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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/21  [PR]

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  • :2024/09/21/06:36

2012/11/10  FtMパス度3 【言葉遣い】

ルックスと声以外で、男女の区別をするファクターには『言葉遣い』というものがある。
言葉遣いは、口頭の他に、メールやネット上での表現など、様々なシーンで使われる。

ただ、あまりにも過剰なものは逆効果になる場合もあることを押さえておいた方がいい。
FtMでいえば一人称の使い方、また、男言葉の使い方である。

男女共に、一人称にはいくつかの種類がある。
男性なら、「俺」「僕」「自分」「私(わたし)」「私(わたくし)」などなど(厳密にいえば「わし」「あたし」「おら」などもあるが、時代や年齢や地域などが限定されるので省略する)。
女性なら、「私(わたし)」「あたし」「私(わたくし)」「あたくし」「○○(自分の名前)」などなど。

英語では一人称は男女関係なく「I」「my」「me」「mine」などしかないが、日本語では残念ながらいろんな種類があり、それが男女で使い分けられる(ちなみに男女で一人称が違う言語は日本語だけではないが)。
だから使う一人称によってパス度が変わってくるのはやむを得ないことなのだろう。

しかし、パス度を重視するあまり、一人称や男言葉女言葉を極端に使っているように感じられる人もいたりする。
そしてそれがかえってパス度を落としている感もある。

例えば男の場合、一人称のバリエーションは女性よりもあるので、かなりTPOによって使い分けている。
FtMがよく使う「俺」は、男の場合、かなり砕けた相手か、当人がかなり砕けた人物か、フランクになろうと努力しているような場面でない限りあまり公に連発はしていないように思う。
次によく使われる「僕」は、ちょっと距離のあるプライベートの相手とか、ちょっとフランク気味なパブリックのシーンとか。
「私(わたし)」は、礼儀を示したい場合とか、「私(わたくし)」や「自分」は、更に堅苦しい礼儀が必要な場面とか。

勿論、上記のシーンやパターンの一例が(人や場にもよると思うので)必ずしもではないが、とにかく一般の(特に社会に出た)男が一人称を使い分けているのは確かである。
女性とも共通する一人称だから避けている人も多いかもしれないが、「私(わたし)」も男は比較的多用する。
故に、男として認知してもらうためにTPOを考えず「俺」「自分」を場面選ばず多用すると、かえって不自然に思われる可能性があるし、非常識と受け取られる可能性もある(特に男同士でそう思われる可能性が高い)。
それは一人称だけでなく、男言葉も同じである。

総体的に見て、男性はかなりTPOを考えた一人称や言葉遣いをしていると思った方がいい気がする。
特に砕けた言葉というのは、社会人男性の場合、使うシーンが限られる。
許される間柄やシチュエーションでない限り、紙一重で喧嘩になったり非常識人と受け取られるリスクをはらんでいるからだ。

個人的には、言葉遣いよりは、まずは口頭であれば話し方や話すトーン、文章であれば文章の組み立て方や単語の選び方を重視してパス度を意識した方がいい気がしている。
そして、そのためには多くの人の、多くのシーンでの、自然な男性の話し方や文章、女性の話し方や文章を見聞きすることをお勧めする。

MtFさん向けに書き加えれば、一応40年近く女性としての人生を送った僕の意見としては、上記のことは女性にも共通することだと思っている。
ただ、女性は一人称のバリエーションが男性より少ないため、「私(わたし)」を使っておけばまず間違いない。
「あたし」は、(40代的には(爆))ちょっと砕けた言い方なので、多少TPOは選んだ方がいいと思う。
更に「○○(自分の名前)」は幼稚な感じがするので、ある程度年齢がいくと、不自然に感じる。

女言葉の多用も、FtMにとっての男言葉同様、やはり不自然になる。
実際の女性って(年齢などにもよるのかもしれないが)案外さばさばと中性的に話すし、語尾の女言葉もそんなには使わない。
強調しすぎるとかえって「オネェ系」的な、女性ともまた違った雰囲気が際立つ。
そういったキャラに見られたい場合はそのままでもいいと思うが、自然な女性として『埋没』したい場合は浮く場合が多少なりともあることを認識しておいて損はないと思う。

GID全体にいえることなのかもしれないが、言葉遣いが『若者』の人が少なくないのだ(勿論Twitterとか見ててそうでない人がたくさんいることも知ったけど、SNSや掲示板など見ているとそういう人もまだ多かったりするので)。
自己の性を誇張するあまり、若い人しか使わないような極端な言葉遣いで話しているように感じてしまう時がある。
それが実際に若い人ならいいが、30代40代超えてはどうしても不自然に映り、結果的に目立ってしまう。
目的が『心の性別に近い性別で埋没すること』なのであれば、男言葉女言葉で性別を強調するよりも、個人的には『同性』の『同世代』が実際に使っている言葉を意識した方がいいように思う。

