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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/21  [PR]

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  • :2024/09/21/04:28

2012/11/20  ホル注変化 肉体編5【喉】

ホル注の変化で必ずしも『ある』わけじゃないんだろうけど、「変わったかも?」と感じた中に喉という部位がある。
喉といっても、正確には『喉仏』。
さすがに著しく男性のように出たわけではない。
でも、以前に比べたら少しだけ出た気がした。
ただ、Wikipediaで『喉仏』を調べてみると下記のように解説されているので、気のせいなのかな・・・?

人間の喉頭は、靱帯と筋肉によって結合された軟骨の枠内に固定されている。正面にあるのが甲状軟骨で、首の前方にかたまりをつくって、喉頭隆起、あるいは、西洋ではより一般的に「アダムの林檎」として知られている。
喉頭は思春期の間に、女性よりも男性においてより顕著に成長し、そのため典型的な喉仏は、女性や思春期前の少年少女より成人男性の方がさらに隆起している。この咽頭の成長はまた、十代の少年らの声変わりの原因でもある。
甲状軟骨は、喉頭の骨格(喉頭を含む気管の内外の軟骨構造)を作る9本の軟骨のうち最大のものである。これは2枚の板状の薄片から成り、軟骨の前方で合体し喉頭隆起と呼ばれる隆起を形作る。喉頭隆起は男女ともに明瞭だが、成人男性においていくぶん顕著な傾向がある。咽頭隆起のすぐ上方の甲状軟骨の縁は、甲状軟骨切痕または上甲状切痕と呼ばれている。
甲状軟骨の外側面を構成する2枚の薄片は、気管の左右それぞれの側を覆って斜めに広がる。各々の薄片の後縁はその下方で、輪状軟骨とともに、輪状甲状関節と呼ばれる関節を形成する。この関節での軟骨の動きは声帯ヒダの緊張の変化をもたらす。そして、それはさらに声の変化を生じる。甲状軟骨の上縁全体は、甲状舌骨膜によって舌骨とつながっている。
甲状軟骨は、そのすぐ後方に位置する喉頭を保護するのに役立つばかりでなく、喉頭の筋肉の付着する場所としても役立っている。

しかし咽頭の筋肉と関係するのであれば、声が低くなったことと何かしら関連性が考えられないわけでもない。
いずれもう少し詳しく調べてみようと思う。
とにかく、今のところ根拠はないが、変化があったような気がしたので書いてみます。

女性にも喉仏があり、僕はもともとそんなに高い声ではなかったのもあったのか、喉仏は(低い声を出すような時だけ)多少出ることがあった。
でも通常時から出ている男性と比較したらないも同然。
今でも意識しないとそんなに出るわけではないが、声が低くなったという関係か、はたまた首の皮下脂肪が減ったせいなのか、以前より喉仏が下がってきた気がする。
特に低い声を出す時、そういう動きを声帯に加えた時にそう感じる。

これはあまり確信のある変化ではないので何とも言えないんだけど、とにかく写真を載せておきます。

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つづきはこちら >>>>>

2012/11/17  ホル注変化 肉体編4【ヒゲ】

ホルモン治療変化の中で、おそらく最も関心度が高く、求められているのは『ヒゲ』なんじゃないかと思う。
なぜなら、最もパス度に影響すると、多くの人が思ってるから。
僕なんかみたいに『執着No.1はモミアゲ』っていうのは珍しい方かも(笑)。

パス度って、すごく複合的な要素で上がるものだと僕は考えている。
例えば体ががっしりしてるだけ、とか、髪が短いだけ、っていう単体では、そういう人は女性にも男性にもいるわけで(体型などはアスリートとか、スポーツの種別によってはかなり男性っぽいし)。
だからいろんな要素を増やしていって(僕の場合は肌の色とか)、で、更に必要と思えばホルモン注射をして、肌質が変わり、声が変わり・・・って要素が増えていけばパス度は多少なりとも確実に上がっていく。

