減っただけだ。

しかし、どう頑張っても男になれることは死ぬまで無い。
そこのとこだけは、ツライが認めなきゃならない。
整形と同じで、こだわればこだわるほど、追及すれば追求するほど、どこまで何を施しても納得がいかなくなるだけなのだ。
この先もこの身体で生きていく上で、そういう精神状態で生き続けるのはあまりにも苦しいし不幸だ。
最終的には、生きること自体を投げ出したくなってくる。

だから、人とちょっと違うこの人生や身体で、楽しむぐらいの余裕が持てれば理想だと思う。
故に「こうあるべきだ」「こうあらねばならない」と制限をつけて、ガチガチに凝り固まって生きるのは息苦しいし、周りにも不必要に気を遣わせる。

カテゴライズや偏ったこだわりは、自分たちがされてツライ差別を、結局は自分も他人にすることになる。
差別は差別を呼ぶ。
それこそ本末転倒、バカバカしいセクシャルの分類化だ。

GIDとそうでない人の分類は、医師にとっては必要だろう。
投薬や手術などの治療を施すか否かを判断する基準になるから。
しかし、ソレ以外の人間に、ドコまで分類が必要だと言うのか。
GID、ビアン、ゲイ、バイ、ノンケ。
その中も更に専門用語で細分化されている。
そして、なんでもかんでもその中のどれかの属性にムリヤリ当てはめようとする。
条件にハマらなければ、またムリヤリ別の属性に押し込もうとする。

条件にハマらないといけないの?
でなきゃその条件に自分の在り方を合わせなきゃならないの?
人を、人として見てるの?セクで見てるの?どっち?
それって、一般社会が男女のどっちかに分類しようとすることと同じなんじゃないの?

誰一人、悩まず現時点に至った人なんかいない。
気安くとやかく言う前に、どこまでその苦しみを理解しようとしたか。

まぁ、結果的には僕もジェンダーに縛られている。
ホルモン治療をしているし、女の部分や男でない部分を指摘されれば今でも多少は傷つく。
これはおそらく一生消ることは無いのかもしれない。
だから一生闘うしかないんだろう。

だけど少しずつでも、自分の中の固執が取っ払えればいい。
フリーになりたい。
そうすればきっと、人の見る目や言うことなど気にせず、ラクになれるはず。

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2010/01/19  ホルモン治療3ヶ月目

気がつけば、注射を打ち始めてから3ヶ月が経った。
もう3ヶ月?という感覚と、まだ3ヶ月?という感覚とが入り混じっている。
ホルモン治療を望みながらも、期待した分の落胆が怖かった。
だから出来るだけ効果については何も望まないようにしてきた。
そのせいか、些細な変化でも意外に嬉しかったり満足したりで、まだかまだかと焦るストレスも大して感じずここまで来れた感じがする。

最初のうち著しく感じた変化も今は落ち着いて、日々微妙に変わっていってるのだろう。
最初の頃ほどの自覚できる変化は、最近はさほどない。
焦ってると、きっと何も変化してないように感じるのかもしれない。
でも、僕の場合、最近は変化をあまり気にしてないので、ふと気がつくと小さな変化を感じたりもする。

声は、変化の中で一番波があるかもしれない。
人が言う「変声期のようなかすれ声」は、僕の場合、ほとんど無い(年のせい?)。
打った当初こそ少しかすれた感じがあったものの、今はそれも感じるほどはなく、日によって、時間帯によって、かなり低くなったり、少しトーンが上がってきたりする。
トーンが上がるのは、やはり次の注射の直前辺りが多い(ホルモン切れ?)。
以前は元の声と変わらないぐらいまで戻ってた気もするが(元の声もやや低めなので)、今はそこまでは戻ってないと思う。
朝や、丸1日ほとんどしゃべってない日などは、声でパス出来るぐらいかなり低めになっている。
その逆でよくしゃべってる日などは、あまり低く響かなくなる。

声の低さは、予想だけど、これ以上低くはならず、おそらくこの辺で落ち着きそうな気がするんだよね。
あとは、日によって変わりやすい波が、徐々に安定していくんじゃないのかな。
ハッキリした「変声期」がなかった分、昔ほどのハイトーンは出なくても、歌っててそこそこの高さは出るし、裏声も出せる。
一番恐れてた「以前のように歌が歌えなくなる」というのは、失わなくて済んだみたいだ。
喉に無理がかからない程度にトレーニングしてたお陰かもしれない。

