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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/19  [PR]

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  • :2024/09/19/05:51

2012/11/10  FtMパス度3 【言葉遣い】

ルックスと声以外で、男女の区別をするファクターには『言葉遣い』というものがある。
言葉遣いは、口頭の他に、メールやネット上での表現など、様々なシーンで使われる。

ただ、あまりにも過剰なものは逆効果になる場合もあることを押さえておいた方がいい。
FtMでいえば一人称の使い方、また、男言葉の使い方である。

男女共に、一人称にはいくつかの種類がある。
男性なら、「俺」「僕」「自分」「私(わたし)」「私(わたくし)」などなど(厳密にいえば「わし」「あたし」「おら」などもあるが、時代や年齢や地域などが限定されるので省略する)。
女性なら、「私(わたし)」「あたし」「私(わたくし)」「あたくし」「○○(自分の名前)」などなど。

英語では一人称は男女関係なく「I」「my」「me」「mine」などしかないが、日本語では残念ながらいろんな種類があり、それが男女で使い分けられる(ちなみに男女で一人称が違う言語は日本語だけではないが)。
だから使う一人称によってパス度が変わってくるのはやむを得ないことなのだろう。

しかし、パス度を重視するあまり、一人称や男言葉女言葉を極端に使っているように感じられる人もいたりする。
そしてそれがかえってパス度を落としている感もある。

例えば男の場合、一人称のバリエーションは女性よりもあるので、かなりTPOによって使い分けている。
FtMがよく使う「俺」は、男の場合、かなり砕けた相手か、当人がかなり砕けた人物か、フランクになろうと努力しているような場面でない限りあまり公に連発はしていないように思う。
次によく使われる「僕」は、ちょっと距離のあるプライベートの相手とか、ちょっとフランク気味なパブリックのシーンとか。
「私(わたし)」は、礼儀を示したい場合とか、「私(わたくし)」や「自分」は、更に堅苦しい礼儀が必要な場面とか。

勿論、上記のシーンやパターンの一例が(人や場にもよると思うので)必ずしもではないが、とにかく一般の(特に社会に出た)男が一人称を使い分けているのは確かである。
女性とも共通する一人称だから避けている人も多いかもしれないが、「私(わたし)」も男は比較的多用する。
故に、男として認知してもらうためにTPOを考えず「俺」「自分」を場面選ばず多用すると、かえって不自然に思われる可能性があるし、非常識と受け取られる可能性もある(特に男同士でそう思われる可能性が高い)。
それは一人称だけでなく、男言葉も同じである。

総体的に見て、男性はかなりTPOを考えた一人称や言葉遣いをしていると思った方がいい気がする。
特に砕けた言葉というのは、社会人男性の場合、使うシーンが限られる。
許される間柄やシチュエーションでない限り、紙一重で喧嘩になったり非常識人と受け取られるリスクをはらんでいるからだ。

個人的には、言葉遣いよりは、まずは口頭であれば話し方や話すトーン、文章であれば文章の組み立て方や単語の選び方を重視してパス度を意識した方がいい気がしている。
そして、そのためには多くの人の、多くのシーンでの、自然な男性の話し方や文章、女性の話し方や文章を見聞きすることをお勧めする。

MtFさん向けに書き加えれば、一応40年近く女性としての人生を送った僕の意見としては、上記のことは女性にも共通することだと思っている。
ただ、女性は一人称のバリエーションが男性より少ないため、「私(わたし)」を使っておけばまず間違いない。
「あたし」は、(40代的には(爆))ちょっと砕けた言い方なので、多少TPOは選んだ方がいいと思う。
更に「○○(自分の名前)」は幼稚な感じがするので、ある程度年齢がいくと、不自然に感じる。

女言葉の多用も、FtMにとっての男言葉同様、やはり不自然になる。
実際の女性って(年齢などにもよるのかもしれないが)案外さばさばと中性的に話すし、語尾の女言葉もそんなには使わない。
強調しすぎるとかえって「オネェ系」的な、女性ともまた違った雰囲気が際立つ。
そういったキャラに見られたい場合はそのままでもいいと思うが、自然な女性として『埋没』したい場合は浮く場合が多少なりともあることを認識しておいて損はないと思う。

GID全体にいえることなのかもしれないが、言葉遣いが『若者』の人が少なくないのだ(勿論Twitterとか見ててそうでない人がたくさんいることも知ったけど、SNSや掲示板など見ているとそういう人もまだ多かったりするので)。
自己の性を誇張するあまり、若い人しか使わないような極端な言葉遣いで話しているように感じてしまう時がある。
それが実際に若い人ならいいが、30代40代超えてはどうしても不自然に映り、結果的に目立ってしまう。
目的が『心の性別に近い性別で埋没すること』なのであれば、男言葉女言葉で性別を強調するよりも、個人的には『同性』の『同世代』が実際に使っている言葉を意識した方がいいように思う。