だけど、そこをある程度一足飛びに上げてくれるのが『ヒゲ』だと思われてる。
だって、こればっかりは女性にはまずないから。
「ヒゲが生えてる」=「男性」という風に判断される場合がほとんどでしょう。

ただ、このヒゲというのが曲者で、ホルモン注射による効果のほどは非常に個人差がある。
若いうちに始めれば(僕のような中年よりも新陳代謝が高いので)生える可能性は僕ほど低くないのかもしれないが、そもそも毛穴や毛根の有無など、持って生まれた体質や、遺伝的に濃い薄いなどの要因も加わるので、ホルモン注射をしたからといって必ずしも渋くカッコイイX-MENのウルヴァリンみたいな(笑)ヒゲが生えてくるという保証はない(っていうかそこまではいらんな・・・)。

hige_x-men.jpg

ちなみに、ウルヴァリンヅラもいらない(ウルヴァリンで画像検索してて、これ出てきて吹いた)。

hige_zura.jpg

話を戻して・・・

しかし、忘れないでほしいのは、そういった悩みは何もFtMに限った話ではないということだ。
男性が、思いのままのヒゲを持って生まれているかといえば、必ずしもそうじゃない。
濃いヒゲにあこがれてるのに薄い人、濃すぎて汚らしく見えて嫌な人、モミアゲからアゴヒゲとか口ヒゲからアゴヒゲにかけてヒゲが繋がってなくてワイルドスタイルをしたくても出来ない人、まばらなので見栄えが悪くて伸ばせない人などなど・・・ヒゲにコンプレックスを持った男性は少なからずいる。
もっと言うなら、ヒゲだけじゃなく、なで肩だとか、背が低いとか、鍛えても筋肉がつかない体質だとか、手足が小さいとか、色が白いとか・・・男性だっていろいろとコンプレックスを持っている。
勿論、これはMtFさんにも言えることで、胸の大きさだとか体型(肥満は別としても)だとか、努力だけじゃそうそう変えられないことでコンプレックスに悩んでいる生まれつきの女性もたくさんいる。

要するに、性別関係なく、自分の理想通りの肉体を持ってる人なんてそうはいないし、コンプレックスは誰でも持ってるわけです。
GIDに限った話じゃないということ(性別の違和感はGIDに限った話だとしても)。

FtMは「まったくないヒゲが生えるかもしれない」というチャンスをホルモン治療によって得られるが、男性に生まれていたらそうもいかない(男性が男性ホルモンを注射で投与なんかしたら前立腺肥大などのリスクが大)。
だから、ヒゲにこだわるあまり、ホルモン量を無茶に増やしたりするのは思いとどまってほしいし(ホルモンの効果はある程度の量超えると頭打ちになるから害あって利なしです)、限度に納得してその上で前向きに生活することも考えてほしい。
『男性化』したからといって『理想のヒゲが生えてくる』とは限らないので、そこのところはホルモンを打ち始める前に認識しておこう。

そこまで言うってことは、当然僕も大したヒゲを持ってません(笑)。
まぁ年齢が年齢な上に、もともとが見えるような体毛ほとんどない毛無し人間だったので、予めそれは覚悟してました。
僕の場合、ヒゲはホル注変化の中で、最も変化が遅かったといっても過言ではない部位です。
例えば大腿部の体毛やすね毛などに比べても、ヒゲが濃くなっていく変化は格段に遅かった(というか、要らんとこの毛の方がすくすく育った)。
そして、今後これからどうなっていくかは分からないけども、3年かけた現段階でもけっして濃いわけではない。
あくまでも「女性にはない程度にある」ってレベルです。

そこで、(モミアゲほどのこだわりがヒゲにはなかったため)あまり写真が残ってなくて恐縮なんだけど、僕のヒゲ変化の写真を載せてみます。
ただ、いずれの写真もクリックして拡大しないと分かりにくいです。