ニキビは、今回注射を打った後は胸の辺りにいくつか出た。
首の周りにはよく出来る。たまに肩にも。
ただ、今のところ幸い、病院に行かなければならないほどではない。
ホルモンに関係あるかは分からないが、首の付近に時々ハタケ(肌荒れの一種)が出来るようにもなった。

ヒゲやモミアゲが、今はおそらく一番自分で感じられる変化かもしれない。
と言っても、やはり極々少しずつであって、著しいものじゃない(著しかったら逆にビビる)。

個人的に最も欲しいのはモミアゲだが、これは産毛がものすごくスローモーに濃くなって来ている気はする。
と同時にサイドの顎辺りの産毛もやや濃くなってきていて、もしいずれこれらがもっと濃くなってくれるんであれば、モミアゲから顎にかけてのヒゲが繋がるのかもしれない。

アゴヒゲは、全体的な見た目ではまだ何もないが、触るとチクチクと太い毛が生えているのが分かる。
そのチクチクの数と範囲が少しずつ増えて広がっている。
以前は真正面だけだったのが、今はエラの方にかけても、触ると少々チクチクする。
たまに、ぴよ〜んと太い毛が伸びてることがあるので、そういうのは短くカットしている(笑)。

口ひげに比べて、アゴヒゲは少ないが伸びが早い気がする。
口ひげの方は、アゴヒゲで目立つものほど太い毛でもないが、均一的な太さと濃さがあるので、なんとなく遠目で見ても分かる。
一度剃った時は再び生え揃うまで1週間ぐらいかかったので、以降は剃らずに伸びると短く切っている。

さて、筋力について・・・。
最近は筋トレをサボってしまっている(汗)。
基本、あまりやってないのだが、先日久々にスノーボードに行ったら、脚力が増した気がした。
筋力なのか、それとも体重が増えたのか?
いずれにしても、変化はあったらしい。

また、去年の初め頃に買ったレディースLサイズのインナーシャツが、キツくて着れなくなった。
肩と腕周りがピチピチ(泣)。
まぁ元々その辺りはガッシリしてたんだけど、それにしても筋肉増えた?それとも太った?(汗)
ムリヤリ着たら、ナベシャツのようになかなか脱げなくて困った・・・。

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2010/01/13  ホルモン注射6回目

エナルモンデポー125mgを右ケツに注射。

今日もまた違う看護士サンが打ってくれたのだが、前回と同じく痛かった(涙)。
どうも看護士サンによっても痛い人と痛くない人がいるようで・・・。
去年まで打ってくれてた人はいずれもそっと打ってくれていた。
ゆっくりやると痛そうだが、実際はその方が痛くない(僕の場合)。
前回今回は、ギュギュギュギュギュ〜とケツを摘み、勢いつけて一気にブスッ!
「ギャー!」と言うほどではないが(笑)、そうされるとなかなか痛い。
今日の場合、打ってる間(液を入れてる時)も微妙に痛かった(汗)。

打つ前に、看護士サンが何度も薬剤とカルテを確認に行ったのが、安心なようで、正直少々怖かった。
看護士サン曰く、「ウチは逆な人(MtFサン)も来るから、間違えて逆打っちゃったら(つまり女性ホルモン打っちゃったら)大変だから・・・」。
そりゃ確かに大変だ!
要りません、ソレは、カンベンして下さい。
一応ソッチはまだ自己生産してるみたいなんで(冷汗)。
でも、そんな間違いの可能性も無いとは言えないのか・・・と思ったら、急に怖くなった。
ケツ出して寝転がってお任せ・・・ではなく、自分の身体のことだから、自分自身でもちゃんと確認取るようにしないといけないな、とちょっと思った。

さて、そして支払い。
心配していた前回の時間外診療の会計は、通常と変わらない金額だった。
ただ、医師と話をしたので、別途診察料930円がかかり、注射代1550円と合わせて2480円。
で、今回について、こちらは注射代だけのはずなのだが、何故か同じ2480円を請求されたので、会計に言ったら訂正してくれた。
しかしその訂正後の金額も1650円と、注射代だけの金額と違う(気がする)。
少額の差だし、2度も聞くのは気が引けたので、次回でいいや・・・と今日のところは支払う。