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2012/11/01  FtMパス度2 【肌の色】

僕がパス度を上げたいがために、ホルより先にトライしたのが、肌の色だ。

以前から書いているが、僕は肌の色がとりわけ白かった。
女性は全般的に色の白い人が多いが、僕の場合ノーマルよりさらに白かった。
女性としては褒められることもあったものの、それが僕の大きなコンプレックスの一つだったということは、知らない人も多かったと思う。
そしてこの肌の白さが意外とパス度に影響していたことを知るのは、肌の色を変えてからだった。

昔から褐色の肌というものにあこがれていた。
しかし、肌の白い僕は焼いても赤くなるだけで、ひどい時には火傷のように水ぶくれができ、結局は元の白い色に戻っていただけ(焼き過ぎた部分はシミになった・・・)。
海に行ってもなかなか上手には焼けず(タンクトップ&短パンの下は白いままだし)、ベランダでは大して焼けもしない。

そこで、僕は思い切って日焼けサロンに行ってみることにした。
たまたま当時住んでた近所にあって、ずっと気になっていたからだ。

でもなぁ・・・日焼けサロンっていったら若い人多そうだし、入り難い雰囲気あるし、焼けるかどうかも分かんないし・・・。
初回は本当にビビってたよ(笑)。
ところがそのお店は幸い対応もよく、年齢とかも気にしてない様子で、すんなり焼くことができた。

ただ・・・初回は勝手がよく分からず、ほんとにひどい目に遭った(T_T)。
早い話が、焼き過ぎ。
もう、焦げたサンマみたいに、両面の正面だけが真っ赤っか。
サイドは大して焼けておらず、その後しばらくはヒリヒリで、痛いなんてもんじゃなかった。
風呂なんかまともに入れず、服を着るのも寝がえりを打つにも一苦労。
冷めてきた頃は、生まれて初めて耳まで皮が剥けた(脱皮?)。
要は死なないレベルで全身火傷の状態。
初回はマジで気をつけましょう・・・。
ケチらず、様子見ながらほどほどでマシンを出た方が無難です。

そんな失敗を教訓に、時間を短めに少しずつちょくちょく焼くようにして重ねていった結果、数ヶ月後にはド真っ白から普通より少し浅黒いくらいの肌になれた。

肌の色って、なかなか写真だと光彩の関係で実際のようには映らないから、どこまで参考になるか分からないけど・・・日サロ前の写真(2006年)、日サロ後の写真(2009年)を掲載してみます。

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つづきはこちら >>>>>

2012/10/27  FtMパス度1 【ヘアスタイル】

パス度についての考察はちょこちょこ織り交ぜて書いてきたけど、こちらも新たに「パス度」というカテゴリを設けて、新カテゴリの「ホルモン注射による変化」と並行して書いていきたいと思う。

なにせ女人生長かったし(笑)、悩んだ未治療期間も長かったし、男女のルックスの差を見比べてきた期間も長く、おまけに男友達もいたりして間近で違いを痛感してきたし・・・。
しかも、男性らしいわけじゃないくせに女性らしくもないところも多々持ち合わせており、女性として生きてる時は女性らしく見せるにもいろいろ苦労した。
今でこそどうにもならない部分は極力気にしないで過ごせてるけど(案外意識しすぎない方がいいということも分かったし)、毎日24時間(顔とか体型の良し悪しとは別に)見てくれのことを悩んでた頃は、どうやったら男性っぽく見られるのか、どうやったら女性らしい部分を隠せるのか、またはその逆を常に考えてた。

そんな僕の経験を元に、このカテゴリではパス度について気づいた点を書いていこうと思ってます。

ただ、あくまでも『僕のケース』という前提での個人的見解で、人によっての向き不向き、好き嫌い、目指すスタイルによっては全く役に立たない意見かもしれないということはどうかご理解下さい?。

僕も未だ悟りの境地にはたどり着けないんだけど、できることならパス度なんて気にしないで自分らしく生きるのが一番いい。
気にしてない人は、どうかそのまま気にしないでいてほしいと思う。
しかし、なかなかそうは思えず、気にしてしまう僕のような方々もいると思うので・・・。
僕の記事が少しでも、ホルの有無に関わらず、パス度で悩んでるGIDの方の参考になれば幸いです。

まず第1回目はヘアスタイルについて。

僕個人は、髪型は長すぎず短すぎないというスタイルをキープしている。
たまに切りそびれてそこそこのロンゲになったりしたことはあったけど、逆に短髪(女性でいうベリーショート)にはまずしない。

けど・・・本音でいえば短髪はあこがれだ。
できることなら襟足2〜3センチ、サイドは耳にかからないくらいの短髪メンズヘアにしたい。
でもしないし、できない。
なぜか?