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つづきはこちら >>>>>

2012/11/15  用語:GID

性同一性障害のこと。
性同一性障害はGender(性) Identity(同一性) Disorder(障害)の訳語であり、GIDはその略語。
医学的な疾患名を表す他に、性同一性障害を持つ人そのものをGIDと呼ぶこともある。

僕個人は、「せいどういつせいしょうがい」と長ったらしく言うのが面倒くさいし、文字で打つのも面倒くさいし、口頭で何度も出てくると舌を噛みそうなので、「GID」の方をよく使う(笑)。

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2012/11/15  用語:性同一性障害

これに関しては、詳しく解説しようと思うとブログの一記事スペースではとても足りない

一般的には『性同一性障害の人=体の性別と心の性別が逆』という概念で解釈されていることが多く、勿論大雑把にとらえればそれも必ずしも間違いではないが、実際にはニュアンスが異なるケースも多々ある。

以前、このブログでも、『100%男性』『100%女性』という心の性別は(性同一性障害でなくても)ないんじゃないか、と書いた。
つまり、女性的な面を持った男性もいれば、男性的な面を持った女性もゴロゴロいるわけだし、性同一性障害だからといって必ずしも「体が女で心が男(体が男で心が女)」と2色限定にしなくてもいいんじゃないかなぁと僕は考えてるのだ。
男女という社会が決めた一般の型枠にハマりきれずに悩んでいる人の中で、自己の体の性別に違和感や嫌悪感を覚え、且つその原因が肉体と逆の心の性別の割合が著しく多いことによる人、それによって社会生活をスムーズには送れなくなっている人なんかが性同一性障害なんじゃないかな、と僕は思ってる(これはあくまで僕個人の考えです)。

そもそも性同一性障害なのかとか、そうでないとか、線引きは非常に難しい(というか厳密にはできないと思う)。
そのために、ジェンダークリニックなどでガイドラインに沿ったカウンセリングを受け、診断をしてもらう。
ただ、ガイドラインはあくまでもガイドラインであり、人の心の判定って本当に難しいことだ。
個人的には、「体が100%女、心が80%男(20%は女性)」なんて人なんかも多々いるんじゃないかなって思う(それはその人がそれまでどうやって生きてきたか、育てられたかにも起因すると思う)。
あ、%の部分は様々だけどね(9:1とか7:3とか人それぞれで)。

しかし、性別に違和感を持ったことのない人にとって「性別に違和感がある」と言ってもなかなか伝わらないというか理解し難いであろう。
どちらかというと、「逆」って言葉よりも、「体の性別と心の性別が違う(一致していない)」と表現した方が(僕個人は)まだ近い気がするんだけど、その微妙なニュアンスが更に理解不能かもしれない。
ってなると、なんとか理解してもらうためには「体の性別と心の性別が逆」という単純な表現が一番それでも分かりやすいからそうなったのかな、って気もする。

性自認に違和感を持ったことのない多くの人にとって、性別はこの世に『男』と『女』しかないという概念があるだろう(昨今芸能人でもいろんなセクシュアリティの人が出てきてその辺は崩壊しつつあるのかもしれないが)。
自身が男のように気の強い女性であっても、女性のように大人しい男性であっても、性同一性に違和感のない人からすれば、「『女』じゃないなら『男』じゃん(『男』じゃないなら『女』じゃん)」って話になってしまうのかもしれない。
しかし、性同一性障害を抱えた当人にとっては、そういう簡単な話じゃない場合もあるんだよね。
以下はWikiより引用。

性同一性障害(せいどういつせいしょうがい、Gender Identity Disorder, GID)とは、『生物学的性別(sex)と性の自己意識(gender identity、性自認)とが一致しないために、自らの生物学的性別に持続的な違和感を持ち、自己意識に一致する性を求め、時には生物学的性別を己れの性の自己意識に近づけるために性の適合を望むことさえある状態』をいう医学的な疾患名。
やや簡潔に『性の自己意識(心の性)と生物学的性別(解剖学的性別、身体の性)が一致しない状態』とも説明されている。
その病状を持つ者を性同一性障害者(せいどういつせいしょうがいしゃ)と呼ばれる。なお、同性愛や異性装とは異なる。


