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WILD HYBRID

40歳から第2章の人生をスタートしたGID(FtM)の航海日誌 

2024/09/21  [PR]

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  • :2024/09/21/13:42

2012/10/01  保険証の性別記載

今年7月03日と先日10月1日に、同じ方のニュースが目に留まったのでメモしておこうと思う。

まずは時事通信社7月03日の記事。

保険証の性別記載裏面に=性同一性障害で配慮―松江市
(時事通信社 - 07月03日 12:05)

 松江市は3日までに、同市の市民団体代表で性同一性障害と診断された上田地優さん(54)に対し、国民健康保険証カードの性別記載を裏面に変更して交付した。厚生労働省によると、保険証表面に性別を表記しないのは全国でも珍しいという。

 上田さんの性別は戸籍上は男性。今年4月から市の保険証は折りたたみ式からカードに変わり、性別がカード表面に記載されることになった。このため、上田さんが「これでは医療機関にかかれない」と表記の変更を市に求めていた。 


続いて読売新聞10月1日の記事。

「性同一性障害」記載の保険証、本人に初交付
(読売新聞 - 10月01日 21:33)

 松江市は1日、心と体の性が一致しない「性同一性障害」と診断された同市在住の市民団体代表・上田地優(ちひろ)さん(54)に対し、表の性別欄には「裏面参照」、裏面に「戸籍上の性別、男(性同一性障がいのため)」と印刷した国民健康保険証を新たに交付した。

 厚生労働省は9月21日、戸籍上の性別が確認できることを条件に、性別の表記方法は市町村の判断で工夫できるとした通知を出しており、今回が初適用とみられる。

 上田さんは心の性別は女性だが、性適合手術をしておらず、戸籍上の性別は男性。上田さんは2007年夏から「男性と書かれた保険証を医療機関で示すのは苦痛」として市に保険証の記載変更を求めていた。新しい保険証を受け取り、「本当は心の性を表記したいが、今回の保険証で99%満足している」と語った。


いまいち詳しいことがよく分からないのでコメントしにくいんだけど、7月交付の保険証は、表面に性別に関する記載が無く(10月の記事で書かれている「裏面参照」も無く)、裏面に性別が記載されていたということだろうか?
そして10月には表面に「裏面参照」、裏面に「戸籍上の性別、男(性同一性障がいのため)」と記載された保険証を再交付したということだろうか。

この記事での7月交付の保険証は、戸籍変更をしていない者・・・と言うか、意見は色々あると思うので、僕個人にとっては、だけど、非常に理想的だ。

戸籍変更をしていなくとも、ホル治療などでパス度が上がった場合、性別の入った証明書関係は確かに面倒くさい。
特に保険証は医療機関にかかるたびに使うから、面倒くさい場面が増える。
ハッキリ言って、現場ではパッと見で分かる性別はいちいち保険証と照らし合わせて確認してないことも多かったりするんだけど(今年の健診で保険証提示したにもかかわらずカルテを男で作られたし)、気づかれれば「あれっ?」というリアクションをされて気苦労もする。
僕はそれがイヤだから、新しくかかる医療機関では毎回問診票を書く時にカミングアウトしてる(にもかかわらず健診では検尿カップの記載が男でどうしようかと思った)。

ただ、何せ医療を受けるわけだから、正しい情報が相手に行かないと怖い気もする。
その時の場面場面で自ら判断して、必要があればカミングアウトできればいいが、万一自分に意識がない時などはそれもできない。
保険証の表面に性別の記載が抜けてても、気づかれない場合もあるかもしれない。
その場合、裏面まで確認してもらえるか分からない。
完パスの身なりであれば、尚更相手は疑問を持たず疑いもせず確認しないかもしれない。
それが何かの命取りになったら困るわけで・・・。

だから、ちょっと引っかかりはあるだろうけど、後の記事の10月交付の保険証は妥当なようにも思う。
性別欄に「裏面参照」とあれば、そんな保険証は一般にはないわけだから、おそらく不思議に思って裏面を確認するだろう。
そして裏面に(彼女の場合)「戸籍上の性別、男(性同一性障がいのため)」と、性同一性障害の文字まで入れてもらえれば、見た受付も納得してくれるのではないだろうか。