できるだけアゴのラインや首のラインを隠したいからである。

パス度というと、ヒゲとか、胸とか、肩幅を始めとする体の筋肉をまず気にする人も多い(し、実際そこも重要ではある)が、意外と地味に手ごわいのがアゴや首のラインや太さだ。
僕の場合、ホルを打ってもアゴや首のラインまではカバーしきれなかった。
基本的に骨格によるものは、ホルでもどうにもならない(特に年を取っていると)。

僕のアゴは女性っぽいソフトなラインで、男性のような角ばった立派なアゴの骨格は持ってない(勿論男性にも個人差はあるけども)。
まぁそれだけならいいとして、首(とりわけうなじ)のラインも、どうしても曲線で女性なのだ。
首の太さに関しては正面から見る限りそんなに細くはないが、真横から見ると男性のようなゴツさがない。

首とかうなじって、すごく地味なポイントだから着目してる人もどれくらいいるのかなぁ?って思うんだけど、気づいてる人には頷いてもらえると思う。
男性の首は基本的に太く、痩せてて細い人も大方ゴツいのに対して、大部分の女性の首は基本的に細く、痩せていても柔らかい曲線ラインが残ることが特徴だ。
性別関係なく個人差はあるだろうし、ある程度(特に太さなんかは)は筋トレで何とかなるのかもしれないから、単に僕の鍛え方が足りないという話もあるけど(笑)。

逆をいうなら、MtFさんの場合でも、(首やアゴが気になる人は)目立たなくすることでパス度が上がると思われます。
首を露出する長さまで髪を切らないとか、えらやアゴがしっかりしてる人は、ボブや、サイドが内側にカールするようなブローをして髪で隠れるようにするとか。

さて、解像度の悪い写真で恐縮ですが、僕のを例として掲載します。

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つづきはこちら >>>>>

2009/12/07  パス度

GIDが皆苦労するのがパス度。
このパス度を上げるために、FtMならばナベシャツ(※1)なるモノもある。
胸を極力平らに見せるよう、潰すためのシャツだ。
もちろんその人の持って生まれた胸の大きさもあるから完璧に潰せるかって言うと難しい場合もあるが、キツめのスポーツブラ(※2)で潰したり、バリバリ(※3)で潰すよりはきれいに潰れて、メッシュ素材だから快適でもある。
 
ちなみに僕は39歳ぐらいで初めてナベシャツを買った。
それまでは主にスポーツブラだった。
バリバリは一応持ってはいたが、不便であまり使えなかった。
ナベシャツに関しては、かなり高いんで買う時の思い切りが要る。
しかし最近は安いショップも出てきたので助かっている。
 
 ※1
  ファインブルー、アジアンドラッグなどのショップが大御所。
  相場はおおよそ10000円前後。
  最近はPAINNというお手頃価格(3000〜4000円)なショップも出てきた。
 
 ※2
  以前、まだナベシャツを知る前の僕は
  ワコールのCW-Xシリーズでカップの無いスポーツブラを使用してた。
  形もブラジャーっぽくなく、タンクトップを短くした感じ。
 
 ※3
  いわゆる胸用や腰用のサポーターのこと。
  マジックテープで全体を留める時バリバリ音がすることからこう呼ぶ。
  バリバリは胸に何か巻いてるラインが出やすいので薄着だと厳しいし
  動いてるうちにズレ落ちてくるから何かと不便。
 
さて、ブラジャーの使用をやめ、ほどほど胸が潰れると、以前より少しは心の安堵が得られる。
とは言っても、僕は胸があまり小さい方でもないため、ナベシャツでは潰しきれない。
ワンサイズ小さいナベシャツを着るという手もあるが、肩がシッカリしてる故に着脱が難しくなってくるのと、僕は胃腸が強くなく、きついナベシャツを着ると胃まできつく圧迫されるので、不調になることもしばしば。
なのでこれ以上小さいものはとても着れない。
 
まぁ服装によっては大丈夫だけど、そうでない服装の時は多少の胸の膨らみは隠しきれない。
だけど、人って、男女の判定を胸ばかり凝視して決めてるワケじゃない。
つまりは他でパッと見「男だ」「女だ」と思える要素があれば、そんなに一部を凝視してどちらか考えたりしない(・・・と思いたい)。
 