国際的な診断基準として、世界保健機関が定めた国際疾患分類 ICD-10、米国精神医学会が定めた診断基準 DSM-IV-TR があり、医師の診察においてこのいずれかの診断基準を満たすとき、性同一性障害と診断する。

日本には『日本精神神経学会 性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン』というものがあり、これに沿って専門医からカウンセリングを受け、診断してもらう。
詳細はこちらのWikipedia『性同一性障害』ページへ。
性同一性障害のことだけでなく、それに関連することも非常に詳しく解説してあります。

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2012/11/12  GIDやセクマイの用語について

性自認に悩んでいた僕が、初めてセクシュアルマイノリティー(以下セクマイ)の世界を知ったのは、今から20年以上昔のこと。
当時はPCもインターネットもなく、情報源は乏しかった。
だからといって単身新宿2丁目に乗り込む度胸もない。
そもそも自分がセクマイだということすら、まだ確信が持てなかったのだ。

そこで、どこでどうやってだったかは忘れたが、レズビアン(以下ビアン)のミニコミ誌を通販で購入してみた。
自分がビアンだという感覚はなく、そうではないだろうという自覚はあったけど、他に情報源が思いつかなかった。
その買ったミニコミ誌の誌名を必死に思い出して、ネットで検索したら出てきてびっくり。
ミニコミ誌「ラブリス」。 Wikiにも載っていた(更にびっくり)。

当時は一般的にGIDの認知度はほとんどなかった時代だと思う。
医学界ではもうFtMという呼び名があったのかもしれないが、一般に聞くことはまずなく、僕のような人間を表現するのには、強いていうなら「おなべ」と呼ぶ以外、表現方法があったような記憶はない。

そうそう、それでそのミニコミ誌だが、買うのも届くのも読むのも、もんのすごいドキドキしたのだけは今でもよく覚えている。
内容がエロいとかそういうんじゃなくて、なんだかとても怖かったのだ。

しかしそこに自分の求めている答えは見つけられず(というかむしろ自分のような人間が疎外されている気がして)、それからしばらく・・・そう、PCとインターネットの時代が到来するまで、セクマイの世界からは遠のいてしまった。

やがてネット時代になり、13~14年ほど前かな?相変わらず水面下で密かに悩み続けていた僕は、意を決してビアンサイトにアクセスする。
そこで見たものは・・・全く分からない専門用語。
まず、「セクマイ」からして、なんとなくしか分からない。
(当時はまだ今ほどサーチエンジンも進化していなかったので)うろうろとネットをさまよううち、用語解説を載せてくれているビアンサイトを発見し、ようやくいろんな言葉の意味を知った。

今なら、ググれば用語の意味なんてものはすぐに分かるとは思う。
ただ、せっかくなのでこのブログでも、GIDに関連する用語を思いつき順にいくつかご紹介していこうと、用語についてのカテゴリを新たに作ってみました。
基本的には全く知らない分からない人向けに、これから少しずつ書いていこうと思ってます。
知ってる人にとっては今更~?的な内容になっちゃうけど・・・まぁ流してやって下さい。
書くために詳しく調べてみると、自分でも改めて知る内容なんかもあったりして、意外に勉強になった・・・(笑)。

いずれにしても、詳細に書こうと思うとどの用語も難しくなるし長くもなるから、Wikipediaをまとめたような簡単な内容になってしまいます(内容によっては僕の主観も入ります)。
詳しく知りたい方興味のある方は、各用語にWikipediaのリンクを貼っておきますので、そちらを参照してください。
なお、解説は一部を除きWikipediaからの引用です(とりわけコピペ部分は色文字で記述し、リンクはそちらの解説ページへ飛ぶようになっています)。

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