戸籍を変えていない以上は戸籍と異なる性別を入れることはできないから、戸籍変更をしてない自分としては、「表面には何も記載せず、こっそり裏面に戸籍上の性別の記載」っていうのが考えられる中でのベスト。
しかし、それだと治療を受ける上で何か問題があったりする可能性もないとは言えない。
そこを考慮した場合、「表面には裏面参照と記載し、裏面には戸籍上の性別と性同一性障がいの表記」っていうのがベターなのかな、とも思う。

いずれにしても、この特例はこの上田さんという方が2007年からあきらめずにずっと望み続け努力し続けてこられた結果であろう。
ご本人は「99%満足」とおっしゃっているそうだから、本当によかった。

こういったことについては、いろんな意見があると思う。
「そもそも性同一性『障害』っていう言葉が嫌いだ」とか、「カミングアウトしなくていい医療機関(例えば歯医者とか?)にまでカミングアウトするハメになる」とか。
だけど行政が公式な交付物で、マイノリティに対してここまで対応したってことの方を僕は評価したい。
大きな一歩だと思う。
願わくば、せめてGIDとかFtMという呼称がもう少しポピュラーになって、そう表記してもらえたら・・・とは思うけど(笑)。
※ とは言ってもGIDのD(Disorder)は障害とか病気って意味合いも含むし、個人的にはFtMって書かれるのも多少抵抗あるんだけど(笑)。

それにしても、『厚生労働省は9月21日、戸籍上の性別が確認できることを条件に、性別の表記方法は市町村の判断で工夫できるとした通知を出した』というのは知らなかった。
たまにはやるじゃん、厚労省(笑)。
じゃあ僕も区役所に交渉したら記載変えてもらえるのかしら?

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2012/09/25  ホルモン注射65打目

またまた久々の更新?。
最近はとりわけて書くようなご報告がそれほどないので、ついついサボってしまっています。

ホルモン注射も今回で65回目。
もう少し経つといよいよ3年目に突入。
短かったような長かったような・・・。

僕は年齢や体質のこともあるので、おおよそ3ヶ月に一度は必ず血液検査を受けるようにしてる。
そもそもホル打ってなくても身体に不調の出る年齢であること、また、元々の体質で血が濃い傾向があり、ホルによってそれが基準値(無論男性の)上限ギリギリまで来ていることがその理由。
ヘマトクリットの値が大体49〜51%くらいある。
しかしこれ、ホル前でも45〜47%あったんだよね・・・?。

副作用的な不快感は以前に比べて大分なくなったけど、不定期に襲ってくる期間もある。
例えば頭の鬱血感、例えば不意の動悸など。
そのため、念のための血液検査は欠かせない。
ホルを打つ時にある程度の覚悟はしたし、打つ人みんなが覚悟はしてるとは思うけど、それでも死にたくてホルを打つ人はいない(と思う)。
これから先の人生を少しでも生きやすくしたくて打つんだから、身体に良くないとは言え、死んだら元も子もない。
健康管理は大事ですよ?

僕の場合、血の濃さが多血症寸前だから夏場は特に注意が必要で、とにかく年がら年中極力水分を取るようにしている(+適度な運動)。
それでも今年の猛暑では鬱血感や動悸が気になった。
だから8月に受けた血液検査の結果は、内心ドキドキもん。
・・・結果、幸い数値は特に悪くもなく、(元々良くはなかったから)なんとか現状維持で済んだけど。

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2012/06/19  ホルモン注射59打目&検査

久々に更新です。御無沙汰してしまいました?。

本日の注射はいつもの近間の病院でなく、もともと打っていた片道2時間の病院へ。
理由は、2つの検査。

1つは、子宮頸癌検診。
昔から不正出血の多かった僕は、子宮癌には少々神経質。
検査には抵抗無いわけないけど、よりによって子宮や卵巣に致命的な病気を患って死ぬよりはマシ、と割り切っている。
もちろん摘出手術を受けてしまえばそんな心配もない。
しかし、それはそれで別のリスクがあるし、僕はいろいろ悩んだ上で手術しない道を選んだので、定期検査(メンテナンス)は必要というわけだ。
そうは言っても、今の、前例の経験がない病院より、FTMに慣れているかつての主治医の方が抵抗がより少なく済む理由で、そちらを選んだ。