男の場合、最も手っ取り早いのがヒゲだよね。
ヒゲがあったら他がどんなに女性っぽく見えようとも、誰だってまさか女だとは思うまい(笑)。
まぁヒゲがあって胸が普通に出ていたら混乱するだろうけど。
ただ、ヒゲはホルモン治療を始めないと難しいし、ホル注をしたからと言って必ずしも得られるとは限らない。
 
しかしまぁ、そういうパーツだけじゃないんだと思う、パス度ってのは。
理屈じゃないんだよね、雰囲気って。
でも持って生まれたものが逆だと、その雰囲気ってヤツを分析して理屈で身に着けてかないとならない部分もある。
たまにそれでどんどん方向違いな方に行っちゃう時あるけど。
 
で、こっから先は僕個人の一意見。
 
よく体系を隠すためにダボッとした服を着る場合があるでしょ。
もちろんそれも悪くはないし、ダボッとしたファッションもOKだと思うんだけど、年齢が進むにつれ、そういった格好は別の意味で浮き始めるし、そのダボ具合も行き過ぎるとかえって華奢さが強調される時がある。
僕の場合は幸い華奢じゃないのでそれはないんだが、やはり男に比べりゃ肩は無いし、胸は鳩胸系だし、腰幅は広いので、例えばでか過ぎるTシャツを着ると、そういうのが目立ったり、身体全体の丸みが強調されてしまう。
 
短髪にしてもそうで、前に主治医に何故髪を短くしないのかと言われ、内心憤慨と言うか傷ついたこともあるんだが(笑)、短くすれば男に見える、というのも、必ずしもではないと思う。
人によって持って生まれたものの差はあると思うが、顎のラインと首のラインには、女性らしさ、男性らしさが出やすい。
ここを晒すことで、かえって僕の場合は女性らしさが露呈してしまう。
モミアゲが無いのもかなりイタイし(泣)。
多分今の僕は、少し長めの方が、「男と思われる」のは厳しくとも、「女と思われない」って感じだと思う。
モミアゲがシッカリある人なら、かえって短くした方がいいのかもしれない。
 
結論から言って、「男らしさ」「女らしさ」を追求する前に、まずは自分の身体の特性を研究することの方が重要な気がする。
それと照らし合わせながら「〜らしさ」をカバー若しくは強調すること。
仕草も含めてそうだと思うが、大袈裟ではかえって不自然になる。
 
僕自身が、パス度の点で自分の身体の特性を踏まえた上で気をつけていることは、上下とも、あまり大きめのダボッとしすぎた服を着ない、丸みをカバーしてくれるカチッとしたデザインの服を着る、首元から鎖骨にかけて出てしまうような襟元の服を着ない、って感じかなぁ。
 
僕の場合、手首は細いが、昔から腕が筋肉質なので、冬場でも外じゃない限りはよく腕捲りをしている。
そういう意味では筋トレして筋肉をつけるのも効果的だろう。
その他、僕の顔全体はおっとりしてて女性っぽいから、TPOで可能なら、キャップを被って隠すとか・・・。
 
最後になるけど、地味ながら効果があるのが「肌の色」。
女性は全般的に男より色が白いので、肌の色でパス度は変わる。
かく言う僕も、実は元々はメチャクチャ色白である。
普通の女性よりもずっと透き通るように白く、よく女の子に羨ましがられた。
 
しかし、パス度って点になると、この白さはネックだった。
そこで、僕は思い切って日焼けサロンに通い始める。
色白だから、基本的にはなかなか黒くなんて焼けない。
一気に焼こうとすると赤くなって、色が褪めて、元に戻る。
つか、最初は加減が分からなくて、秋刀魚の塩焼きみたいにこんがり両面だけが焼け、耳まで皮が剥けて酷い目に遭った。
今思うと、あれは焼いたってよりも明らかに火傷だった・・・。
 
それからは、肌の弱さに合わせて、少しずつ少しずつ、かなりの期間をかけて焼き、ようやくやや浅黒い肌を得た。
それだけで、ハッキリ言ってかなりパス度は上がりました。
今でもある一定のスパンで行かないと色は褪めてくるけど、それでも前ほどの勢いでは褪めなくなってきた。
ま、年齢的に考えても前の白さにはもう戻らないだろうなぁ。
 
タンニングサロンじゃ、更衣室は男女別れてるし、店員に案内される時はバスタオル巻いてかなきゃならないし、誰にも見られないとは言え素っ裸にならなきゃならないし、FtMにとって試練も多いが、それと引き換えに得られたパス度は(僕にとっては)大きかった気がする。

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