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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/21  [PR]

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  • :2024/09/21/00:28

2013/01/15  女性でパスしたい時

FtMとしてパス度が上がって来ると、当然女性としてのパス度は低くなる。
これは勿論僕としては願ったり叶ったりなのだが、時としてそれが面倒な時がある。

と言っても、誤解しないでほしい。
けして「都合のいい時に都合いい方に見られる都合のいい容姿がほしい」と思っているわけではない。
女性としてのパス度が下がるのは、FtMの自分としては望んでいたことで、そこから生じる不便も当然覚悟の上である。
強調して言うが、不満があるわけではない。

ただ、戸籍がまだ女性である以上、時として女性に見られないといろいろと面倒な場面と言うのも場合によっては確かに存在するのである。
言い換えれば、女性としてパスしないのなら、いちいちその場限りの垢の他人にその都度プライベートな自分の事情(性別)をカミングアウトしなければならないということだ。

例えばその代表的なシーンが、先日も触れた『病院にかかる場合』である(保険証が女記載になっているので)。
とは言っても、病院やクリニックの場合は、その医療機関が自分と合えばそのままホームドクターになってもらって次回いちいち言わなくて済むようになるというメリットもある。
しかし、本当にその場一度限りの場合は、カミングアウトも(しなくて済むものならせずに)女性で通してしまった方が楽な場合もある。

今回、僕はそう遠くないうちに引っ越しすることになり、その物件探しに際して『諸事情』により「女性として通してしまった方がいい」という判断をした(諸事情の他、男で通しても後々住民票を出すのでバレるし、内見の段階で会う営業に都度都度片っ端からカミングアウトする精神力を維持するのもキツかったので)。
その『諸事情』ってやつに関しては、話し始めると長くなるから、この際省く(あくまでも僕のプライバシーに抵触する事情なので)。

とにかく、物件を決めるにあたって内見をするわけで、その際毎回不動産屋の別の営業と会わなければならないわけである。
肌は焼いていて黒く、体つきは筋肉質、話せば声は(女性にしては)低く、物件上がるのに靴を脱げばその靴がデカく(26~27cm)、モミアゲなども(女という見方をすれば)濃く、化粧っけはまるでなく、ヒゲエリアもどことなく薄っすら青い僕が、今さらすんなり女性に見られることは少しだけ難しい。
幸い身長が高くなく(160cm台)、顔が童顔(若干アライグマ顔)で、髪が短くない(男性のロン毛レベル)なのが性別不詳にごまかしてくれてる感じだ。

あれこれ努力してはみたが、やっぱり多少不審な感じは否めなかった気がする
最終的には、ニット帽とデカ縁のセルメガネ、もしくはニット帽とマスクでごり押しした感じだった。
服装は、足の筋肉や丸みのなさが分かりにくくなるブーツカットのジーンズと、良くも悪くもあえて体のラインの出るような多少ピタッとしたロンT、更にはウェストのくびれが強調されるAラインのダウンジャケット(服のjストックの中ではそれが精一杯だった)。

声は、もうトーンを上げるしかない。
幸い年齢が年齢(40代半ば)なので、しゃべりがスムーズであれば多少ハスキーだろうが低かろうが、極度じゃない限りはオバサン声として許される(若かったら厳しかったかもしれない)。
遠い昔に営業事務をしていた関係で、事務的なしゃべりは不得意ではない。
事務的な場では女性も極端に女性言葉は話さないし、丁寧語を堂々と話していれば、電話でもなんとか女性として通った。

肌の色は変えられないから、服装などでとにかく露出を少なくしてごまかす。
白は黒さが強調されるから、かえって黒っぽい服にした。
最終的にツッコまれたら(ツッコまれなかったが)、「サーフィンが趣味なんです!」とか「バリ島帰りなんです!」とでも言おうと思っていた(ついでに言えば、サーフィンやってると女性でも上半身はがっしりするし)。

まぁ以前『映画のレディースデイ』の記事で言われたことあったけど、ホル治療してるのに女性として通そうとすることはあまりよろしく思われないらしい。
言いたい気持ちも分かるので、その考え方を頭ごなしに否定する気はない。
無論、僕にしたって、パス度がかなり上がった今となっては、レディースデイに女性料金で映画を観ようなんざ微塵も思わない。
ただ、とにかくオペしてなくて戸籍も女性のままだと、時として社会的に非常に中途半端な位置づけの性別にされるシチュエーションもあり、(戸籍に対して)嘘をついて男と通すか、(心に対して)嘘をついて女と通すか選ばなければならない場面もあったりする。
今回、それを改めて痛感させられた。