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2012/11/06  ホル注開始後の様々な検査

ホルモン注射も3年を超えて、本日69本目の注射の日。
1A(1アンプル)、125mgを打ってもらってきた。
こんな感じの↓を(僕の場合は)お尻にプスッっといくわけです(笑)。
デポー剤は粘度が少々高いため、やや太めの針を使い、ゆっくりめに注入する。
痛点のポイントやその時のナースのテクにもよるけど、痛くない時もあれば痛い時もあります(ちなみに、痛いというより足にピリッときた場合は神経に触れているので、遠慮せず即座にナースに言いましょう。そのまま薬剤を注入されると後々後遺症が残ることもあります)。

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そして、本日は採血の日でもあった。
血液に異常はないか、肝臓その他にも異常がないか、血液検査をしてもらって調べるわけです(結果は次回だけど)。

僕は年齢もあるし、元々の血が濃いから、念のため(自己判断で)3〜6ヶ月に一度は血液検査をしてる。
聞くところによると、ホルモンを打ちながら血液検査をしない人も少なくないらしい。

一度始めてしまったら自分の体に対する危機感も薄れてしまうのかもしれないけど、時々は検査をした方がいいと思う。
『ホルモンを投与する』ということは、どうしても元来の体にはあまりない異なる成分のものを強制的に入れるわけで、反応や副作用は個人差や体質差あるし、臓器にも負担をかけるし、他の人が何ともないからといって自分も何ともないという保証はない。

病院にもよるかもしれないが、僕は今まで2件の病院でホル注をして、いずれの病院でも血液検査に関しては保険適用でしてもらえた(ただしホル注は保険適用外です)。
フリーテストステロン(男性ホルモン)数値やエストラジオール(女性ホルモン)数値がどれくらいになっているか以外に、WBC、RBC、HGB、HCT、MCV、MCH、MCHC、PLT、AST、ALT、T-Cho、LDL-Choなどなど・・・項目はいろいろある。
ホルモンの影響で、血液の濃度、コレステロール、肝機能などは、体質によっては悪影響を受けるから、たまには気にして検査してもらうことをお勧めする。
金額は、検査項目の数によって異なるものの、僕の場合(保険適用で)おおよそ2500〜3000円前後(一緒にホル注を打つ場合は、加えて通常のホル注料金)。

04月15日のTweetをぜひとも読んで頂きたいが、自己責任によるホルモン投与である以上、自分の健康管理を医師がしてくれると思ったら大間違いである。
僕のかかっている婦人科の先生はお二方ともとても素晴らしく理解があり、僕が尊敬し、信頼している先生でもあるが、余程のことがない限り医師が積極的に検査を指示したりすることはない。
ただし、出た結果に対しては、正しい知識で的確なアドバイスを与えてくれる。
ホル治療の場合、医師とのスタンスは、病気で病院にかかる時とは全く違うんだということを理解しなければならない。

僕は自分から申し出て、医師に検査のオーダーをかけてもらっている。
多血症など血の濃さが気になれば生検を、ホルモン数値が気になればフリーテストステロンやエストラジオール項目を。
コレステロールが気になると話せば、先生がT-Cho、LDL-Choなどを、肝機能が気になると話せばGOT、GPT、γ-GTPなどを追加してくれる。

ホルモンを投与することによって生理という自己浄化作用が止まり、内性器の病気のリスクも増加するため、内診、エコー検査、子宮頸がん検査なども年に一度は申し出て、受けている。
そりゃ抵抗がないと言ったら嘘になるが、女性内性器の病気が重症化して死ぬような結果になったらそれこそ無念だ。
そのためなら、ほんの数分の抵抗など大したことはない。

乳房のマンモグラフィー検査も然りだ。
いずれも頻繁に受ける必要はないと思うが、僕は次回のホル注の際、マンモグラフィー検査も受ける(ちなみにエコーも検討中・・・なぜなら、エコーとマンモではそれぞれ見つかりにくい症状があるので、ダブルで受けると安心だから)。

僕は今まで3年間、大体3ヶ月に一度(たまに忙しいと半年に一度)ペースで血液検査をしてきたが、著しく懸念される不調などはないので、ぼちぼち半年に一度に減らそうかなぁと思っている。
内性器の検診及び子宮頸がん検査は、変わらず1年に一度、マンモグラフィーも同じく1〜2年に一度(エコーはできれば年1回)、骨密度検査は2〜3年に一度で受けていきたい。

ちなみに・・・ホルモンを打つと女性ホルモンの働きが抑えられ、体が女性だと閉経時に近い状態になるため、骨粗しょう症のリスクも(一般の女性より若年齢から)増える。
いきなり骨粗しょう症!ってことはまずないと思うけど、気になる方はたまに検査をして自分の骨の密度の変化を把握しておいた方がいいかもしれない。