この病院、医師も看護士サンも親切で嫌いじゃないんだけど、会計の間違いが多いのが困る。
金額がおかしくて会計に聞いたら訂正になったということが、もう3回もあるし。
こうなると内心、過去の分まで心配になってくる。

注射の後は、車で15分ほどのところにあるジェンダークリニックにも行った。
医師に「大分男性的な雰囲気が出てきてますよ」と言われたけど、自分ではあまり自覚がない(笑)。
自分の顔も身体も毎日見てるから、分からないのかもしれない。

前回産婦人科でもらってきた血液検査の結果も見てもらった。
エストラジオル(卵胞ホルモン) 50
プロゲステロン(黄体ホルモン) 0.38
Fテストステロン(男性ホルモン) 11.1

男性ホルモンは30〜40代男性の正常範囲数値の真ん中よりやや少なめぐらい(だったと思う)。
女性ホルモンはいずれもかなり低く抑えられていて、40代女性のギリ正常値ぐらい(だったと思う)。
ホルモン投与量は過剰でもなく足りなくもなく、ちょうどいいぐらいだと思います、と医師は言っていた。
これ以上あえて増やす必要も、減らす必要もない、という感じらしい。

量はこれでいいとして、打つ間隔について。
125mgを2週間隔と、250mgを4週間隔だとどちらかがいいか、と相談したところ。
「常識で考えたら、少量で2週間隔のままがいい(その方が血中濃度が安定して身体に負担が少ないから)」
という話だったので、当面はこのペースで打っていくことにしようと思う。

次回の注射は1月26日。
ジェンダークリニックは3月3日。

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2010/01/05  ホルモン治療11週目

ホルモン注射をしてから11週目に入った。

変化は小康状態のような気がするが、実際は変化するのに慣れてしまったというか、気持ちも安定して、変化が気にならなくなって来ていると言った方が正しいかもしれない。
あちこち見て、ここがこうなって来ているとか、まだこうならないかとか、大して一喜一憂しない代わり、落ち込むこともないので、観察も大してしておらず、記録すること自体がなかなか怠慢になって来ている(笑)。

体毛は大して変わってない。
腕も、脚も、パッと見た目には毛が無い(笑)。
まぁ足の方は、よくよく見れば、以前は無毛に近かったのが、今は「毛があるかな・・・?」になったぐらいだ。
少し驚いたのは、やはり無毛同然だった身体に、若干産毛が生えてきたこと。
ヘソ付近に少しだけ毛が生えてきたような気がする。

モミアゲは、自覚症状的には相変わらずで、大した変化無し。
モミアゲと言うよりも耳横から顎にかけての産毛が徐々に濃くなっている気もするが、まだモミアゲと言えるほど立派にシッカリ見えるものではない。

最も変化し続けてるのは、意外にもヒゲで、最近は顎下の辺りから、わりとしっかりしたのが数本生えてきた。
ほっとくと伸びてくるので、長く伸びてきたものはハサミで短くカットしている。
それ以外にも、産毛レベルの毛が、全体的に少し濃くなってきた気がする。
たまに顎の辺りがむず痒く、気づくと掻いていることがある。

一度剃ってしまった口ひげは、再び剃った時ぐらい生え揃ってきた。
剃る前は寝ていた毛も、今度のは部分的に立つように生えている。
さほど太いものではないが、以前より密度が濃くなった気がする。
また、口ひげから少し外れた、口の真横、それと唇の真下辺りにも、少々産毛より気持ち濃い毛が生えてきた。

眉も多少濃くなってきたかな。
気持ち程度だけど(笑)。

抜け毛は多分まだ大丈夫(汗)。
毛量が減った感じはまだない。
ただ、この間、ハゲる夢を見た(爆)。
余程気になっているらしいことだけは、よく分かった(笑)。

肌質は、そんなに変わってない気もするが、顔よりも身体の皮膚が少々荒くなった気がする。
顔は肌質より、皮脂が出やすくなってきたので、ニキビ予防のために、朝晩は必ず洗顔をしている。
また、タンニングにそれほど行かなくても、焼いた肌の色が戻りにくくなった。

声に大きな変化はない。
もちろん、以前に比べれば低いと言うか、野太くなった。
ただ、自覚症状としては、さほど低くなったという気がしない。
日によって、とりわけ野太い日もあればそうでない日もあり、まだ安定してないのかな、と感じる。
ただ、これ以上は低くならないのかなっていう気もする。
人には、男の声に聞こえると言われるが、自分的にはビミョーな感じ。
ただ単に自分で分からないだけ?(笑)

身体も多少筋肉が表面に見えやすくなった気もするが、それほど筋トレしてないし、元々が筋肉質なのであまり分からない(汗)。
相変わらず、ノビはよく出る。
よく、猫なんかが何かにつけてノビする、あんな感じ。
全身を、突っ張らせるように伸ばさずにはいられない、みたいな。

腹回りは元からそこそこ脂肪がついていたんだけど、脂肪のつき方がなんとなく変わった気がするのは気のせい?(減ったと言うよりも位置移動?)