もう1つは、骨密度検査。
ホルを始めると、ある意味、更年期障害状態と同じになるので、当然ながら骨粗鬆症も進みやすくなる・・・とホル開始前に説明を受けた。
肉体的な女性にとって、骨を強く保ってくれるのは、残念ながら女性ホルモンなのだ。
それを男性ホルモンで抑えてしまうわけだから、進行が一気に進むという訳ではないにしろ、本来50歳かそれ以上になって閉経してから始まるはずの更年期障害症状が、ホル開始年齢から始まる。
注意するに越したことはない。

僕は中年ながらも趣味でスポーツをしているので、骨が弱くなるのは致命的なのです(笑)。
だけどホルを断念するのも難しく、ホルを始めてからは出来る範囲でトレーニングをするようにしていた。
度合いにもよるし、無茶は逆効果だけど、骨はほどほどの負荷をかけると強くなる(もちろんカルシウムや必須ビタミンを適量摂取した上で)。
ホルで内臓脂肪が増えたこともきっかけになって、一昨年の冬から、僕は筋トレに加えてランニングを始めていた。

ホル前の骨密度数値は、20〜44歳(無論女性対象)標準値比較で103%、同年代標準値比較で104%。
つまり標準よりやや上。
なんとかこれ前後の値をキープしたかった。
ところがホル注後(約2年4ヶ月後)の今年3月、新しい病院で検査した結果は95%。
減っていたのだ・・・。
医師は、さほど気にするほどの値ではないと言っていたが、覚悟していたものの、これには少なからずショックを受けた。
あんなにトレーニングしてたのに、やっぱダメなのか・・・?
とは言え、検査したのは別の病院で、検査方法も異なる。
だからもう少し正確な差異を知りたくて、同じ病院の同じ検査方法で、確かめたいと思った。

そんな理由で、2時間かけて検査へ行くことに。

結果として、子宮頸癌検診は、内診とエコーは所見無し(生検の結果は1週間後)。

そして骨密度検査の結果は・・・20〜44歳(無論女性対象)標準値比較で106%、同年代標準値比較で107%。
各値、前回より3%増えていた!?(嬉泣)
ついでに言えば、現病院で受けた検査方法は、やはり前病院のものと少々結果が異なり、その人の体型が太いか細いかでも変わって来るらしい(太っている人の方がより高い結果が出る傾向があるとのこと)。
比較値としては、やはり同じ病院で受けた検査結果の方が確かなので、こちらを信じることにする(したい)。
最近はアンチエイジングのサプリも少々飲んでいるので、そのお陰なのかトレーニングのお陰なのか厳密には分からないが、とにかくこの結果でモチベーションもかなり上がった。
これからもなんとかこの数値を維持すべく・・・いや、上げるぐらいの気持ちで筋トレ&ランニングに精進したい(笑)。

最後になってしまったが、ホル注は今回59打目。
とても慣れている看護師さんに打ってもらい、痛みもほとんど無くて済んだ。

7月中には、また血液検査がある。
次回はホルモン値も総テストステロンではなく、遊離(フリー)テストステロンで検査してもらう。
まぁ僕の場合はかなり低いだろうけど(笑)、それでもこの2年半で薄めのヒゲも増えてきたし、念願のモミアゲも生えてきたし、要らんトコの毛も増えたし(爆)、オペしてなくてもパス度はそこそこ上がったから満足です。

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2012/06/07  2012年06月06日のTweet

wild_hybrid / Jyn
自分がかつてから気に入ってるルーツを知られたくない。なんだか照れくさいから。片鱗がのぞいているなら、尚更照れくさい。でも、何かしら美学のベースがあるんだろうなぁと思わせる自分でいたい。 at 06/06 01:37

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2012/05/24  2012年05月23日のTweet

wild_hybrid / Jyn
駅前にて、「オニーサン、マッサージシテクー?」と声かけられる朝・・・。 at 05/23 05:36

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