あと・・・子宮頸がん検査に関しては、検査の際、ほんの少し細胞を採取するんだけど、ホルモンの影響で内性器の湿り度(?)が減り、細胞をうまく採取できずに、一部の検査結果が『不明』になることも。
これは、閉経後の女性にも同じように時折あるケースだということです。
一部データが『不明』でも、他の数値やデータから総合的に医師が判断してくれるけど、ホルモン注射にはそういったことが付随するという事実も一応書いておきます。

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2012/11/03  ホル注変化 肉体編3【眉】

眉に関しては、女性でも男性でも濃い薄いという個人差があるので、パス度という点では極端に意識しすぎなくていいと思う。
ただ、僕の場合は、もともとそれほど濃くなかった眉が、ホル注を始めて確かに多少濃くなったので、報告項目に加えておこうと思います。

とはいっても、写真はろくに残ってない?。
だから、ホル注前のかなり以前の写真と、最近の写真の比較しか載せられないんだけど・・・(^_^;)。

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つづきはこちら >>>>>

2012/11/02  ホル注変化 肉体編2【モミアゲ】

モミアゲの変化は、僕がホルを開始した大きな動機のうちの1つなので、単独枠でご報告します(笑)。

しつこいくらい書いてきたけど(笑)、僕はモミアゲが皆無で、普通の女性と比べても無いっていうくらいだった(普通の女性はモミアゲではなく遅れ毛というのだろうけど・・・)。
地味な部位だけども、これがないお陰で短髪にすると余計に女性度を増すので、パス度を上げるにはかえってサイドを隠すようにしてミディアムカットをするしかなかった。

ただ、ホルモンを開始した年齢も遅いし、もともと毛根のないところには毛が生えにくいだろうという話を聞いていたので、モミアゲを始め体全体体毛の薄い僕は、ダメな可能性も高いであろうという覚悟の元にホルを開始した。

最初は記録を残そうなんていう考えがなかったため、他の部位に関しては写真なんてほとんどないのだが、モミアゲに関してだけはとりわけ思いが強く、なんだか探してみたら写真が数枚残っていた(笑)。
とはいっても、ホル前についてはほとんどない。
そりゃ自分のコンプレックスをわざわざ撮影して残したいなんて思うわけはないよね。
見てるだけで落ち込むし(笑)。
だから、ホル前に関しては過去のスナップ写真の切り抜きになります。
小さくて見づらいかもしれないけど、比較対象がないと分かりにくいと思うから、とりあえず載せてみます。

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つづきはこちら >>>>>

2012/11/01  FtMパス度2 【肌の色】

僕がパス度を上げたいがために、ホルより先にトライしたのが、肌の色だ。

以前から書いているが、僕は肌の色がとりわけ白かった。
女性は全般的に色の白い人が多いが、僕の場合ノーマルよりさらに白かった。
女性としては褒められることもあったものの、それが僕の大きなコンプレックスの一つだったということは、知らない人も多かったと思う。
そしてこの肌の白さが意外とパス度に影響していたことを知るのは、肌の色を変えてからだった。

昔から褐色の肌というものにあこがれていた。
しかし、肌の白い僕は焼いても赤くなるだけで、ひどい時には火傷のように水ぶくれができ、結局は元の白い色に戻っていただけ(焼き過ぎた部分はシミになった・・・)。
海に行ってもなかなか上手には焼けず(タンクトップ&短パンの下は白いままだし)、ベランダでは大して焼けもしない。

そこで、僕は思い切って日焼けサロンに行ってみることにした。
たまたま当時住んでた近所にあって、ずっと気になっていたからだ。

でもなぁ・・・日焼けサロンっていったら若い人多そうだし、入り難い雰囲気あるし、焼けるかどうかも分かんないし・・・。
初回は本当にビビってたよ(笑)。
ところがそのお店は幸い対応もよく、年齢とかも気にしてない様子で、すんなり焼くことができた。

ただ・・・初回は勝手がよく分からず、ほんとにひどい目に遭った(T_T)。
早い話が、焼き過ぎ。
もう、焦げたサンマみたいに、両面の正面だけが真っ赤っか。
サイドは大して焼けておらず、その後しばらくはヒリヒリで、痛いなんてもんじゃなかった。
風呂なんかまともに入れず、服を着るのも寝がえりを打つにも一苦労。
冷めてきた頃は、生まれて初めて耳まで皮が剥けた(脱皮?)。
要は死なないレベルで全身火傷の状態。
初回はマジで気をつけましょう・・・。
ケチらず、様子見ながらほどほどでマシンを出た方が無難です。

そんな失敗を教訓に、時間を短めに少しずつちょくちょく焼くようにして重ねていった結果、数ヶ月後にはド真っ白から普通より少し浅黒いくらいの肌になれた。

肌の色って、なかなか写真だと光彩の関係で実際のようには映らないから、どこまで参考になるか分からないけど・・・日サロ前の写真(2006年)、日サロ後の写真(2009年)を掲載してみます。

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