勿論、僕が選択したのとまた違う道というのもあるだろう。
選ぶ道は人それぞれであって、僕のパターンはあくまで一例だ。
ただ、ホル治療に踏み切ると、そういう些細な場面で面倒くさいことをいろいろ考えなければならない時もあるということを参考にしてもらえれば幸いです。


参考記事;
『過去の記事を読み返して』
『賛否両論』
『レディースデイ』

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2013/01/10  カミングアウト 病院編

去年の末から今年にかけて書いたけど、初の病院って気が重い。
『女』と思いっきり記載してある保険証出さなきゃならないので。
しかもこっちが寝込んでたりすると、髪ぼっさぼさのヒゲぼーぼー(爆)。
まぁ大して濃くないヒゲとは言っても、さすがに1週間剃らなきゃそれなりに汚らしく目立つわけで。

本当なら問診票と一緒に保険証出したいところなのに、まずは保険証なんだよね。
ただ、ここまで嫌がりはしているけど、少し安心して欲しいのは、保険証出して「ご本人様ですか?」的なことを訊かれたことは(僕の場合は)今まで一度もない。
今の自分が多少なりともパスしてないとは考えにくいので、GIDの認知度も多少は広まって、『外見=あからさまに男、保険証=女性』で察して配慮してくれているのだろうか?

僕は、最初に書かされる問診票について、カミングアウトの機会だと思って書くようにしている。
伝えるのは煩わしいが、伝えておけば後々精神的に楽なのだ。
見た目が男なのに保険証が女性になっていることも、後から突っ込まれなくて済む。
受付で話し、また医師に会って話し・・・と何度も手間もかけずに済む。
まぁざっとしか目を通してもらえないと記載に気づいてもらえないこともあるが・・・。

だから僕は、あえて目立つように『性同一性障害』ということと『ホルモン投与中』であることは書くようにしている。
口頭で説明するよりは、書面の方が伝えやすいしね。

とは言っても、性同一性障害に対して、医師の全てが理解しているわけではない。
そこのところは、ある意味こちらが一歩冷静にならなきゃならない時もある。
以前、整形外科に行った時、若いドクターに『それで、いつぐらいまで注射はするの?』と言われたことが一度だけある。
いつまでと言われても、基本一生なのだが、基礎知識のないドクターにはその辺りが分からなかったらしい。
仕方のないことだ。

しかしそんな体験も過去一度だけだし、基本、あまりドクターの方からそこに触れてくることはない。
必要があれば触れてくるだろうけど、必要が無い場合がほとんどだから、触れられたことはない。

ああ、そうだ、もう一度だけあるかな。
それは悪い思い出ではない。
ホルモン注射をしている以上、血液検査の数値がどうしても男性基準になる。
しかし僕は保険証が女性なので、検査結果は女性基準で記入される。
項目によっては男性と女性で基準値の違うものがある。
以前ドクターが「この数値は高いけど、これはホルモン治療の影響だね」と説明してくれたことがあった。
僕は特にヘマトクリット数値が高い(多血症気味)ので、ドクター(男性)がそれを見て「僕も若い頃多血症で、よく血を抜いていたんだよ」と笑いながら話してくれた。

そんな程度かな、GIDに関係することで話を振られたのは。

そういえばこの間、新しく移設したジェンダークリニックに行った時、薬が出たので調剤薬局へ行ったら初めての体験をした。
そのジェンダークリニックと薬局とが提携していて話が通っていたのかもしれないが、問診票(みたいなもの)にGIDであることを書き込んだら、薬剤師が来てこんなようなことを言ってくれたのだ。
「領収証は保険証の名前でしか出せないんですが、処方の宛名はご希望のお名前で出せますよ」
要するに通称名で処方してくれるということだ。
ジェンダークリニックのドクターの配慮なのか、薬局の配慮なのか、それとも理解が浸透してきたのかは分からないが、少しずつ社会も変わってきてるのかなぁと感じた。