友人に言わせると「首回りが太くなった?」というのだが・・・どうなんだろう?
測ってみたら、38cm。
ホルモン注射前に計った時は37cmで、1cm増えてはいるが、鍛えてないし、測り方の誤差じゃないかなぁ。
前腕26cm、腕29cm、ふくらはぎ40.5cm、大腿部54cmで、いずれも以前と大差なし。
胴体と体重に関しては・・・聞かないでくれ(別の意味で増してる気がするから(汗))。

まぁ増してると言っても、僕の場合、爆発的に食欲は増えてないので、大きくは変わっていないと思う(加齢と飲酒によるものは別途あるような気がする・・・)。

アソコの肥大はそこそこあると思う。
ただ、ぶっちゃけ、僕は元々が肥大気味であったので、あまり驚きはない。
ひと回り大きくなった・・・?程度のものだ。

体臭はきつくなったという自覚はないが、尿については、日によるが臭いがきつくなったのが分かる。

性欲は、たまに聞く「気が狂うかと思うほど」ってほどのはないが、やっぱり時々あるかな。
特に酒飲むと(笑)。

ニキビは、目立つようなものが大量に・・・というのははまだない。
たまに首の周りや肩などにポツポツと出る程度だ。

あと感じる副作用としては、以前にも書いたが、動悸が時々出る。
このところしばらくあまり気にならなかったのに、ここ2〜3日は妙に心臓のドキドキが気になったり。

まぁ全体的にまとめると、一番感じるのは、ヒゲが濃くなったこと、声が前よりは安定してきてることかな。
そして何より気持ちが安定してきてる。
ホルモンのせいだけじゃないと思うけど、ある意味、ホルモンの効果とかがどうてもよくなるぐらいに。

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2009/12/30  ホルモン注射5回目

エナルモンデポー125mgを左ケツに注射。
 
だんだん右左のローテーションが分かんなくなってきたんで、ブログに書くこととメモを取ることは重要になって来ている。
 
今日は基本的に病院はやっていない日なので、救急外来という扱いで注射をしてもらった。
いつも打ってくれてる看護士さんと違う人が打ってくれたのだが、痛くないようにという配慮なのか、ゆっくり針を刺すんではなく、勢いよくブスッ!と行かれて、かえって痛かった(泣)。
 
さて、血液検査の結果も、医師から聞かせてもらった。
 
エストラジオル(卵胞ホルモン) 50
プロゲステロン(黄体ホルモン) 0.38
Fテストステロン(男性ホルモン) 11.1
 
上記の値が出ていて、全てに?が付いていた。
保険証上、女性という前提での検査なので、女性としては全ての値が異常という意味らしい。
 
この検査で、血中の男性ホルモン濃度と、その男性ホルモンがどの程度女性ホルモンを抑えているか、ということが分かるらしいが、この日は休診日でもあり、医師もかなり忙しそうだったため、あまり詳しくは話を聞けなかった。
ただ、2週に125mgのペースでも、充分男性ホルモンは残っているとは言っていた。
あえてこれ以上増やす必要もなさそうだ。
詳細については、また次回、聞いてみようと思う。
また、この辺はジェンダークリニックの医師も詳しそうなので、1月にそちらでも聞いてみよう。
 
エストラジオルの値については、ホルモン注射前に比べ、確実に低くなっている。
以前検査した時は、確か150ぐらいだったと思う。
しかし、僕が以前、不正出血で悩み、産婦人科で検査してもらった時には値が確か20ぐらいだったから、今より下がってたことになるんだな。
 
今日の会計は、年末休みのため次回。
注射だけとは言え救急扱いなので、いくらになるか少々不安だ。
 
次回は1月13日。
ジェンダークリニックと同じ日になる。

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