病院に行くのは毎回それなりにプレッシャーはあるけど、毎回居心地の悪い思いをするわけではない。
問診票でカミングアウトをしてしまったら、後は野となれ山となれ、だ。
GIDであることは、多少珍しいことかもしれないけど、決して悪いことじゃない。
これからも自分の中のプレッシャーと闘いながら、堂々とカミングアウトして、堂々と医療を受けていきたいと思う。

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2013/01/08  2013年初注射

インフルの真っ最中ではありますが、本日が今年初のホルモン注射の日でした。
年末年始の病院の休診日の関係で、変則的に1週間半強に1A125mgを打つのもこれが最後。
次回からはまた2週間1Aのサイクルに戻る。

体調も少しずつマシにはなってきてたけど、誰かにうつすのも嫌だから、締め切り時間ギリギリの5時前に行ってきた。
看護師さんにも事情を話して、僕が帰った後はベッドを消毒してもらうよう頼んでおいた。

結果的には、一時的にホルモンの量を増やしていたわけだけど、だからと言って特に体感した変化はない。
まぁもう良くも悪くも体が慣れてしまっているのだろう。

これが今年初、トータルで74本目のエナルモンデポー注射でした。

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2013/01/07  インフルエンザ

元旦からダウン。
2日間は高熱(計ってないけど多分)。
3日に微熱になってくれたものの、悪寒が取れず調子は良くならない。
早く治すためにずっと寝て過ごしてても、一向に回復の兆しなし。
炎症は喉から鼻に来て、もう丸1日ズビズバ状態。
ティッシュが手放せません

5日も過ぎた辺りでさすがに不安になり、ネットの医療相談サイトで質問してみたら、医師からは「風邪から来た副鼻腔炎であろう」との回答。
実は、症状が出た初日から、家にあった喉鼻系の病院処方薬を飲んでいた。
4日からは抗生物質も飲んでいた。
が、やっぱりどうにも改善しない。
こりゃやっぱ病院行かなきゃダメかな?と思い、本日耳鼻科に行ってきました。

去年の末も書いたけど、初の病院って気が重い。
『女』と思いっきり記載してある保険証出さなきゃならないので。
しかもこっちは寝込んでるので、髪ぼっさぼさのヒゲぼーぼー(爆)。
まぁ大して濃くないヒゲとは言っても、さすがに1週間剃らなきゃそれなりに汚らしく目立つわけで。

そして受付。
本当なら問診票と一緒に保険証出したいところなのに、まずは保険証なんだよね。

診察はファイバースコープだった。
ドクターの腕がいいらしく、入れる時はそんなに痛くなかった。
抜く時ちょっと痛かったけど。
炎症は相当ひどかったらしい。

ただ、副鼻腔炎でそんなに何日も熱が下がらないのはちょっとおかしいってことで、インフルエンザの検査もすることになった。
長い綿棒を突っ込まれるというプレイで検査が終わり、その結果は・・・。

陽性

なるほど、インフルだったから熱下がんなかったのね。
それでも風邪と間違えるレベルの症状と微熱で済んだのは、予防接種打ってたおかげだろう。
いや~、やっといてよかった。

インフルは発病後8~12時間経過しないと正確な検査結果が出ない(早すぎると陽性でも陰性の結果が出ることがある)。
おまけに、発病後48時間以内でないとタミフルなどの治療薬が効かない。
つまり発病後12~48時間以内が勝負だ。

僕の場合、48時間なんてとっくに過ぎてしまっていたので(笑)、後は自力で治すしかないと言われた。
まぁ既に微熱になっているし、インフルと分かれば家でおとなしく栄養取って寝てれば治るだろう。

元旦に発病したってことは、もらったのは大晦日かその前日辺り。
歯の件で休日センター行った時か、はたまた大晦日飲みに行った時か・・・。
どうせその時当たるんなら、インフルじゃなくて年末ジャンボに当たりたかった

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2013/01/01  HAPPY NEW YEAR

明けましておめでとうございます。
元旦からジョギングを再開し、新しいスタートを切る!・・・予定でした。

が。

なんと正月早々喉の痛み、そして悪寒。
熱を計る気も起きなかったので、おそらくそこそこあると思われ。
とにかく起き上がる気がしない。

そんなわけで寝正月です(笑)。
きっと神様が休めと言っておられるのです(いつも休んでるけど)。
皆さんも風邪には気をつけましょう

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